原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

テント裁判関係 最高裁に提出した寺崎明子さんの上申書

昨年10月26日の高裁判決「控訴を却下する」に対して、テントひろばは直ちに最高裁に上告しました。最高裁から「上告理由書を提出せよ」と言ってきました。最高裁に上告した被告・正清さんと淵上さん、それと第一テントの江田さん、第二テントの寺崎さん、第三テントの高瀬さんが当事者参加者として控訴に加わりましたが、この5人と弁護士の方たちの上告理由書を1月4日に提出しました。
第二テントの寺崎さんの上告理由書=上申書 テントひろばニュース第69号にのったものです。

           上申書                 寺崎明子

 2015年10月26日、東京高裁の第24民事部(高野裁判長ほか)は今年2月の地裁での不当判決を丸呑みにしたといえる判決を言い渡しました。それは、高裁での裁判長の態度などから、少しはまともな判決が出されるのではないか、というわたしたちのほのかな期待を真向から裏切るものでした。
 テントの第一の意義は、原発に反対する人々のさまざまな思いを霞が関の真ん中で、国の原発政策を牽引してきた経産省の一角で可視化していることにあります。今、福島原発事故をあたかもなかったかのように見えなくするための施策が国の主導で、次々に打ち出されています。たとえば、緑豊かな福島の自然、それを完全に除染することなど到底、不可能です。それにもかかわらず、年間20ミリシーベルトという、3.11以前であれば放射線業務従事者にのみ適用されていた、高濃度の放射線許容量を一般住民にも適用し、除染が終わったから帰還せよ、という「特定避難勧奨地点の解除」があげられます。

 この4年間、何度、国や県の理不尽な施策に対して改善を求める署名をしてきたことでしょうか。実務に当たる役人たちは目先のことしか考えず、次々に人権を無視した、ひどい施策を実行に移して行きます。20年後、50年後の福島を考えたら、到底なし得ないような非情な施策ばかりです。
 テントひろばは各地で繰り広げられている無情な政策に反対する人たちの心の支えになっていると自負しています。さらに福島だけでなく、全国の原発立地で、再稼働に反対する人たちともつながっています。

12月5日から第二テントでは「経産省前テントひろば 反原発美術館」がオープンしました。
「・‥脱原発を願い、原発再稼働・原発輸出を止めたいと願う市民たちの声を、今まで以上にアピールするために、テントのうちの丸ごと1棟(「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」通称:第二テント)を、美術館としてオープンすることになりました!脱原発のメッセージを社会に発し続けてきたアーティストの方々の作品が、テントに直接描かれ、または大胆に飾られ、さらに強力な反原発のメッセージとなって放たれます。この美術館は、テントが国家権力によって彼壊される最後の瞬間まで存続し続けます‥・」(案内ちらしより)。
 ここには、わたしたちのテントに対する現在の思いが凝縮されています。

 専修大学の内藤光博先生(憲法学)は憲法21条の「集会、言論、出版その他の表現の自由は、これを保障する」という条項について、「エンキャンプメント(テント設営および居住)の自由」という概念を用いて、テントひろばの活動の重要性を主張されました。
アメリカ合衆国憲法では「連邦議会は、…・平和的に集会し、苦情の救済を求めて政府に請願する人民の権利を制限する法律を制定してはならない」という条文があるそうです。
 経産省前にテントひろばがあることの何が問題なのでしょうか。原発を推進する経産省の敷地の一角(しかもポケットパークという公共の使用に供された空間)にテントがあることは、外国から来た人々の目には、日本は反対意見の表明にもしっかり場を与えている、開かれた国だという印象を与えこそすれ、その反対はないのではないでしょうか。

 わたしは小学校の社会科の授業で、三権分立ということを習いました。しかし、思い返してみれば、「砂川判決」はいうまでもなく、これまでも国の政策に反対する多くの裁判が敗訴しています。日本は三権分立の国ではなかったのか!何度も苦い思いをしてきました。今、「日本を取り戻す」というキャッチフレーズの元で、安倍政権は日本を戦前の社会に引き戻そうとして、憲法を無祝した政治を行っています。そういう中にあっても、最高裁判所は「すべて裁判官はその良心に従い独立してその職権を行い憲法及び法律のみに拘束される(日本国憲法第76条3項)という態度を断固として貫いていただきたいと願ってやみません。 以上

