原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

経産省前テントひろば 年末年始  集まれ!!

経産省前テントひろば 年末年始企画(総責任:乱鬼龍)

▼12月31日 門松もたつ 座り込みもつづく

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□12・31(水) 21時―『世界から原発をなくそう!反原発紅白歌合戦、エピソードⅣ“民主主義の逆襲”』(経産省前、関電前、川内原発前テントを繋いで)

◆カウントダウン
2015年
□1月1日(木)
 こら!(筑紫)哲也!何ばしちょっとか?!『異論!反論!Objection!(0時30分―)

□1月2日(金) 経産省包囲走!テント新春マラソン(10時30― 12時30まで)終了後に表彰。甘酒も用意します。参加者・スタッフ募集中(連絡先:090‐7217‐4812)

□1月2日(金) 新春テント講談会 出演:香織倶楽部 (13時―16時) 後に番組

□1月3日(土) 第72回「after311―霞が関の中心から愛を叫ぶ!!!」(14時― )トーキング・ワールド・ウォーⅢブルース お正月スペシャル11 
特別出演 野瀬正彦さん(チェリスト・元プファルツ州立歌劇場主席チェリストとして活躍)。

□1月4日(日) 新春川柳句会 席題2題 乱鬼龍選(14時― )

□1月5日(月) 御用始め みんな集まれ!  
新春もちつき・官庁ご挨拶廻り(10時―12時)
再稼働許さん!経産省前集会(12時―12時半)
だまし討ち結審許さん!地裁前集会(12時40分―13時10分
テント新春記者会見(13時半―14時半)

テント1205日目。今年最後の川柳句会

12月28日(日)午後3時
冬の陽射しはもう届かず、テントは半日村となる。
3時で投句が締め切られるとテントの内はこれからが熱い。
選者はいつもの乱鬼龍さん。30分で選句をするその間に自己紹介をした。
東京鶴彬顕彰会の植竹団扇さん、2日に講談をしてくださる甲斐織淳さん、レイバーネット川柳班の白真弓・一志さんと多彩な顔ぶれとなって盛り上がった。
参加者はいつもの倍以上の12名となり大盛況だった。席題は「税」・「つくる」(作る・創るも可)

   < 税 >
   特 選:青息も吐息も税と音を上げる  /団扇
   秀 逸:人権は納税有無と無関係 /草地
        増税が孫の進学止めさせる /絵扇
        税で食い税を喰ってる小役人 /白真弓
        だだ漏れを止めよ税金汚染水 /芒野
        泳いでるオレオレサギのような税 /笑い茸

   < つくる >
   特 選:小国民保育園からつくります /白真弓
   秀 逸:無関心悪政つくる主電源 /越前クラゲ
        脱原発つくるうねりはテントから /草地
        オキュパイが未来の民主つくるとき /一志
        郵便の届くテントがつくる明日 /笑い茸
        穿つまでつくるから吐く川柳道 /わかち愛

新春川柳句会」は4日(日)午後2時から。みなさんの参加をお待ちしています。

函館市大間原発建設差し止め裁判 第3回口頭弁論&裁判報告集会

12月25日(木)午後3時から東京地裁大法廷(103号法廷)で函館市大間原発建設差し止め裁判が行われた
暮れのせわしいときなのでどのくらいの方が来てくださるか、心配だったが、行政の関係者も含めて、傍聴抽選には約170名が並んだ。裁判は15分程度で終わったという。しかし内容的には今後の裁判に希望のもてるものだったようだ(筆者は報告集会の準備で傍聴出来なかった)。

◆裁判報告集会
4時からは参議院議員会館講堂で裁判報告集会を行った。

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*裁判報告集会の会場予約は福島みずほ議員の事務所を通して行わせていただいている。改めて感謝の意を表したい。

その模様はUplanさんの録画で見ることが出来る(名前の後の数字は録画登場時刻を示す)。
https://www.youtube.com/watch?v=spF6Gpvu2bA

●最初に弁護団からの裁判報告

▼海渡弁護士(0:48)
Image2海渡

「今、争っている国や電源開発の主張(この裁判は門前払いにしろ)は棚上げにして、訴訟の中味に入ることにするつもりです」と裁判長が言った。これは大勝利だ」「記者会見は予定していなかったが要望に応えて、記者クラブで緊急記者会見を行ってきたところです」。
この報告に、参加者の皆さんから大きな拍手が起こった。

 ※筆者は12月3日のテント裁判での裁判長の急変ぶり(=村上裁判長らはそれまで被告側の陳述に耳を傾けていたように見えたのに、急に結審と言って逃げるように法廷を後にした。)を目の当たりにしていただけに、にわかに信じがたかったが、この裁判はきちんとやってくれるのだ、と思うとうれしかった。

 ※実は裁判前日まで、裁判がどういう段取りになるのか、はっきりせず、わたしたちは配布資料の準備にも困っていたのだ。

「今日は早く中味の審議に入れ、と僕らは三々五々問い詰めることになっていたのだが、その必要は全くなかった」「裁判所側から今後の段取りを決めてほしいとの要請があった。国側の面子も大事にしつつ、すでに中味に入っているということだ」という海渡弁護士のお話を聞いて、裁判所側もいろいろと考えて進行してくれているのだ、と思い、安堵することが出来た。
 なお、海渡弁護士は「毎回東京でこれだけ市民の方が傍聴に来てくれていることも裁判所によい印象を与えていると思う。これからもよろしくお願いします」(12:35)と。

▼中野弁護士
Image2中野
中野弁護士(6:39)「裁判所側が審理の見通しを立ててくださいと言ったことはよかった。これは裁判所が主導権を握って裁判をコントロールしていくぞ、という意思の表れと受け止めた。この点で今回は非常に収穫があったかなと思っている」。

▼逢坂誠二(民主党)衆議院議員
会場には2年ぶりの登院となった逢坂誠二衆議院議員も顔を見せてくれた(9:56)。
「今日の裁判、傍聴してきました。昨日、電源開発株式会社に対し、民主党北海道第8総支部として「大間原子力発電所にかかる新規制基準適合性審査申請撤回」の申し入れを文書で行って来ました」。 *詳しくはおおさか誠二Hp http://www.ohsaka.jpを参照。

選挙のときの与党候補1名、野党候補2名全員が大間原発に反対の立場であった。また、函館市町会連合会が12月15日から大間原発建設凍結を求める署名集めを始めた。町会連合会は非常に力のある組織。大間原発反対は地域の総意であるといってよい。

 ※町会連合会の署名は、会場でお願いしたところ77筆が集まった。また、署名用紙を持ち帰ってくださった方もいらしたようだ。

●大間町在住の奥本征雄さんからのお話(16:43)。
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「自分は1945年生まれで、大間原発に反対する会(大間町)、大間原発に反対する地主の会(事務局・青森)、大間原発訴訟の会(事務所・函館市、運営委員)で活動している。

大間町は人口5800人、2500所帯(10月現在)。面積52平方kmで、マグロ、イカ、タコ、ブリ、アワビ、昆布など漁業資源に恵まれている。1988年4月に漁業組合が150億円で売り渡したことが、大間原発問題の始まりとなった。

2008年に着工されていた原発建設工事は3.11で中止されていたが、2012年12月に工事が再開された。そこまでの1年6か月が大間にとて非常に大きな意味を持っていたと思う。

それまでは原発依存そのものにどっぷりとつかっていたが、3.11以後の福島原発事故で町の空気が少し変わり始めた。原発工事がなくなり、町民の一人ひとりにさまざまな考えを与えてくれる時間となったのだ。

町では1980年代から原発反対と言えなくなっていた。大きな声ではなかったが、声を出し始めたことがきっかけとなって、20数年ぶりに学習会を開催した。11月の吹雪の猛吹雪の日だったが、13名のご婦人方が参加してくれた。それが反対集会への取り組み、第7回大MAGROCKの開催へとつながった。
学習会には参加してくれるが、デモ行進までは参加できない。この状況はまだ続くと思う。

