原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

6/28青空放送「福島から世界へ」 片岡輝美さんのお話

6/28青空放送「福島から世界へ」 
片岡輝美さん(会津放射能情報センター、子どもたちを放射能から守る・会津)




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片岡輝美さん①
▲片岡輝美さん

会津地方で活動すること
 3.11の時、私も他の人も避難しました。それぞれのメンバーが避難先から帰ってきて再会し、この活動が生まれました。いまはいろんな活動をしています。保養プログラム、しゃべり場、和歌山県からお医者さんを招いての健康相談会。これは2012年は毎月。13年からは隔月にやっています。
 会津放射能情報センターのコアなメンバーは、2005年2月から「9条の会」で活動してきました。
 情報センターは県民の縮図だと思っているんです。会津地方の自主避難をした人たち、強制避難区域から来られた人(1人)、ズーと住んでいる人たちと、それぞれ背景があって、それが凝縮されているのが情報センターだと思っています。
 今、NHKの「八重の桜」が放映されていますが、あれには復興予算が使われています。会津の町全体が観光による復興ムードで、なかなか声が出しづらくなってきています。私たちが脱原発のアピールで集まった時に、近くに住む方が来て、「事故はもう終わったことなんだから、観光客が来ているんだからそんなことしないで」「やめなさい」と直接抗議されたこともありました。
 会津は「比較的線量が低い会津」と必ず言われる。でも、線量は確かに低いんだけれど会津放射能情報センターの周りの土を計ると4000ベクレルちかくの汚染です。そこで子どもたちを遊ばせるのは難しいと思って、いろいろな方策を考えています。
 
金曜日に「沈黙のアピール」40回目
 首相官邸前の金曜日行動と同じように、私たちは金曜日に「沈黙のアピール」をやっています。それぞれがいっぱい言いたいんだけど、でもそこで声を挙げてしまうと、避難をしてきているけれども隠している人もいるし、会津の人でも終わったことにしたいと思っている人もいたり、でも心の中では不安を持っている人がいたりする。大きな声を挙げてしまうと心の中に脱原発の思いが届かないかもしれないと思って、「沈黙のアピール」を20人くらいで続けています。今日で40回になります。
 町のアーケードのところでやっています。そこは学校帰りの高校生が通るところです。声をかけてくれたり、話ができたりします。いろいろな出会いがあります。沈黙のアピールは「やめっぺ原発」(やめましょう原発)の文字を刺繍した横断幕をつくって、また、プラカードなどを持ってやっています。

片岡さん活動を語る②
▲片岡さん活動を語る 

会津地方の自主避難者の国難
 自主避難の方たちは県外に出た場合はそれぞれの自治体によって、借り上げ住宅とか、家賃の援助とかいろいろ措置があるのですが、県内に自主避難した人たちにはそういう援助が全くなかっんです。2年近くも。昨年の11月に突然県内自主避難者にも家賃等の補助が出ました。やっとここまで、小さな子どもを抱えたお母さんがいろいろな働きかけをして出来たと思っていたんだけれど、そこには制約がいっぱいついていました。例えば18才以下の子どもと妊婦が対象だつたり、家賃が6万円より越えていたら6万円も出してもらえないのなどです。つまり、自主避難者が避難して来たはすでに強制避難の人たちで、住宅は、入るところがいっぱいで、高い家賃にならざるを得なかったのです。と家賃援助は、6万円の家賃補助が出るというのは、6万円を払ってくれて、それ以上の額を実費で払うということになると私たちは思ったんです。ところが、6万円以上の人は6万円も出ない。援助はないということでした。
 また、例えば、会津若松市では住民登録をしないと、異動届を移さないと子どもを小学校中学校に通わすことが出来ないんですよ。何故だー。市役所は「市民サービスを受けるためには住民になれ」というのを大前提にする。だけど、自主避難の方たちの中には自分たちは普通の転居者じゃない、避難者なんという思いで、住民票を移さない人もいます。そうすると子どもを私立の学校に入れなきゃならなくなっている。また、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住めなくなって、家族がバラバラになってしまったので、むしろ住民票はそのまま元の居住地において、家族は一緒というようにしていることもあるのです。
 また、住民票が置いてあるから除染の案内が来たり、子どもの甲状腺検査の案内が来たりするわけです。もし、会津若松に異動したら、そういうことは何にもなくなる。いろんな葛藤、不便、悲しさ、悔しさの中で、実費で全部払わなければならない境遇におかれた人たちがいます。

自主避難者を分断させる 
 自主避難の会は今46世帯でつくっているんですけれど、みなさん自分が家賃補助を受けたかどうかをお互いに言わないんですね。言ってしまうと、そこでまた分断がおきてしまうから黙っている。だからどれくらいの割合で家賃補助が受けられているかわからないのです。
 本当に私たちがどうして分断させられなきゃならないのかいけないのか。ここまで来てっていう気持ちです。
 情報センターには日々お母さんたちが集まって、子どもたちも来て一緒に遊んだりしているけれど、時には家で悲しく涙しているのです。そういう場所がセンターなのです。

原発被災と憲法 
 若いお母さんは「片岡さん、被災者になったら、国や県はすぐにでも助けてくれると思った。だけど1年たっても国は何にもしてくれない。緊急時に国家は国民を守らないんですね」と言うんですね。そのことは9条の会で私たちが学んできたこと、戦争体験者たちが教えてくれたことです。お母さんたちがそれと同じ言葉を言うんです。緊急時は今も続いていると思います。その中で憲法は誰のためのものなんだと思いました。それで1月から憲法学習会も始めました。10人前後でやっています。
 自民党が出した憲法改正案は本当に怖いものです。なんでこんなこと書くんだろう、つじつまが合わない、無茶なことばっかり書いてある。とくに24条には「家族生活における個人の尊厳と男女平等」というところですが、自民党案は「家族は互いに助け合わなければならない」などと国が望む家族の姿を書いています。そうなると子どもの命を守るために自主避難しているお母さんは憲法違反になるんですよ。だって、国が望むのは家族が仲良く暮らしている、一緒にいなさいってことでしょ。逃げて、家族がバラバラされて、家族の形を保てなくなっているのは憲法違反になる?っていう。なんてことかいてるんだろう。こんなに原発事故が個人の尊厳や権利を剥奪し続けているのに、その上なにを言うのかって思ってしまう。本当に、自民党だけは入れないでと言いたい。
 私たちは自分たちの命を守る権利もあれば、放射能を恐れる権利もあると思います。避難する権利もとどまる権利もあると思うので、自分たちの権利を回復する運動としても原発反対に取り組みたいと思います。

(まとめ・写真:あれこれ屋)

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2013/07/12(金) 19:41:01 | |   [編集]

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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