1.19 函館市大間原発裁判第7回口頭弁論・報告集会の報告

1月19日(火)午後3時から東京地方裁判所103号法廷(大法廷)で、第7回函館市大間原発建設差し止め訴訟口頭弁論が開かれた。並行した集会等があったためか、傍聴を希望して並んだ方は100余名、いつもより倍率が低く、その分、大勢の方に傍聴していただくことが出来た。

裁判報告集会
午後4時からは参議院議員会館101号会議室で、裁判報告集会が行われた。主催は大間原発反対関東の会。進行役は寺崎。参加者は約100名。今回はIWJの中継カメラが入った。
*録画はIWJのアーカイブで見ることが出来る。ただし全編を見るにはIWJの会員になることが必要。

1.弁護団から裁判の報告・解説
今日の裁判について、弁護団の井戸謙一弁護士から報告・解説をしていただいた。本日、原告側から提出された準備書面のうち、準備書面(10)「使用済み核燃料プールの危険性」(7ページ)は前回に提出されたものに誤りがあったため提出された差し替え書面。

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今回の口頭弁論のため新たに提出されたのは、準備書面(12)「被告国の第4準備書面に対する反論」(8ページ)および準備書面(13)「法律上の訴訟性について 被告国のご都合主義批判」(6ページ)の2通である。被告国からは準備書面(5)(原発関連法規および新規性基準の説明)(56ページ)、被告電源開発からは準備書面(4)(原発関連法規および新規性基準の説明)(本文209ページ、別冊209ページ)が提出された。
*これらの書面はすべて函館市のホームページで見ることが出来る。

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井戸謙一弁護士:
準備書面(12)は、原告の訴えをあくまで門前払いしようとする被告国が前回提出した第4準備書面に対する反論である。
被告国は「本件差止めの訴え」の却下を求める理由として4点をあげたが、その内2点(①、④)については前回すでに反論が済んでいる ので、今回は②「処分がされる蓋然性」、③「重大な損害を生じるおそれ」について反論を行った。

*①本件差止めの訴えのうち、「地方自治体の存立を維持する権利」(地方自治権)を根拠とする部分は、当事者間の具体的な権利義務ないし法律関係の存否に関する紛争とはいえず、「法律上の争訟」に当たらない。④原告が「法律上の利益を有する者」に当たらない。

準備書面(13)「法律上の争訟性について 被告国のご都合主義批判」では、国が辺野古新基地建設問題では、本件に対する主張とは「全く相いれない振る舞いをしている」として、これを国のご都合主義として、厳しく批判した。

金祐介弁護士:
使用済み核燃料プールの危険性」を担当したが、今後、MOX燃料を争点として準備書面を用意する予定である。

質疑応答:
続いて会場からの質問に対する弁護士の応答が行われた。質問は直接、大間原発に関連するものに限らず、福井地裁で高浜原発3号機再稼働を許可する判決が出されたこと、避難計画がクリアされていないにもかかわらず、再稼働を強引に進めた川内原発など、多岐にわたって活発に行われた。

2.竹田とし子さん(大間原発訴訟の会代表)

・福島の事故の起こる1年前にわたしたちが裁判を起こしたとき、本当にああいう事故が起こるとは思っていなかった。事故が現実に起こるんだということがわたしたちの唯一の武器。
3.11を境に状況は全く変わってしまった。わたしたちは国の言う事を受け入れない。函館市は市民も市長も頑張っている。函館にいると、大間がいかにわたしたちの生活を脅かしているか。その共感をもって、多くの人がこの裁判を支持している。
市民の起こした裁判はあと2年くらいのうちに結審を迎えることになる予定。
・1月14日の地震はちょっと長かった。この地震大国の日本でいくら安全と机上の空論で言っても、それはもう通用しない。
・大間のオフサイトセンターがあまりに近すぎてダメだという記事も去年の11月15日に出た。地盤の問題もあり、大間は本当に原発向きではないということを言っていかなければならない。
・2月6日に佐藤聡さんをお迎えして講演会が開かれる。もう再稼働はない。新しい原発はいらないと明確に言ってくださる方。その宣伝とともに、「もう原発なんていらない」という声を広めたい。わたしの役割としては現在、1000人を超えた原告をさらに増やして行きたい。