町は漁業振興と街づくりでにぎわうはずだったが、いつの間にか、シャッター街と化してしまった。電源開発の城下町となってモノが言えなくなってきたことが大きな要因だ。しかしこれまで推進一辺倒で進んできた商工関係者、漁業組合、自分の関係者(労組?)の中からもごく一部ではあるが、少しずつ変わりつつあることが感じられる。原点に返ってみないと大間町の未来は危ういと思う人たちが出てきた。

40年にわたる洗脳で、地域の人間関係が壊されてしまっているのが現実だ。こわされた人間関係をどれだけ修復出来るのか。時間はかかるかもしれないが、これしかない。

2021年には原発の営業運転が予定されているが、電源開発も本気でやる気なのか、と言った声も聞こえてくる。
大飯原発の判決、函館市の提訴、全国の仲間もいる。原発のない町で笑顔で生きたい。

函館市町会連合会の署名について。3つのグループに協力をお願いしている。

1)函館市民
2)市民ではないが協力したいという方
3)全国の仲間
目標として、函館市の人口28万で20万署名を集める。締切は1月31日。ぜひ、皆さんにも協力していただきたい。
※テントひろば前でも毎週金曜日(首相官邸前金曜行動の日)夕方から、署名を集めていますので、ご協力ください。

●奥本さんとの質疑

Q: 大間と言えばマグロであるが、マグロについて話してほしい(46:44)
A: 奥本:マグロの周期説というのがある。東京海洋大学の水口先生、大間一の漁師と二人とも周期説をとっている。今年はあまり成績がよくない。原発から毎秒91tもの温排水が放出されれば、海が変化する。マグロは環境に敏感な魚で北米から津軽海峡に入ってくる。日本海から入ってくるのはおいしくない。マグロは青魚を食べないといい味にならないが、日本海にはいないため。原発が出来たら、大間のマグロは買わなくなるだろう。
Q: なぜ漁業権を売ったのか。
A: 貧しさが心も狭くする、それがさらに貧しさにつながる。大間は貧しかったがちゃんとメシは食えてきた。壊されていく自然環境を取り戻す闘いを続けて行きたい。

●原子力資料情報室の澤井正子さんから
 現地の声として、今年のマグロック(7月)に千円のカンパといっしょに実行委員会に送られてきた手紙が紹介された(59:21)。
澤井:差出人は「マグロの母」、大間の消印です。マグロックの当日、現地でも紹介されました。
マグロの母より。 「わたしは大間の漁師の妻です。うちでは主人、息子、わたしと、原発は反対です。大間の漁師は口にだせないだけで、心では反対なんです。大間町長、大間町議、それから大間漁業組合長、役員、みな仲間で口裏合わせて漁師たちに説明をしていません。

若い漁師、息子の代の人たちは原発なんかいらない、年上の人たちが決めただけで、自分たちは一銭ももらっていない、と言っています。ましてや、わたしの主人はマグロ漁師です。今さら、原発なんか持ってこなくてもいいんだ、昔の人が、一部の人がお金目当てで決めたこと。

福島の原発事故があってから、もし大間でも・・・と思ってしまいます。マグロはどうなるのか、大間のマグロブランドを作ったのは漁師たちが一生懸命手をかけ、いのちがけでとってきた証(あかし)です。大間町長、漁業組合長がつくったものじゃない。このままでは大間のマグロがダメになる。ただ、今のわたしたちは声をあげることが出来ません。もし町長選挙になり、誰か反対の人が出てくれば、と思っています。わたしたちは原発反対です。地域一丸じゃありません。」

このような地域の方たちとどうつながっていけるか、会場では議論出来なかったが、これからの重い課題だと思う。

最後にわたしたちの会に賛同してくれている「経産省前テントひろば」のを代表して乱鬼龍さんが、12月3日の「閉廷間際、村上正敏裁判長が闇討ち的に「終結」をつぶやいたテント裁判、テントを守るための行動に力を貸してほしい」とアピール、また2月7日に「テントを守ろう・川内原発再稼働反対」の集会を日本教育会館で18:30から行うとの予告を行った。

参加してくださった皆さま、進行役の不行き届きにもかかわらず、最後まで熱心に聞いていただき、どうもありがとうございました。

●今後の予定
2015年2月3日(火) 第3回大間原発を考える学習会
「大間原発を巡って見えてきた日本の姿」

 ・講師:野村保子さん(大間とわたしたち・未来につながる会)
 ・会場:スペースたんぽぽ 
 ・時間19:00~21:00、開場:18:15 参加費:800円(学生400円)

2015年3月19日(木)函館市大間原発建設差し止め裁判第3回口頭弁論&裁判報告集会
 開廷:15:00、(傍聴抽選は2時30分締め切り)
 報告集会 16:00(予定)詳細は後ほどお知らせします。

(報告:大間原発反対関東の会 寺崎明子 写真:ユープランさん あれこれ屋)

テント冬至まつり

◆朔旦冬至って知ってますか?

「今年の冬至は12月22日。この日は新月に当たっています。新月と冬至が重なる日のことを朔旦冬至(さくたんとうじ)といいます。冬至は、陰きわまって陽に転ず。つまり、日が最も短くなって、これからは長くなっていくという区切りの日です。新月は、月が見えなくなって、これから大きくなっていくという日。つまり、太陽と月の両方が再生に向かう日なのです。

この朔旦冬至、19年7カ月に一度しか訪れない特別な日。
古くは持統天皇がこの日に、国家繁栄のお祝いをしたという記録もあり、ほぼ20年に一度、ということから伊勢神宮の式年遷宮の由来になっているのでは? という説もあるそうです。太陽と月。地球に縁の深い2つの天体の再生の日。自らの再生を祈念する人も
多いでしょう。年末のこの特別な日に、これからの生き方や働き方といった、深いところでの心の整理をするには、最適な日といえそうです」。

◆21日に冬至まつりを行う
12月22日は月曜日なので、テントでは21日に冬至まつりを行うことになりました。「冬至を通して、その祭りが人々の生活と深く結びついていた往時を思い、未来のヒントを見いだせれば」という思いから企画されました。

午後1時からライブ。隔週木曜日にテントの前で「霞が関の中心で愛を叫ぶ」というオープンマイク(誰でも演奏できる)を主宰している浦邉力さん、デモのコールでおなじみの火炎瓶テツさん、「イル・ボーン」ヴォーカルのNさんのライブのあと、テントの三上さんから冬至について薀蓄の深いお話を伺いました。そして、そのあいだにHさんを中心に準備されたかぼちゃ料理、けんちんうどん、ゆず茶がふるまわれました。
(その模様はUplanさんの録画で見ることが出来ます。https://www.youtube.com/watch?v=GsOCgfq6GOg

▼浦邉力さん(0:01:25)
Image4浦邊

▼火炎瓶テツさん(0:33:20)
Image2テツレゲエ

▼イルボーンNさん(0:43:30)
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▼三上さん(1:16:29)
Image2三上

冬至になぜ、かぼちゃなのでしょうか。冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこまれると言われているそうです。にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん……など「ん」のつくものを運盛りといって縁起をかついで食べるのです。かぼちゃは「南瓜」(なんきん)、つまり、運盛りのひとつであり、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しています。
また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的です(*テントの男性方、せいぜいかぼちゃを食べてください)。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあるということです。

Image2冬至

昔から小豆の赤は邪気を祓うと言われていますから、冬至粥で邪気を祓い、翌日からの運気を呼び込もうというわけです。(以上、「All About くらしの歳時記」より引用)

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21日はいろいろなイベントがあり、参加者は20~25人でしたが、皆さん、音楽とお料理でこれからの闘いに備えたエネルギーを十二分にもらったのではないでしょうか。

(報告:あっきぃ 写真:ユープラン)

12月19日 テント裁判結審に抗議にする行動への海外からの応援メッセージ

12月19日(金)に、脱原発テント裁判結審に抗議する行動が経産省前と東京地裁前で行われました。その中で海外からのメッセージも紹介されました。

▼海外からのメッセージを紹介するテラサキさん

Image2テラサキ

「テントひろばの脱原発の活動は、日本社会における民主主義をつくるために大事な活動として海外からも注目されています。そのことは経産省の役人のみなさんにもわかってほしいと思って、欧州に住む日本人の反原発ネットワーク(よそものネット)の方にテントひろばへの応援メッセージを送ってほしいとメールで呼びかけたところ、即座にドイツ、フランスから11名がメッセージが送ってくださいました。
 脱原発の闘いは長い闘いになりますが、世界の人たちとつながっていくことを忘れないでやっていきたいと思います。
メッセージを送ってくださった皆さん、どうもありがとうございました!」

