原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

柏から来た女性のスピーチ@裁判支援集会(7月22日)

 わたしは我孫子市、柏の近くから参りました。わたしの子ども夫婦と孫は柏の近くの手賀沼のふるさと公園の一角に住んでいます。原発事故が起こって約2年余り、子どもたちがそこで転げまわって遊んでいました。犬も大人も子どもも楽しんでいました。ところがつい3ヶ月くらい前から、そこにロープが張られるようになって、「危険につき、立ち入り禁止」になっているのです。どういうことですか。2年以上もたって、今頃、除染をやっているんです。いかに政治が怠慢であるか、いい加減であるか、政治家がウソつきであるか、ということをそういう現実を目の前にして痛感しました。

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 わたしが原発を知ったのは約15年前です。勉強会で原発が50基以上も日本列島の海岸を取り囲んで、あることを知りました。日本の地図を見ると活断層が真っ赤になるくらい、塗られているんですね。そういうところに、なぜ50基以上の原発があるのか。販売したアメリカのメーカーですら、あんな狭い日本で事故があったら、どこに逃げるんだろう、と陰口があったそうです。
 それを政府、官僚が知らないわけがありません。知らないとしたら、それは怠慢というほか、ないのです。わたしもそれまでは原発というものを知らなかったんです。しかも知ってもなおかつ反対運動にまで投じることが出来なかった。福島で事故が起こってから、すごく自分自身の行動を後悔しました。やはり、反対っていう意思表示をしない限り、利権にまとわりついている政治家や企業家たちはどんどん、この原発を推し進めるのです。福島の原発だってそうです。
 あれはもっと10m位高いところに建設される予定だったんです。ところが、経費とかそういう問題で10m下に造られた。しかも安全神話を日本中にふりまいた。さて、事故が起こった。「想定外」のことであった。事故はすべて想定外だったんです。想定外のことを考えられなかった、というのは、これも怠慢なんです。
 その時の東電の技術開発者は、想定外のことであり、被害の大きさは予想できなかったと言います。それは単なる言い訳です。自分の身に危険が及ばなかったからと言って、それを言い訳にしていいものでしょうか。今、皆さんもご存知のように、日本の原発はほとんどが海辺の近いところにあります。どんなに高い堤防を造っても、この前の津波の破壊力をみればわかるように、打ちこわされるのは明白なんです。それでまた、事故が起これば、想定外で済ませるんでしょうか。日本人はどこに住むんでしょうか。

スイスの原子力安全対策委員が福島の事故が起こる前に日本に来ました。日本のセキュリティの甘さに驚いたそうです。スイスでは原発は2基しかありませんでした。格納容器は日本よりもっと大きくて水素がもれた場合の安全性に備えました。技術者も真っ暗ななかでも操作できるようにトレーニングしました。でも日本はどうですか?津波が襲ったから、電気が止まったから、と何もできなかったではありませんか。そしてベントして爆発しました。それを何だかんだと言い訳のみならず、今や、まだ海辺の近くの井戸からはセシウムが2ヶ月前の70倍から100倍の濃度で検出されているのに、それは爆発のときの汚泥から出たものだとウソぶいています。今も海に放射能は垂れ流しの状態なんです。ほとんどの国民は自分に直接、被害が及ばない限り、ものともせず、安倍政権の経済というのに踊らされています。

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再生可能エネルギーの本格的な研究、開発、発展、流通によって、企業間が本当に本腰で切磋琢磨し、競争を強めるならば、原発の費用よりもうんと安くすむ、そういう競争力が生まれ、電気もとどこおりなく、皆さんの家庭、医療に送れるはずなんです。 
ドイツはそれを目ざして原発全廃を進めました。スイスも観光立国ですから、もし事故が起こったら、国自身が滅亡の危機になるんです。だから原発を止めました。日本は止めるどころか、まだこれから再稼働して、あわよくば新しい原発を造ろうと考えています。でも、その(使用済み)核燃料の捨て場もない。廃炉にするには、再生可能エネルギーの開発に費やすよりも何百倍の費用がかかるんです。しかもそれが何十年という年月に及びます。それを国民がもっと少しでも知るように、わたしたちが少しでも運動して、現実を分かっていただく、そして政治家が利権にしがみつかない、企業が自分たちの営利目的のためだけに経済を発展させることだけに目が行かないようにしなければなりません。そういう日本にして行かなければいけないと思います。少々の不便があっても、そこに至るまでわたしたちの努力が必要なんじゃないでしょうか。皆さんがこうして参加していただくことは、たとえそれが百万分の一の力であっても、それを少しづつ広めていかなければいけないということを、この運動に参加して実感としてとらえています。皆さん、声を上げましょう!
「原発はんた~い!」
「再稼働、はんた~い!」
「自民党は国民のことを本当に考えろ!」
 ご清聴、ありがとうございました。


*このスピーチはUplanさんの「東京地裁裁判がいよいよ始動」録画0:40:10からみることが出来ます。

(まとめ:あっきい、写真:Uplanさんの動画より)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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