3. 佐藤眞一さん(東海第二原発再稼働反対取手駅前行動委員会):
毎週金曜日に取手駅前で行っている東海第二原発再稼働反対行動の報告。1999年9月30日に起こったJCO臨界事故は、作業員2名が死亡、住民ら667人が被ばくした国内初の臨界事故だった。そのときに教訓を得た対策をやっていれば、3.11福島の事故は起きえなかったという発言が印象的だった。
佐藤さんは毎月19日に東銀座の電源開発本社前で当会が行っている「大間原発いらない!スタンディング・デモ」に参加してくれている。
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4. 小笠原厚子さん(あさこはうす):
大雪のため、きのう、(娘と一緒に)東京に来たが、今日は迷ってしまい、裁判には出られなかった。
去年、おととしといろいろあって、人間不信に陥ってしまい、おとなしくしてきた。
今年は申年。申年は騒ぐ年と言われてて、わたしも一皮むけて、今年はにぎやかにやろうと思います。
函館から離れてだいぶたつが、今年から地元に根をおろして地元から発信したいと思っている。3.11のあと、自分は何ができるだろうかと悩んだが、大間で少しづつ地道に動いてきた。地元の人もわたしから声をかけなくても声をかけてくれるようになった(大きな拍手)。ホントに手ごたえを感じている。これはちょっとグッドだと思い、地元の人ともふれあい、これからも地元から発信していきますので、皆さんのご支援をよろしくお願いします。
これまでいろいろあったいやなことを吹っ切ったような、明るく元気な発言で、参加者から大きな応援の拍手が送られた。

5. 増山麗奈さん(画家、ジャーナリスト):
・ドイツに行って廃炉の状況を視察し、ドキュメンタリー映画を作った。廃炉は雇用創出の機会でもある。
・「サダコの鶴」という映画を作って、今、上映会を各地でやっている。
・今夏の参議院選挙に社民党候補として立候補することになったので、応援をよろしくお願いします。

6. 経産省前テントひろば:正清太一
7. 再稼働阻止全国ネットワーク:沼倉潤
8. 福島原発被害東京訴訟のお知らせ:伊藤かつみ
9. 1.30福島原発事故刑事訴訟支援団「発足のつどい」のお知らせ
4、5は予定していなかったが、急きょ、発言が申し込まれたため、閉会は予定より15分オーバーして5時45分に終わった。

●裁判に先立ち、12時から13時まで東銀座の電源開発本社前で、月例のスタンディングデモを行った。デモ開始時は4,5人だったが、後からかけつけてくださった方もいて参加者は10名以上になった。

報告集会配布資料:
・参加者カード
・準備書面(10)、(12)、(13)
・佐藤眞一さんレジメ「東海第二原発は、本当は危なかった」
・工藤市長新春対談(函館新聞1月4日付け)
・大間関連新聞記事
・伴英幸「再処理から撤退し 青森の自立に向けて」講演レジメ(2015年4月12日)
・地質調査計画の概要について(電源開発)
・福島原発被害東京訴訟(ちらし)

●今後の裁判の予定
4月20日 15:00
7月14日 15:00
10月18日 15:00

■1.19 スタンディングデモの報告
裁判に先立って、1.19スタンディングデモを行った。
羽田から直行してくださった竹田とし子さん(大間訴訟の会代表)もデモの終盤に来てくださり、電源開発に向けて、大間原発を止めるよう、力づよいスピーチをしてくださった。その後、竹田さんに音頭をとってもらい、シュプレヒコールをしてデモは終了。報告集会準備のため、霞が関へ向かった。


(報告:あっきい 写真:N.M., あっきい)

お知らせと参加のお願い 大間原発建設差し止め裁判

皆さま 今年もよろしくお願いします。

首都圏の皆さん、函館市民に代わって東京地裁にぜひ傍聴に来てくださ~い
東京地裁103号法廷(大法廷)