とテラサキさんは言われました。

 ※抗議行動のときには時間がなくて、全部を読みあげることが出来ませんでしたので、ここに全部のメッセージをのせました(送信者名はイニシャルにしてあります)。また、テントにも全文のコピーを貼りだしてあります。

●ベルリン、12月18日 0:13
『反原発運動・・・これは”政府に楯突く”ということではなく、原発が終わりなき危険を孕むことがわかった今、次世代に安全な未来を残すべく、今を生きる大人の責任としてのアクションです。
政府や裁判所、この国のリーダーのみなさんはその責任を理解していますか?
目下の企業の利益や経済よりも未来の命への安全保障を優先する長期的な視点に立った決断がなされることを心から願います。
そして、圧力に屈せず勇気をもって原発反対運動を続けている一人ひとりの市民の皆さんを、ベルリンより心からの応援をお送りします。』

PS: 2015年3月7日にまたベルリンで、”Kazaguruma Demo フクシマを忘れるな!”
と題して、福島民謡・踊りの「かんしょ踊り」を踊りながらの反原発デモを行う予定です。
Sayonara Nukes Berlin M.Y.   
 
●ベルリン、12月18日 0:46
裁判の様子を知らせたメールがMさんから廻ってきましたが、ひどいものですね。結審というと、これからはまったく司法的な手だてはないのですか。そして、判決が出るのですか。そして、撤去になるのですか。あるいは彼らは撤去しに機動隊を向かわせるのでしょうか。
ベルリンのSayonara Nukes Berlinの方からなにかできることがありますか。みんな応援しています。頑張ってください。
F.H.

●ベルリン、12月18日 5:06
als deutsche Staatsbuergerin und Mitglied von kizuna-in-berlin.de unterstutze ich Ihre Initiave zum SOFORTIGEN AUSSTIEG aus der Nuklear-Energie in Japan.
(ドイツの市民、ベルリン絆グループの一員として日本の原子力利用を直ちに止めさせようとする皆さんの市民運動を応援します)。M.K.

●フランス、12月18日 2:03
フランスからも応援しています!!!
どうか諦めずにがんばってください! Y.M

●ベルリン、12月18日 9:36
テントは、脱原発を世界に向けて発信する日本市民の良心です。絶対撤去させないで! K.M.

●パリ、2014年12月18日 19:25
国際人権デーの12月10日に特定秘密保護法が施行され、権力長期確保のための衆院解散・選挙がまかりとおる状況で、テントひろば裁判もまた、民主主義のまやかしです。
経産省前に市民による抵抗の場ができて、3年以上も人々の討論と連帯の場としてつづいていることは、日本の民主主義の希望であると、海外でも高く評価されています。
たびたびの襲撃にも負けず、ねばり強くテントひろばを守るみなさんの闘いに、心から激励のエールを送ります。
19日の抗議行動に多くの人が集まることを祈ります。
安倍政権のもと、踏みにじられた民主主義を市民の力で回復していきましょう。
T.Y. (よそものネット・フランス、脱原発パリ)

●マールブルク、2014年12月18日19:43
私は、2014年によくテントの方へ行きまして同士たちとお話ししておりました。最近のニュースは、本当に心配です。皆様にドイツからのご協力を伝えてたいと思います。
Mit allen guten Wuenschen fuer das Jahr 2015, bitte halten Sie durch,
(2015年に希望をもって、頑張ってください)。 C.D.

●ベルリン、2014年12月18日21:46
My small support for the tent activity (テントの活動に対するわたしのささやかな応援)
日本で人々が安心して安全に暮らすことができるよう経産省テント前で活動されている方々に感謝いたします。ささやかですが応援しております。 B.H

●ベルリン、12月18日22:55
未来において経産省前テント反原発行動は人々にきっと感謝されるでしょう!
ベルリンのさよならニュークとおんなの会は手を組んで応援しています!!
お元気で、またお合いしましょう。
I.M. (*テント1000日の日にテントを訪れてくださった方です)

●ハイデルベルク、12月19日1:48
Ich unterstuetze von ganzem Herzen die Aktivitaeten des Zeltdorfs fuereine friedliche und atomfreie Gesellschaft in Japan.
Aufklaerung und Mahnung/Erinnerung an die materiellen Schaeden des Atomunfalls, aber auch an die Schaeden, die die Demokratie durch die Einrichtung des Atomstaates erlitten hat, sind notwendiger denn je.
Ich hoffe von ganzem Herzen, dass in Japan die Vernunft schliesslich siegen wird.
A.G.
(訳:日本が平和で核のない社会になるためにテント村の活動を心から応援しています。
核事故によって生じる物質的損害だけでなく、原子力国家を築きあげることによって民主主義が被る損害について指摘したり、警告したり、記憶したりすることなどがこれまで以上に必要です。
日本で、最終的には理性が勝利することを心から望んでいます)。
A.G.(*日本学研究者)

●フライブルク、12月19日 6:29
反原発および日本の民主主義のために戦っている皆さんに心から敬意と感謝の意を申し上げたいと思います。
卑劣な圧力や世間の無関心にくじけることなく、どうか戦いぬいてください。脱原発は非常に長い長い戦いです。
でも原発業界には先はありません。ドイツでも最大大手の電力会社が原子力・火力発電からの脱退を決めました。
それは将来的に大きな負債となる原発の責任を誰かに押し付けることが目的で、無責任極まりないやり方ですが、原発業界にいかに将来性がないかということを示している一例でもあります。どうか自信を持ってください。
寒い中ですが、お体にお気をつけて、よい年末年始をお迎えください。
K.M.

※よそものネットは
2012年6月、大飯原発再稼働に反対する野田首相宛の手紙への連名をフランスから在外邦人に呼びかけたところ、わずか1、2日のあいだに、世界各地からおよそ500人の賛同が寄せられました。他の国でも同様に、在外邦人が再稼働反対の行動を起こしました。これを機会につくられた在外邦人(主にヨーロッパ)の反原発ネットワークです。
詳しくはhttp://yosomono-net.jimdo.com/ をご覧ください。

12/26 東京新聞報道 東京地検 再び東電幹部を不起訴へ

12月26日 東京新聞報道
12月25日の福島原発告訴団の地検要請緊急行動は、こうした情報に基づいて行われました。行動についての報告は追ってします。
Image2けんけん


12月25日 函館市による大間原発差し止め訴訟第3回口頭弁論に参加を

◆函館市大間原発建設差し止め裁判 第 3 回口頭弁論
日時: 12月25日(木) 午後3時開廷
     傍聴券抽選締め切り 2時30分 (傍聴希望者は2時30分までに並ぶ)
場所: 東京地裁 103号法廷(
大法廷)

  ★電源開発の原発運転開始までまだまだ時間がかかるので、訴える段階でないとの主張に対する原告側からの反     論。 原告から原発の耐震設計において最も重要である基準地震動の策定がそもそも過小評価されているので、原    発の安全性は保たれないことについての 主張が行われる予定。

◆裁判報告集会
開始時間:午後 4 時~  
会場:参議院議員会館講堂


○プログラム (予定)
・弁護団から裁判の報告  ・大間原発反対の会 奥本征雄さん(大間在住)のお話

主催: 大間原発反対関東の会
賛同: 経産省前テントひろば

緊急のお知らせ <不起訴は許さないぞ! 東京地検前 緊急行動>

○福島原発告訴団からの緊急のお知らせ

告訴・告発人、福島原発告訴団支援者のみなさま
緊急行動のご案内です!

