原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

チェルノブイリ調査ツアー報告①

黒田節子@原発いらない福島の女たち

9/24~10/1、チェルノブイリに行って来ました。
「食品と暮らしの安全基金(旧称:日本子孫基金)」という団体が企画するツアーの申し込み締切直前に、メルマガでたまたまその案内を見た友人から誘われてのチェルノブイリ原発訪問だった。「26年後のフクシマを見に」という表現も可能なツアーだから、踏み足が鈍る心情があったことは確か。しかし、原発のない社会を目指して「チェルノブイリの経験に学ぶ」ということを、日頃口走っている私(たち)だ。せっかくのこの機会を断るわけにはいかない。こうして、キエフ市4泊、オプルチ市(キエフの北、チェルノブイリにさらに近い町)2泊、機内1泊、計8日間の旅は、今まで紙や映像を通じて知識としてしか知らなかった世界を、突然、ライヴで目前に展開してくれることとなった。
キエフはモスクワ経由で約16時間、時差は6時間(一日は24+6時間)。この時差のせいか、チェルノブイリという最悪の現実の只中に立つ興奮のせいか、最初の夜ほとんど熟睡できなかった。

■子どもたちと「ザポルーカ」
9月25日、まずは、子どものガン治療援助団体「ザポルーカ」の本部事務所、病院事務所を訪問。この団体へ「基金」から寄付金が手渡された。その後、国立病院小児科病棟へ。ママが見守る中、子どもたちがベッドに横たわっている、あるいは一見元気そうにしている(が、毛髪は治療のせいで無い子も多い)。すでに許可があり、私たちは遠慮なく病室のドアの外からシャッターを押す。子どもたちは被写体になることに慣れている感じだが、母親はいったいどんな気持ちでこの光景を見ているだろうか。

病院の責任ある立場の医師から説明を受ける。
いろいろと数字が出されたが全体の印象として、予算が少なくて充分な研究ができていないこと、ウクライナでは1980年代には病気を調べる手法も不完全で、統計などもこの10~15年前からのものしかないこと等を言っていた。私はフクシマの立場から、特に①甲状腺「以外」の病気のこと、②子どもたちの病気は4年後(日本の御用学者たちはそう言っている)ではなく、翌年から出ているのではないか?ということ、③低線量被爆について_を質問したが、充分な答えをここではまったく期待できないようだった。どこの世界も自由にものを言えないことがあるが、ここはウクライナの「国立」付属病院。公的立場からの発言はなかなか厳しいものがある…と、ツアー主催者に後で教えてもらう。そうっか、それはどこの国でも同じだなァ、と妙に納得。

 「家族の家」訪問。たくさんのりんごの木に囲まれた、ゆったりとしたキエフ郊外の部落。ちょっと大きいペンション風の建物だが、田舎から出てきてキエフの専門病院で子どもを治療する際に、経済的に余裕のない家族が無料宿泊できる施設だ。どんなに助かることだろう。前述の「ザポルーカ」が運営している。ここでも治療中のたくさんの子どもたちと会うことができた。その中には、現在21才の母親から生まれた女の子も。つまり、チェルノブイリ事故数年後に生まれた人の、その子からも病気が出ているのだ。被ばくが遺伝することは明らかに思える。見た目には元気だが様々な病気を抱え、これから手術という子もいた。
日だまりのベンチで、元気になるためのものという子どもたちのゲームを見ていた。「これからの福島はどうなるんだ!」心地よい風に身をまかせながらも思いは反転し、フクシマの深い悲鳴をここでも聞いていた。 (つづく)

メモ:『被ばくした両親からチェルノブイリ事故後に生まれた子どもには、遺伝子に影響をうける可能性があるとデータから推測できる』(ウクライナ国立放射線医学研究所エフゲーニア・ステバーノヴナ教授2012.4.11郡山講演より)

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▲国立病院で

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▲「家族の家」で

コメント


新開設、ありがとうございます。

新出発!!!
≪経産省前テント広場・第2テント「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」≫
期待しています(^0^)

ブログがとてもシンプルで、良い感じで、素敵です(^^)

第一弾の寄稿が、黒田さんのチェルノブイリ報告ということが印象的ですね!

私たち福島県民が、これから経験するであろう事実が、真実が・・・

一年七ヶ月経ってしまいました!
これからも、私たち大人にできることを真剣に考え、行動に移していきたいと思っています。

では☆感謝
2012/10/21(日) 14:26:07 | URL | Kazu  [編集]

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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