(最寄り駅:地下鉄霞ヶ関駅A1出口)

<函館市大間原発建設差し止め裁判第7回口頭弁論> 
 2016年1月19日(火)午後3時~4時(予定)
 ●裁判傍聴抽選締め切り 地裁前で2時半(時間厳守)。

<裁判報告集会>
時間:午後4時~5時30分 (予定) 開場:午後3時15分 
会場:参議院議員会館101会議室


プログラム(予定)
・弁護団から裁判の報告
・大間原発訴訟の会代表 竹田とし子さん
・東海第二原発の再稼働反対!行動委員会 佐藤眞一さん

<スタンディングデモ:東銀座・日本電源本社前にて>
12:00~13:00まで行います。こちらもよろしくお願いします。
主催:大間原発反対関東の会
(函館市の「大間原発差し止め裁判」等を首都圏で勝手連的に応援するためにつくられた会です)。

連絡先: Tel. 080-6616-9604 (玉中)  メールaki-trsk@outlook.jp (寺崎)
賛同: 経産省前テントひろば

南相馬避難解除取消等請求事件訴訟について  弁護団の解説

南相馬避難解除問題弁護団の解説です。

1これはどんな訴訟ですか?
 この訴訟は、国が用いた年間20ミリシーベルトという基準による避難解除の是非が直接の争点となる初めての裁判です。2014年12月、政府は、南相馬市の「特定避難勧奨地点」について、年間積算被ばく線量が20ミリシーベルトを下回ることが確実になったとして、すべて解除し、その後順次支援策や賠償を打ち切っています。
 地点に指定されていた世帯や近隣の世帯合計808名が、解除の取消しなどを求めて、2015年4月・6月に、国(原子力災害対策現地本部長)を相手取って提訴しました。

2 訴訟での原告の主張は?
 原告は、20ミリシーベルト基準での特定避難勧奨地点の解除は、次の3点から違法であると主張し、その取消し等を求めています。
①公衆の被ばく限度が年間1ミリシーベルトを超えないことを確保するべき国の義務に反する。
②政府が放射線防護の基準として採用している国際放射線防護委員会(lCRP)の勧告に反する。
③政府が事前に定めた解除の手続(新たな防護措置の実施計画の策定、住民等の意思決定への関与体制の確保)を経ることがないまま解除を強行した。

3 訴訟の現状は?
 9月28日に開かれた第1回口頭弁論では、原告の訴状と被告の答弁書の陳述が行われました。答弁書には、訴訟要件(そもそもこのような裁判はできないという入り口論)の反論しか記載されていませんでした。
 その後、被告は12月未に第1準備書面を提出し、本論(解除の違法性)について反論し、ようやく本論が始まるところです。原告からは、訴訟要件を満たしていることを主張する準備書面(1)を提出しました。

4 被告はどんな反論をしているの?
 被告は、年間20ミリシーベルト基準による解除の是非について、いかなる基準で実施するかは行政庁の広範な裁量にゆだねられているところ、特定避難勧奨地点の解除は、合理的基準に基づき、十分な手続きを経て実施された合理的なものであり、また事後的手当もされていることを理由に、裁量権の逸脱又は濫用が認められないと主張しています。
 被告が主張する年間20ミリシーベルト基準による解除の合理性の根拠は次のとおりです。
①年間20ミリシーベルト基準は、国のワーキンググループの報告においても、他の発がん要因によるリスクと比べても十分低い水準である等と報告されていること
②同基準は、政府が、tCRPが勧告する参考レベルの範囲のうち、最も厳しい値を採用した基準であること
 しかし、年間20ミリシーベルトの被ばくによるリスクは決して十分低いとは言えませんし、これはICRPが定める現存被ばく状況における参考レベルの最大値です。

今後弁護団では、これら被告の反論について反駁し、加えて現地の汚染状況や住民が置かれている苦境等について主張・立証を行っていく予定です。
 なお、被告第1準備書面は、本日の期日後に南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会のウェブサイトで公開予定です。