◆不起訴は許さないぞ! 東京地検前 緊急行動◆
(日時) 12月25日(木) 12:30~13:00
(場所) 東京地検前

何も対策をしなければ、地震、津波で原発過酷事故が起こるということを、東電も国も十分に予測してたという調査事実を基に、12月9日、福島原発告訴団は新たな上申書を東京地検に提出しました。
さらに12月22日、「だめ押し」の上申書を追加で提出しました。
東京地検は、起訴できるだけの証拠が次々と明らかになっているにもかかわらず、いまだに強制捜査もせず、東電旧経営幹部を聴取したという報道も聞こえてきません。
原発事故被害者は、泣き寝入りしろということでしょうか?
私たちは、こんな思いで、新しい年を迎えることはできません。
東京地検に対して、東電旧経営幹部の「不起訴は許さない!」と、 緊急行動を行います。
ぜひ、ご参加をお願いいたします!

12.19脱原発テント裁判「結審」攻撃と闘う緊急抗議行動

12月3日のテント裁判における裁判所の暴挙(村上裁判長のだましうち結審)に抗議するために12月19日(金)に緊急抗議行動が行われた。まず、15:00から経済産業省前で1時間、16:30からは東京地裁前で1時間行われた。参加者はそれぞれ約100人。
その様子はUplanさんの録画で見ることが出来る。(数字は録画登場時刻を表す)。
https://www.youtube.com/watch?v=smDIRI0sFtY

◆経産省前抗議行動
進行役は木村さん(再稼働反対全国ネットワーク)。
抗議行動は力強いシュプレヒコールから始まった。

木村 (1)

経産省

<発言>
・正清太一さん(3:20)
・木村雅英さん(8:00)
・黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)(14:30)

木村 (2)

若いママたちのネットワークを大切に育てて行きたい。
住民を排除してことが進められていることに危機感を感じています。
12月3日には法廷の柵の中に入りました。
川内のテントにも行きました。
やれることはまだまだたくさんあります。闘いの仕方を工夫しながら、学んで行きましょう。先は長いと思っています。あきらめずにやって行きましょう

・シュプレヒコール(22:35)
・タムさん(香港、雨傘運動参加者)(24:55)
台湾

香港の雨傘運動を伝えるために来日中。「希望は人民にあり」「建設は闘争から始まる」と力づよいメッセージを贈ってくれた。

・海外からのメッセージの紹介(40:07)
テラサキ

・川内の家・岩下さんからのメッセージ(42:25)
・伊方の家・八木さんからのメッセージ(44:45)
・寺崎さん(第二テント)(46:20)
・沼倉さん(たんぽぽ舎)(47:35)
・渕上太郎さん(52:38)
・シュプレヒコール(1:02:35)

◆東京地裁前抗議行動
地裁前

16:40からは場所を移して東京地裁前で抗議行動が行われた。進行係は山田さん。
・山田さん
 福島の声を聞け!福島の声を聞かずして、この裁判は終わらない!
・渕上太郎さん(1:07:29)
・大口弁護士(1:22:34)
・大賀さん(第一テント)(1:29:44)
・亀屋幸子さん(双葉町からの避難者)(1:33:12)
・高瀬さん(第三テント)(1:37:40)
・シュプレヒコール(1:40:25)
ーテントを守るぞ!
ーテントを撤去させないぞ!
ースラップ訴訟をさせないぞ!
ー川内原発
ー村上裁判長は福島の声を聞け!
・黒田節子さん(1:42:19)
・柳田さん(たんぽぽ舎)(1:48:14)
・山田さん
・正清太一さん(1:54:35)
・海外からのメッセージ(2:00:35)
・シュプレヒコール(2:03:18)

(まとめ: あっきい 写真: あれこれ屋 )

大至急のお知らせ 明日12月21日(日)にテント冬至祭り

■テント冬至祭りをします。
今年は朔旦冬至だそうです。古代の人々に倣って、再生の日のお祝いをいたしましょう。ただし22日は月曜日なのでちょっと不便。一日早めて日曜日に行事を行います。

◆12月21日(日)13時より16時くらいまで(出演希望者の人数によっては少しのびるかもしれません)

●主な出し物:音楽と料理
○出演:
・浦邉力さん(木曜日「霞が関の中心で愛を叫ぶ」主催者)と仲間達
・中田潤さん(いつも金曜日に第3テントの前でスピーチされてます。ジャーナリストで すが音楽もプロ級)  

○食べ物:食べ物の提供は15時からです
・けんちんうどん(ベジタリアン対応、ただし竹輪などは入ります)
・カボチャの丸蒸し(豚肉入りと小豆あん入りの2種類)  
・ゆず茶
 

12/12 起訴を! 東京地検包囲行動&院内集会 (2) &東電抗議行動

● 院内集会の後、東京地検前に移動し、14時から東京地検包囲行動が行われた。進行は告訴団事務局の地脇さん。
その様子はUplanさんの録画で見ることができる。数字は録画登場時刻を示す。
https://www.youtube.com/watch?v=m_zuPWD9JM0

Image2検察検察

<発言>
・橋本よしひろさん(0:04:06)
・斎藤はるみちさん(0:06:27)
・黒田節子さん(0:12:30)
RIMG0285.jpg

・としゆきさん(いわき市)(0:17:30)
・飛田晋秀さん(写真家)(0:19:55)
・浅田正文さん(金沢在住)(0:21:53)
・森園かずえさん(0:26:10)
・海渡雄一弁護士(0:30:30)

シュプレヒコール(0:35:30)
・地検自らが起訴せよ!
・強制捜査をせよ!
・被疑者4人を起訴せよ!
・原発事故の責任を追及せよ!

「2月2日まで、今後も地検に対する働きかけを行って行きたい」という地脇さんの力づよい言葉で地検前抗議行動は終わった。

● 15時からは東京電力本社前抗議行動が行われた(上記planさん録画参照、数字は録画登場時刻を示す)。
https://www.youtube.com/watch?v=m_zuPWD9JM0 (0:38:42から)

RIMG0291.jpg

・汚染水の現状について:佐藤和良さん(0:39:10)
・門馬しょうこさん(0:51:22)
 3年9か月前の3月14日、浪江町からわたしは夫とふたりで娘を頼って東京都北区に避難してきました。夫は原発事故前は3年に1度カゼをひく位の丈夫な体で、区の会計係として生きがいを感じて暮らしていました。しかし、避難して以来、生きがいをなくし、うつ病になり、脳血栓、胃潰瘍、認知症になり、今年1月14日に肺炎をこじらせ植物状態となり、7月7日に70歳で亡くなりました。夫の中学校の同級生もこの3年間に二人亡くなっています。床屋さんと書店のダンナさんです。

RIMG0286.jpg

 原発さえなければ、わたしたちは浪江町でおだやかな暮らしをしていたはずです。福島県で夫たちのような震災関連死は11月19日現在で1808人、直接死の1603人を超えました。自宅を追われ、豊かな暮らしを奪われた12万人。汚染され、セイタカアワダチ草に覆われた広大な国土、これらはすべて東電の責任です。2008年に15.7Mの津波の予想をしていたにも関わらず、利潤追求のために防護壁を造ることをしなかった東電の責任です。わたしは4人の責任を追及したいと思います。勝俣氏、武藤氏、武黒氏、小森氏、どうか、潔く責任をとってください。そうでなければ、夫をはじめ1808人の人は浮かばれません。ありがとうございました。

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 このあと、門馬さんを含め5名(東井さん、澤井さん、佐藤さん、地脇さん)が抗議行動をしている側から通りを渡り、東電本社入口前で「サブドレン汚染地下水海洋放出に関する要請書」(下記参照)を読み上げ、東電側の担当者に手渡した。今日の抗議行動はこれで終わり、福島から来た皆さんはまた貸し切りバスに乗って帰られるのを見送ってわたしたちもその場を離れた。明日13日の集会・パレードに参加するために残った福島の方々もいらした。