5 原告の意見陳述が認められないって聞いたんだけど…?
 第1回弁論で認められた原告の意見陳述について、昨年末に、裁判所が今後の実施を認めないという方針を示したため、1月8日、裁判所に対し、弁護団による意見陳述の継続を求める意見書、原告の署名367筆および支援の会の要請書と賛同署名1109筆を提出しました。

6 本日の期日では何が行われるの?
 原告が提出した準備書面について弁護団から内容を説明するほか、被告の準備書面の問題点を指摘し回答を求めます。また、原告の意見陳述についても、裁判所に対して継続するよう弁護団・原告から要請します。

南相馬避難解除取消等請求事件訴訟 第2回口頭弁論

1月13日(水)、この日は南相馬避難解除取消等請求事件訴訟・第2回口頭弁論が東京地裁で行われました。

<経産省に抗議>
この日、福島県・南相馬の住民の方たちは、原告20名を先頭に、朝6時にマイクロバスで出発し、11時過ぎに、経産省前に来られました。
この訴訟がどんな訴訟であるかは、後ろに貼り付けた弁護団のメモをみてください。

要するに、国は「特定避難勧奨地点」の南相馬地区に対して、年間被ばく線量が20ミリシーベルト以下になったから避難解除します。字(あざ)に戻りなさいとしました。それは年間20ミリシーベルトの中で暮らせということを意味し、地域の住民の皆さん808世帯が、「解除取り消し」の裁判に訴えました。

第2回口頭弁論に先立って、経産省前で抗議をしました。南相馬の方たちは自分たちの置かれたひどい状況を経産省に働く人たちに訴えたいと、昼休みで出てくる役人たちに訴えました。

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12時になると支援の人たちも集まり、全体で抗議をしました。武藤類子さんもテントに寄られたのち、経産省前抗議集会に参加され、発言もされました。

12時半過ぎに抗議行動を終え、裁判所に向かいました。
裁判所前で、意思統一の集会をしても傍聴抽選に並びました。約150名が並びました。この日は、裁判のあと、議員会館で報告集会も行われました。

<裁判終了後 議員会館で報告集会>

・報告集会は坂上さんの司会で行われ、弁護団の斎藤弁護士、大塩弁護士からその日の法廷の報告がありました。

Image2報告集会

斎藤弁護士は、この訴訟の「処分性」ということで、行政訴訟の性格について説明されました。


Image2弁護士

・大塩弁護士は、第一回口頭弁論後、裁判長は原告の意見陳述を認めないと、弁護団に言ってきたため、年末から「原告の意見陳述を認めろ」ということで交渉を続けてきたが、第二回裁判でもその意見を崩さなかったようです。
しかし、その一方で、裁判長は裁判の中で次のように言ったそうです。「裁判所としては、この訴訟で提起されていることは重大な問題だと思う。深い関心を持っている。原告の主張を十分理解したい。実態を理解するためには時間がかかる。争点整理をして、そのうえで一人一人の意見を聞いていく」と。

・弁護団はその裁判長の主張を受け止め、意見陳述を勝ち取っていくこと、どうすれば勝てるのかを深めていくと決意を表明した。助川弁護士>は20ミリシーベルトの被害を明らかにしていくこと、日常的な汚染状況を裁判所に認めさせていくことを強調した。

・原告から団長の菅野さん、藤原さん、小澤さんが発言しました。

Image2小澤さん

特に小澤さんは、この日の裁判に意見陳述書を用意して臨んだのに、意見陳述が認められず悔しい思いをしたこと(実際、裁判は紛糾した)に踏まえ、以下のようなことを言われました。
裁判長の主張を評価することはわからなくはないが、しかし、自分たちは生活が破壊され、日々被ばくしている。だから、争点の整理をいつまでも待っているわけにはいかない。裁判所は現地調査をして、現地を見てほしい。原告の訴えを聞いてほしいということを言っていた。その理由として、裁判が弁護士と裁判官のやり取りで終わってほしくない。何もかもが放射能で汚染されているということ、被ばくし続けていると原告が訴える裁判にしてほしい、と言われました。もっともです。