●参考資料
サブドレン汚染地下水海洋放出に関する要請書

東京電力株式会社
代表執行役社長 廣瀬直巳様
2014年12月12日

 海は、あらゆる命の源です。東京電力福島第一原子力発電所事故により海に流れ出した放射性物質の量は「京」と言う天文学的な単位になるほどです。海の汚染は今後世界の深刻な問題となるでしょう。
 現在も流れ出している汚染水に加えて、2014年5月からは「地下水バイパス」と言う名で汚染水が総量規制もなく海に流されました。11月中旬までに放出されたトリチウムは115億 ベクレルに上ります。更に東電は原子炉建屋やタービン建屋周辺の井戸「サブドレン」から汲み上げた汚染水から放射性物質を除去し海へ放出する計画を進めています。しかし地下水バイパス同様にトリチウムは除去されず、総量規制もありません。漁業者や地域住民は更なる海の汚染に反対しています。この深刻な海洋 汚染は、事故当初の東電の対策の在り方に問題があるとの考えから、福島原発告訴団は公害罪で刑事告発をしています。東電はこれ以上海を汚染しないよう、汚染水対策を抜本的に見直し、技術の確立していない凍土壁ではなくスラリー壁の導入や、汚染地下水のコンクリート固化管理など、新たな対策を立てて下さい。



1. サブドレン汚染地下水の海洋放出計画を中止すること
2. 汚染水対策を抜本的に見直し、現場作業員の被ばく低減を行いながら、新たな対策を行うこと
3. 汚染水対策の初動を誤り、海洋汚染を深刻な事態に陥らせた罪を認め自首すること。

                           以上

                    福島原発告訴団 団長 武藤類子

要請書ダウンロード(PDF) は福島原発告訴団のホームページからできます。

(まとめ・写真: あっきい)

12/12 起訴を! 東京地検包囲行動&院内集会 (1)

  東京第5検察審査会は元東電幹部3人を「起訴相当」議決。これを受けて、現在、東京地検が再捜査を行っている。先日、東京地検は捜査期限を2015年2月2日まで延長することを発表した。
 福島原発告訴団は「東京地検が市民の声を真摯に受け止め、厳正な捜査を行い、今度こそ、「起訴」の決断を下すことを求め」、12月12日(金)に東京地検と東電本社前で抗議行動を行った。
 
 抗議行動に先立ち、12:00から参議院議員会館B-104で院内集会を開催。会場(100名収容)は満席、第二会場として用意された102号室(50名収容)にも入りきれないくらい大勢の方が参加した(筆者も遅れて行ったため入れなかったので、録画をみてこの報告をまとめた)。
 その模様はUplan さんの録画で見ることが出来る。数字は録画登場時刻を示す。
https://www.youtube.com/watchv=jbJmOjEInps&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

◆院内集会の様子
・開会(司会・森園かずえさん)

・報告: 滋賀県の放射能汚染チップ不法投棄事件について。
 ▼福島原発告訴団・関西 福本俊夫さん(京都在住)(1:15)
Image2関西

・対談:「なぜ、原発事故が裁かれないのか!」(0:06:45)
▼左から船山泰範さん、古川元晴さん、海渡雄一弁護士 
Image2古川舟山

 *古川元晴さん(元京都地検検事正、元内閣法制局参事官)
 *船山泰範さん(日大法学部・法科大学院教授)
 *司会・海渡雄一弁護士

 最初に、海渡弁護士から
12月9日に東京地検に提出された上申書の内容について説明があった(上申書は集会参加者に資料として配布された)。この上申書では、「第一に、あらたに出版された添田孝史著『原発と大津波 警告を葬った人々』(2014年11月20日発行)の内容を概観し、推本の見解以前に7省庁の津波対策指針においても、福島沖での津波地震の発生を想定していたこと、検察の不起訴判断の裏付けとされている土木学会と中央防災会議が、推本の警告を葬った背景に、被告訴人ら東京電力の幹部たちを中心とした電気事業連絡会(電事連)の暗躍があったこと」「第二に新たに開示された吉田調書を子細に検討することにより、事故当時の東電幹部の安全認識の根本的な誤りを明らかにすること」を目的としている。
そこで引用されている保安院の森山善範審議官の2010年3月24日午後8時6分に送信されたメール(上申書13ページ)は、保安院と電事連、電力会社の間でひそかに行われていた「津波対策の議論」を証拠づける驚くべき内容のものである。上申書は「ここまでの証拠がありながら、検察が被疑者らを起訴できないはずがないではないか」と指摘している。

 続いて、古川さんから
刑法上の過失犯の解釈について、2つの考え方があることが紹介された。一つは「具体的予見可能性説」で、「既に起きたことがあって具体的に予見できる 『既知の危険』だけを想定すれば足りる」とする説である。この説によれば未だ起きたことがない不確かな「未知の危険」については予見可能性がなく、刑事責任 は問えないということになる。従来の原発訴訟で住民敗訴の原因になってきたのもこの説に立った判断が行われてきたからである。今回、 東京地検もこの説によって東電等を不起訴処分とした。
もう一つは「危惧感説」で、「未だ起きたことがない『未知の危険』であっても起 き得ることが合理的(科学的)に危惧される危険については、当該業務の性質等によっては想定すべきこととなる」とする説であり、この説に依れば当然に東電 等の刑事責任は問い得ることになる。
 昭和40年代からこのような考え方が提唱されてきたが、活用されずに来ている。船山さんんからも森永ヒ素ミルク事件、新潟県弥彦神社事件などを例に危惧感説を説明された。

 最後に古川さんは
「原発に関して、世の中は危惧感説で動いているのにもかかわらず、刑法学会は依然として具体的予見可能性説をとっている。世の中からなぜ、ずれてしまっているのか」と問いを投げかけた。船山さんは「(古川さんに)刑法学会と言われて、ドキッとした。刑法は単に犯罪者を処罰するためだけにあるのではない。刑事制裁を通して人々が安心して暮らせる社会をつくるためにある。刑法学者として刑法学会を変えていきたい」と発言して対談を終わった。この対談の内容は今後の原発裁判にとってもとても重要な問題を指摘しているので、ぜひ録画を見ていただきたいと思う。

・発言:河合弘之弁護士(1:03:15)
     保田行雄弁護士(1:08:36)
・閉会のあいさつ: 佐藤和良さん(告訴団副団長)(1:12:39)
▼佐藤さん
Image2閉会

参考資料
*12月9日に東京地検に提出された上申書
全文は以下で見ることが出来る:https://drive.google.com/file/d/0B6V4ZwGwBEaxVzJScGZJUllqUGc/view?pli=1

◆上申書の目次は以下のとおり。

目次

1 はじめに....................................................................................................... 2

2 岩波新書『原発と大津波 警告を葬った人々』の告発   ..................................4

3 1997年7省庁手引きは,福島県沖の津波地震を想定していた    ................5

4 2000年電事連報告では福島第一は日本一津波に脆弱であることが示されていた.................6

5 土木学会は完全に電力によってコントロールされていた  ..............................7

6 武藤武黒らの土木学会への検討依頼は時間稼ぎと断定した検察審査会議決は正当である...............9

7 他の電力会社は長期評価を踏まえて対策を講じていた   ..........................10

8 保安院は2006年には津波対策について「不作為の責を問われる可能性がある」としていた.................11

9 吉田調書が明らかにした東電幹部の驚くべき安全意識 ............................. 14

10 検察は巨悪を眠らせるな ....................................................................................... 23


 *対談中に言及された古川元晴さんの「なぜ、日本では大事故が裁かれないのか -過失を裁く法理の再検討」は雑誌「世界」2014年6月号、「司法の課題」に掲載されている。

(まとめ:あっきい、写真:Uplanさんの録画よりお借りしました)

お知らせ 12月19日 だまし討ちテント裁判への抗議行動

◆12月19日(金)に「だまし討ち結審糾弾! 福島の闘いに連帯し、再稼働を阻止しよう!」の抗議行動を行います。

▼経産省前抗議行動 15時―16時 
◎スピーチ(予定):
 被告・渕上さん、たんぽぽ舎、反原連・ミサオ・レッドウルフさん
 福島の闘い(飯館、鮫川、疎開裁判)から
 香港民主化闘争を担ったタム・リョインさんの特別参加
◎神田香織、落合:恵子他 原発立地からは連帯メセージ