Image2蕨平

その後、福島における、汚染物質の焼却炉問題などの報告がなされました。
本当に福島全体が深刻に状態にありながら、<帰還>ということで事態が一層とんでもない状況になっているということが明らかにされました。

次回の第3回口頭弁論は3月28日です。

(報告:あれこれ屋 写真:あれこれ屋 ユープラン動画)

1月10日 新春寄席

1月10日(日)経産省前テントひろばで新春寄席がありました
この日は快晴で、寄席のイベントは人が集まり、テントは健在なりでした。テント当番も寄席を手伝い、盛り立てました。

寄席の様子

新春寄席があったせいで午後になるとだんだん人が集まってきた。
スタッフの埼玉のKさん・Yさんなどが来てくれ色々協力していたのが心強かった。

2時過ぎテント前で「車座講談発声トレーニング」で始まった。

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南京玉すだれ
伝統芸能の「南京玉すだれ」でテントを作ってくれたのに感動!

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ジョニーHさんの「時事風刺ソング」

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そのあと、第2テントで講談や落語などが行われた。
発声トレーニングに使われた「地震かみなり火事おやじ」に始まる童話しりとりが面白かった。

私は朝から座り込んでいたので3時過ぎにテントを離れ、残念ながら講談などは 聞けなかったけれど、
多くの参加者が居てよかった。企画して下さった乱さんに一票!

レイバーネットにも<新春寄席>の記事が出ています。ご覧ください。
http://www.labornetjp.org/news/2016/0110kasa

(報告と写真 ぬーさん)

1月4日 経産省前テントひろば 新年餅つき大会 盛大に

明けましておめでとうございます。2016年になりました。

年末年始、脱原発経産省前テントひろばは人が集い、明るく元気な感じでした。

12月31日には、若い女性の植木屋さんが、山梨から、地下足袋姿であらわれ、例年のように、テントの入口に門松を立ててくれました。

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1月4日は天気の良い、暖かな1日でした。

▼餅つき開始

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▼餅のつき手、返し手の息が合ってる!

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▼辛み餅、あんころ餅、納豆餅、ゴマ餅、黄粉餅 トン汁 たくあんと白菜

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餅は、はじめに、パックに入れて、経産省、農水省、文科省、財務省、地下鉄の駅、コンビニに届けました。新年の挨拶。経産省は受け取らず、あとは受け取ってくれました。
それから、みんなでおいしくいただく。


この日は、通常国会が始まり、12時から、国会議員会館前で、新年初の安倍内閣への抗議行動があり、テントで餅を食し国会へ行くとあらかじめプランを立ててきた人も多く、11時前から賑わいました。

▼11時から、淵上さんが新年の挨拶

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「2016年 最高裁に対する上告理由書を提出した。2015年のテント裁判の判決で、「被告」に対する圧力を強めてはいるものの、テント撤去に踏み切れない国・経産省の弱さ、原発問題がなにひとつ解決できない弱さが露呈されている。テントが撤去されても闘い続ける。路上で、『テントここにあり』と闘い続けよう」と宣言しました。よし!

▼経産省に向かって、シュプレヒコールをあげて、自由に歓談

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12時~13時までの抗議集会には3800名集まったそうです。
続いて、13時30分から官邸前で、「慰安婦問題をめぐる日韓合意」に反対・抗議する集会がありました。夜には、防衛省前で辺野古新基地建設反対の抗議集会があり、関電と九電に対する抗議行動もありました。

福島から、「希望の牧場」吉沢さんが10時すぎと13時過ぎにテント前で、マイクで福島の惨状について、迫力のある怒りの抗議のアピールをされていました。
そうこうするうちに、「慰安婦問題をめぐる日韓合意」に対して外務省にたくさんの街宣車を出していた右翼勢力が、テントに向かってきて、吉沢さんやテントに悪態をつきだし、車から降りてくる右翼もいて、警察も出てきて、一時、「騒然」となりました。


▼吉沢さんの車の脇に右翼の車はりつく

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16時前には、餅つき大会は無事終わりました。

みなさん! 今年もテントを守って、頑張りましょう。テント撤去に備え、新たな体制を整えましょう。

(まとめと写真:あれこれ屋)

プロフィール

原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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