▼東京地裁前抗議行動 16時半―17時半
◎スピーチ(予定):
 被告・正清さん、大口弁護士、亀屋さん 各テント当事者参加者
 裁判闘争を闘う方々支援者、学者・文化人他。

◆年末年始企画
12月30日(火) 脱原発ナイトシアター(CD選:藤原&乱鬼龍) 
12月31日(水)~2015年1月1日 テントゆく年くる年、紅白歌合戦(全国各地と繋いで)出演ぞくぞく(募集中)
1月1日(木) 経産省包囲走、新春マラソン(希望者募集中)
1月2日(金) 新春テント講談会 13時―16時 出演:神田香織一門会
1月3日(土) テント新春コンサート 浦辺力さん他 野瀬正彦さん(チェリスト・元プファルツ州立歌劇場主席チェリスト)特別出演
1月4日(日) 新春川柳句会 席題2題 乱鬼龍選
1月5日(月) 新春もちつき・官庁ご挨拶廻り(10時―12時) 
再稼働許さん!経産省前集会(12時―12時半) 
だまし討ち結審許さん!地裁前集会(12時40分―13時10分
テント新春記者会見(13時半―14時半)打ち合わせ。12・19、18時―抗議終了後テント前 

◆2月7日 テント撤去・再稼働を許さない大集会(仮称)
福島・再稼働を闘う人々の総結集! 再稼働阻止!テント裁判結審許すな!大集会 
日時・場所 2月7日(土)18時開場 18時半開会  日本教育会館
内容 テントに心を寄せる各界・各層・分野からの発言
撤去を許さない大正論を形成し闘う意志統一行う。
ミニ講演:高松医師(小児科医) 福島小児甲状腺線ガンは異常多発

主催・共催:経産省前テントひろば及びテント応援団

12/4 だまし討ちテント裁判に対して 直ちに東京地裁に抗議行動・記者会見

12月4日(木)、直ちに東京地裁に抗議行動・記者会見

 12月3日のだまし討ちのような裁判進行に抗議するため、さっそく、翌4日に東京地裁前で緊急抗議行動が行われた。
1回目は12:00から12:40まで。
テント前での記者会見 13:00から13:40が行われた。メディア関係者が8名ほど、そのほかテントに関心を寄せる人々も集まってきた。

記者

<記者会見>>  
○最初の発言者、渕上太郎さんは力づよく、自ら退去することはありえないと発言。
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○ 河合弁護団団長は突然の審理終結に怒りを隠さなかった。
「村上正敏裁判長は、これまではどちらかというと物わかりのよい振りをしていた。我々の主張を聞いたふりをして実は聞いていなかった。事前の進行協議で次回は2月26日との合意がなされていたのに、これは抜き打ち的なやり方だ。テントの存在は現在、行われている再稼働阻止の全国的闘い、福島原発事故の完全賠償、事故の責任追及など原発をめぐる全体的位置づけの中で考えるべきである。テントは脱原発の象徴となっている。これからもしぶとく、しなやかに闘って行く。」

記者会見
○ 続いて、きのうの裁判で陳述をした双葉町からの被害者、亀屋幸子さんの発言。
「わたしはテントに出会って救われた。テントがなくなったら、どこに行ったらよいのか。仲間がここにいる。絶対、撤去させない」。

○ 次に大口弁護士が弁護団の声明を読み上げた(下記参照)。

○ 最後に正清太一さんが発言。
「原発をめぐる情勢は何も解決していない。放射線廃棄物の処理の道もない。テントは下級の公務員たちの支持があってもっていることも確かである。これからも頑張っていきたい」。

<記者会見に続いて記者たちから質問>がなされた。
Q: 現在のテントは法的にはどういう状態にあるのか。
A: 現在は裁判所の管理下にある。

Q: 忌避の申し立てを実行するためにはどのような手立てがあるのか。
A: テントが全民衆の意思であることを示すことが重要。インターネットによる発信も大切。だまし討ちをした裁判長を排除するため、あらゆる手を尽くす。

渕上さんからは、テントも脱原発運動の一つ。今回、だましうちにあったに過ぎない。全国にテントを立てることも考えられるとの発言があった。

<降りしきる雨の中で 第2回目の地裁抗議行動>
その後、記者会見の間は降らなかった雨が降り出した。それでも午後5時からの2回目の地裁前抗議行動は降りしきる雨の中で行われた。集まった約25人は雨にもめげず、村上裁判長の卑怯なやり方に対する大きな怒りの声をぶつけた。退庁する職員の大多数は関心を示さなかったが、なかにはご苦労さんと声をかけてくれる人もいて、うれしかった。

■ 参考資料:(記者会見で配布)
声      明     
                                    2014年12月4日  
経産省前脱原発テント弁護団

早期脱原発の実現を希求する全国の皆さん

 我々脱原発テント弁護団は、東京地裁民事第37部(村上正敏裁判長・北島紀子・伊藤健太郎裁判官)の暴挙を徹底的に弾劾すると共に、強く抗議します。

 周知のとおり、福島第一原発事故の元凶・最大の責任者である経済産業省の敷地には、2011年9月11日以降<脱原発>のスローガンを高々と掲げた3基のテントが立てられ、<経産省前テントひろば>として、反原発・脱原発を希求するすべての人たちの、運動の足掛かり・心のよりどころとなってきました。このテントは悪質右翼らの愚かな破壊攻撃等をも跳ね返し、3年3カ月以上に亘って、経産省に対する直接的な批判として厳然として存在し続けています。これは、日本の民衆の歴史にあっても画期的な事態であり、主権者によるいわゆるエンキャンプメント(Encampment)
権の実践として注目されているところです。

 しかるに、原発事故問題についての、自身の重い責任を自覚するどころか逆に、原発推進の誤った政策に邁進する経産省と国は、テントひろばを徹底して忌避嫌悪し、恣意的に選定した2名の被告を相手に、テントの撤去とスラップ訴訟の典型である1100万円もの高額の損害賠償請求訴訟を提起してきました。
 これに対して我々は、2013年5月23日の第1回口頭弁論以来、昨日の第9回口頭弁論に至るまで、テントに心を寄せる全ての方々の総力を結集して、<原発問題の深刻性・経産省の重大責任・テントの明白な正当性>を主張立証し、真正面から戦ってきました。そして前回第8回には、テントひろばを主体的に担う43名の方々による訴訟参加申出とともに、現地福島の方々や小児医療の専門家やスラップ訴訟・憲法学等の専門家の方々を中心とする、承認請求を行いました。これらによって、本件テント問題の本質の究明が決定的に深まり、承認調の実施によって、国・経産省の請求の誤謬性・違法不当性がさらに鮮明となることが明らかに期待されました。
 第9回における、参加申出人である現地双葉町の被災者の切々たる訴えは、法廷全体を深い感動を呼び、テントひろばの持っているかけがえのない存在価値が改めて認識されました。
 ところが民事第37部はこの直後突然に、過般の進行協議に於いて自ら言出し設定していた次回期日(2月26日)の確認すら一方的に反故にして、すべての証拠調請求を却下しました。そしてそれと共に、弁論終結を強行しようとしました。当弁護団は直ちに3人の裁判官を忌避しました。その結果、現在のところ裁判は進行を停止していますが、以上の経過に現れた裁判所の姿勢は、実質審理を進めて事案を究明しようとはせず、国・経産省に同調した判決を早期に強行しようとしているものであることが明白です。

 104名もの子ども達の癌多発の事態・汚染水対策の絶望的破綻・廃炉作業の停頓・事故収束の見通しの深刻な不鮮明性・中間貯蔵施設の迷走・累積する一方の除染土壌・いまだに続く12万人以上の流民状態と、他方での高汚染地域への帰宅強制・地域の産業経済社会の崩壊状態・・・等々、我々の深刻で困難な現実が山積みとなっています。全国民の総力を結集して、これら問題の抜本的解決のための努力がなされなければなりません。

 にもかかわらず、こうした事態を逆に積極的に隠ぺいして、原発再稼働・原発輸出を強行しようとしている政府・経産省の政策は、まさに現在と将来の国民の人間としての権利・福祉を根底から破壊するものです。その意味では、経産省前テントひろばの必要性・存在意義はむしろ、ますます大きくなってきていることが明らかです。

 しかるに、このような情勢において、東京地裁民事第37部が昨日行った暴挙は、司法が果たすべき任務を放擲し、国・経産省に一方的に肩入れして、原発推進に手を貸そうとするものであって、到底許されるものではありません。

 我々は、この暴挙を徹底的に弾劾すると共に、民事第37部に強く抗議します。
 そして、このような暴挙に決して屈することなく、全国の皆さんと力を併せてテントひろばを守り抜き、更に発展させてゆくために努力することを誓います。

(以上)


(報告:あっきい  写真:あっきい、あれこれ屋)

突然の「結審」! 12月3日 テント裁判・第9回口頭弁論

 12月3日(水)午後3時から第9回テント裁判が東京地裁103号大法廷で行われた。

 その結果は(少なくともわたしのようなごく一般的な傍聴者にとっては)思いもしていなかった「結審」だった。
あとから考えてみると、今日、「結審」は最初から決められており、それに向けて万全の体制を整えて、訴訟指揮が行われていたのだ!その兆候はいろいろなところで見られた異常な裁判だったと思う。

2時から地裁前で事前集会が行われた。

テントひろば

地裁前DSCF0728

そこで、本日の法廷では当事者参加を求めていた43人のうち、6名が法廷の柵の中に座れることになったこと、双葉町からの被害者、亀屋幸子さんが15分間、陳述できそうだと告げられ、わたしたちは素直に喜んだ。
事前集会の様子はUplanさんの録画で見ることが出来る。
https://www.youtube.com/watch?v=MlHus8j3d3M&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

 わたしが行ったときにはすでに大勢の方が傍聴整理券のために並んでいた。

傍聴に並ぶ

Bさんは「やたらと裁判所職員が多いと感じた」そうだ。2時半から傍聴券の当選番号が発表になった。幸いにも当たったので、そのまま中に入った。
103号法廷の前にはすでに大勢の人が待っていた。普通は傍聴券を係員に渡したら、すぐに入廷出来るのに今日はなぜ、待たされるのだろう、とふしぎに思った。

 本裁判の状況は、10月16日にテント占有者のうち43名がテント裁判への当事者申立を行った。
それに対して国=経産省は申立の却下を求め、仮執行付きの判決を下すよう、求めている。

午後3時開廷。
被告側の当事者参加者の陳述書等、書類の提出に手間取って、いたずらに時間が流れていく。
「法廷内でも係員がいつもより多く、書類確認の時も、裁判長は辛抱強く待っていました。いつもなら次回までに揃えてと言うのに」(Bさん)。
結局、3時17分から弁論が始められた。事前集会で告げられたように、「法廷内に当事者参加者6名を入れる」という、11月27日に行われた進行協議の合意に基づいて 柵内に福島からの当事者4人と第一テントの2名が座った。

 河合弁護団団長は「原子力ムラにおける経産省の役割」について言及、大口弁護士は「国・経産省側の「占有者は渕上、正清」とする主張は間違っていることを事実を出しながら補足、長谷川弁護士は準備書面16に関して、国・経産省の「テントが建っている土地は国の土地だから入るな」ということについて、そのエリアの性格、1日2万円の賠償金を請求しているが、そうした損害計算が間違っていることを述べた。青木弁護士は国・経産省が原発=安全として国策を進めてきたことの誤りを述べた。
 そして福島原発事故被害者の亀屋さんが原発事故当時のことから、テントと自分の関わりについて述べた。法廷内の大部分の人が聞いていて、涙がこみあげてくるのをおさえきれなかったと思う。期せずして傍聴席から拍手が起こった。いつもなら苦言を呈する裁判長が何も言わなかった(裁判長のせめてもの思いやり?) わたしの隣の人が全国中継して聞かせたいと言った。

 その後、一瀬弁護士が経産省の出した書類の内容、テントが立っているエリアについて糺した。「もともとテントのある場所は、ポケットパークと名付けられていて、通行許可証がいる場所ではなかった」事実をあげ、その点の認否を経産省側に迫った。
これはこの裁判の核心を突く質問だから経産省側は明確な返答はしえないだろう、と思った。経産省側が答えるのを避けた。裁判長が「その点については裁判所の判断にまかせるということでよいですか」とたずねたのに対し、経産省側は異議を唱えなかった。
裁判長が合議すると言って(何を合議すると言ったのか、よく聞きとれなかった)、3人の姿は背後の扉の向こう側に消えた。
 5分ほどして戻ってくると、裁判長が「被告側代理人の2点にわたる請求を却下します」と言った。全部、言いきらないうちに長谷川弁護士が「忌避!」と叫んだ(そうだ)。
 続けて、裁判長は「本日で結審します」と言ったので、法廷内は一瞬、あまりのことにあっけにとられたが、すぐに抗議の声があちこちからあがった。閉廷をきちんと告げることもなく、裁判官らが逃げるように引っ込むと、傍聴席と原告・被告席とのあいだを仕切る柵の前に傍聴者を威嚇するように衛視が10人くらい、どやどやと入ってきて並び、退廷を迫った。

 法廷から出ると、そこにもガードマンが並んでいた。
わたしたちがよほど、「乱暴狼藉を働く」と思っていたのだろうか。
この過剰警備ぶりについて、M.I.さんがメールで次のような情報を伝えている。
「昨日のテント裁判、私は入れず裁判所を離れたが、妻が遅れて3時15分に103号法廷に到着。すると廊下と法廷入口に柵が並べられ「傍聴人以外は立入禁止」が貼り出され、ガードマンが4人ほど立ち、対面の101号室前に職員が連絡をしあって待機していたという。妻が柵はだれの指示かを問うと、Gマンは分からないとし、職員が「裁判官です」と答えたという。『右翼の襲来を気にしているの?』と聞くと、「そう思っていただいた方がいい」と言ったので、さらに、『テントを襲った右翼が来ると思うの?』と聞くと、「そうですね」と対応したという」。

 つまり、この日のスケジュールはあらかじめ予定されており、それに応じた警備も用意されていたのだ。後ろに引っ込んだ5分間のうちに打ち合わせたように指令を出したのだろうか。裁判所にとって「想定外」だったのは、思いのほかおとなしい被告側傍聴人の反応だったのではないだろうか。

 5時からは参議院議員会館講堂で、裁判報告集会が開かれた。メディアがどこも来ていなかったので、Kさんが東京新聞に連絡してくれた。残念ながら、取材には来られなかったようだ。

総括

●報告集会の模様はUplanさんの録画で見ることが出来る。
https://www.youtube.com/watch?v=MlHus8j3d3M&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

翌日(12月4日)にはさっそく地裁前で抗議行動が行われた。
1回目は12:00から12:40まで。その後、13:00からテント前で記者会見が行われた。メディア関係者が8人ほど、そのほかテントに関心をよせる人々も集まってきた。17:00からは本格的に降り続く雨の中、この日2回目の抗議行動が行われた。

「テント日誌」にも12月7日付けで複数名による裁判傍聴記がアップされているので、ご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/

(まとめ・写真: あっきい、あれこれ屋)

「地方自治体と原発裁判」ー第2回大間原発を考える学習会報告ー

 2014年11月26日(水)19時からスペースたんぽぽで, 第2回大間原発を考える学習会が開かれた。

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テーマは「地方自治体と原発裁判 -海外の事例をふまえて」、講師は海渡雄一弁護士。主催は大間原発反対関東の会。日中、ずっと雨が降っていたので心配していたが、30名の方が熱心に参加してくださった。

まず、パワーポイントを使って海渡弁護士がプレゼンテーションを行った。

Image2海渡さん
(海渡さんの写真は10.29函館裁判の時のもの)

福島原発事故:
「その原因を徹底的に解明して、事故を引き起こした組織と個人の法的な責任を明らかにしなければならない」。原発事故が引き起こした福島の悲惨な状況の写真が次々とスクリーンに写しだされる。そして「このような悲劇を二度と繰り返さぬためには、国は脱原発を決断しなければならない。国が決断できなければ、司法こそ、危険な原発の稼働を停止させなければならない」と強調された。

福島原発事故は防ぐことができたのか:2008年に地震と津波の影響について東電社内グループのシミュレーション結果が出ていたが、それは2011年3月7日まで国に伝えられなかった。原発事故発生後、東電は「想定外の津波」を原因とするものであり、東電には法的責任がないとの主張を繰り返した。しかし、検察審議会は、東電が改良工事のために原発が長期停止になることをおそれ、土木学会に検討を依頼したのは時間稼ぎのためであると認定した。

脱原発へのいくつかの道程:「原発を止める力を持った機関」として、1)国会 2)行政 3)原子力規制行政 4)地方自治体 5)裁判所 をあげ、「すべての段階で我々の闘いにおいて原発を止められる可能性がある」ことが強調された。

日本の裁判所はなぜ福島原発事故を未然に防ぐことができなかったのか:
これまでに多くの反原発裁判が闘われてきたが、勝訴したのは2つだけ。しかし、いずれも最終的には最高裁で勝訴取り消しとなっている。

 1973年に提訴された伊方原発訴訟は
1992年に最高裁で「原告の請求棄却」判決が言い渡された。この判決はその後の原発訴訟の方向性を決めた判決とみられている。しかし、久米三四郎先生(もんじゅ訴訟のリーダー)とこの判決をよく読み込んでみると、原発訴訟を闘うときの武器と出来る内容を含んだ判決であることに気がついた。その点は1985年提訴のもんじゅ訴訟に活かされた。

 もんじゅ訴訟は1985年に福井地裁に提訴された。
1987年に「原告適格なし」との判決を受けたが、1992年に最高裁が「原告適格」を認めて、福井地裁に差し戻された。1995年にはもんじゅナトリウム火災事故が起きた。2003年に名古屋高裁金沢支部(川崎和夫裁判長)は住民側全面勝訴判決を下した。しかし、2005年の最高裁判決は「高裁の専権である事実認定さえ書き換え、原告勝訴判決を理解困難な論理によって覆した」。

 3.11前に勝訴判決を勝ち取ったのは二つだけだった。もう一つは2006年志賀原発訴訟の金沢地裁判決である。原告勝訴判決を書いたのは、井戸謙一裁判官(現弁護士)。

しかし、2005年のもんじゅ最高裁判決および2009年の柏崎最高裁判決が「司法の判断放棄」を招いた。

中越沖地震の警告を受け止めなかった東京電力と最高裁:今回の事故は中越沖地震(2007年7月16日)の際の柏崎原発の被災を重く受け止めて、対策を講ずることができていれば、未然に防止できた可能性がある。福島第一の吉田所長は、この中越沖地震によって原発の3000か所が壊れたが、それを逆に「原発は地震に強い」と考え、教訓化しなかったことを政府事故調の調書で認めている。

 2003年に提訴された浜岡原発訴訟(運転差止)では
地震時に停止できるか、配管機器の健全性は保たれるか、地震による共通原因故障に耐えられるか、非常用電源は起動できるか、という福島原発事故を予言するような耐震安全性への疑問が提出されている。しかし、静岡地裁の宮岡裁判長は「耐震設計審査指針等の基準を満たしていれば安全上重要な設備が同時に複数故障することはおよそ考えられない。原告らが主張するような複数の再循環配管破断の同時発生、停電時非常用ディーゼル発電機の2台同時起動失敗等の複数同時故障を想定する必要はない」という班目委員長の証言を採用した。2007年10月26日判決の日に、石橋克彦氏は「この判決が間違っていることは自然が証明するだろうが、そのとき私たちは大変な目に合っている恐れが強い」と述べた。福島原発事故はこの予言の現実化であった。浜岡訴訟で勝利出来ていれば、全国的に原発の地震対策が強化され、今回の福島における悲劇を未然に防止出来た可能性がある。司法はこの経験を深刻に反省しなければならない。

3.11後の司法のあり方と大飯原発差し止め判決:2011年7月16日に脱原発弁護団全国連絡会が結成された。情報を共有して、助け合うためである。全国で300人以上が結集した。
2014年5月21日には 福井地裁の樋口裁判長が大飯原発差し止め判決を出した。この判決の基本的な考え方は次のようなものである。

・人の生命を基礎とする人格権は我が国の法制下でこれを超える価値を他に見出すことはできない。

・原発の稼働は経済活動の自由という範疇にあり、人格権の概念の中核部分より劣位に置かれるべきだ。

・「大きな自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われるという事態を招く可能性があるのは原子力発電所の事故のほかは想定し難い」

・福島原発事故のような事態を招くような「具体的危険性が万が一でもあれば」(これは伊方判決に由来する考え方)、差止が認められるのは当然だ。

 過去10年足らずの間に基準地震動設定の失敗を5回も犯している。設定の手法が改められていない以上、これからも誤る可能性がある。この判決は「科学的な論争には踏み込まないが、安全性が保障されていないことを強い論理で論証した」。この判決を高裁で守りぬくことが必要である。

原発事故を防ぐことが司法の責務と述べたこの判決は、まさに原発裁判の判決はこうあってほしいという手本のような判決である。

 今年5月にドイツ連邦行政裁判所を訪問した。裁判所の壁面に権力を象徴するライオンに鎖(憲法)をかけたレリーフが彫られており、裁判所の姿勢を示していた。
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ミュルハイムケリヒ原発に関して、1995年3月11日に州レベル、1998年1月14日に連邦レベルで判決が出て廃炉が決まった。

ドイツ人の裁判関係者は「我々は行政から完全に独立している。原発に厳しい判決を下した裁判官には何の不利益もない(しかもその裁判官はのちに出世したとか)。日本の状況を憂えている」と話してくれた。

▼ドイツの裁判関係者

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 ドイツの行政裁判所においては原発の認可の是非が判断されてきたが、認可処分の際にあらゆる見解に対して適切な考慮がなされなければならず、行政の調査不足、考慮不足があれば認可は取り消されるという判断枠組みがとられてきた。

 安全基準地震動についてRP高等行政裁判所の1995年判決に見られる考え方が紹介された。ドイツは地震がほとんどないにもかかわらず、非常にきめ細かい指摘がされている。

つねに福島の悲劇に立ち返る:「福井地裁判決を糧に、福島の悲劇を忘れず、被害者を支え、全国で原発の再稼働に反対して活動を続ける市民と協働し、もう一度脱原発の大きな流れを作っていきたい」。


 プレゼンテーションは約1時間で終わり、会場からの質問に答える時間をとった。ドイツの廃炉裁判での自治体と市民の協同について、阿蘇山の噴火と川内原発再稼働について、原発とテロ対策等々の質問が出された。海渡さんは秘密保護法反対の運動でも活躍されているので、原発情報と秘密保護法との関連についての質問もあった。

今、シネマート六本木で上映されている「日本と原発」の舞台挨拶に行かなければならない、とのことで、海渡さんのお話は予定より早く午後8時40分に終わったが、中身の濃い学習会になったと思う。


 海渡弁護士の話を聞いて、たとえ敗訴を続けても一つ一つの判決から活かせる部分を見つけ出して次に臨むという地道な努力が、福井地裁の判決につながって行ったのだと思った。これからも、目先の結果にめげずに手をゆるめずに運動していくことの大切さを強く感じた。


<参考文献・録画>

・海渡雄一『原発訴訟』 岩波新書1337、2011年11月

・磯村健太郎、山口栄二『原発と裁判官 なぜ司法は「メルトダウン」を許したのか』 朝日新聞出版、2013年3月(海渡さんのお話の中であげられた川崎和夫裁判長、井戸謙一裁判長(いずれも当時)のインタビューも収録されている)。

・泊原発の廃炉をめざす会主催 海渡弁護士講演会「見てきたドイツでの原発訴訟と大飯判決勝訴の意義」(録画、今回は録画が出来なかったが、この報告は内容的に今日の話と重なる部分も多く、参考になる)(同ブログ2014年9月19日付け)。

 http://tomari816.com/blog/?p=1574

(報告:あっきい  写真:あっきい、ユープラン)

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原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
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「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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