原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

堀切さとみ監督「原発の町を追われて ―避難民・双葉町の記録」上映会@第2テント

9月28日(土)午後4時から堀切さとみ監督のドキュメンタリー映画「原発の町を追われて ―避難民・双葉町の記録」の上映会を第2テントで行なった。当日はいろいろ催しが重なっているので、どの程度、人が来てくれるか心配だったが、スタッフを含めて累計15人ほどが参加。そのうち男性が3分の2くらいを占めた。
まず、本編(56分、2011年)、続編(25分、2013年)を上映。その後、短く休憩を取ったあと、監督を囲んでのトーク。

映画開始


堀切監督のトークから
堀切さんは3.11以前から反原発に関心を持っていたが、住まいの近くにあるさいたまスーパーアリーナに原発立地の人たちが避難してきたことを知り、そこに通うようになった。
なぜ、双葉の人たちにカメラを向けたのか。スーパーアリーナから双葉町の人たちが騎西高校に移り、町民の今(当時)の思いと今後、どうなるか、に関心をもったからだという。
事故が起こった当時、原発立地の人たちは何も言えない状況だった。避難してきた時の思いも、3月いっぱいくらい、とか2、3日で帰れると思っていたとか、人によってまちまちだった。なぜ、自分たちが遠く埼玉県まで避難しなければならないのか、事情がよくわかっていない人も少なくなかった。
避難について言えば、避難所で会った原発建設当時に関わった人の話によれば、原発建設の説明会では放射線状に8本の道路が避難用に作られることになっているということだった。しかし、その計画が実行に移されることはなかった。原発の安全神話を壊すようなことには東電も国もふれてこなかったということだ。

堀切堀切

避難所での生活が続くうちに、次第にさまざまな不満が生じてきたが、最も大きい問題は町役場自体が県外(騎西高校)に置かれていることだった。そのことに対する反発が町民たちを分断する大きな要因の一つになっていった。自分たちの向かうべき相手は本当は国、東電なのに・・・
騎西高校に避難する人たちのあいだでもさまざまな分断が広がっていった。

田中信一さんは福島では4世代10人で生活していた。彼にとっては、何かを決めるとき10人が一緒に暮らせるかどうかが一番大事だった。

町長が代わって、現在、一番の問題は騎西高校での避難所の閉鎖だ。現在、高齢者を中心に約100人が避難しているが、その人たちにとって、そこでの生活が新しい居場所になりつつある。一緒に住んでいることによって、助け、助け合う関係が生まれてきた。借り上げ住宅に入ると、このような関係が失われて孤立が深まる。一番、望ましいのは一人一人が自分の望むかたちで住めるようにすることだ。

現在、住民は福島県内、日本の各地、騎西高校というように住むところが分散してしまっていて、町としてのアイデンティティが失くなっていこうとしている。自分たちの存在は忘れ去られて行くのではないか、と思っている。

堀切監督と話す

参加者からの発言より
参加者から堀切監督に対して質問だけでなく、色々な提案が活発に行われた。
・子どもたちの健康の今後を(監督に)追ってほしい。
・広範囲な生態学的調査が必要である。それは専門家だけでなく、住民自らが出来ることも多い。所沢のダイオキシン問題では、子どもにアトピーが現れたなど、心配事のある住民が集まって情報交換するところから始まり、国を動かすことが出来た。
・田中正造に詳しい乱鬼龍さんからは、「今、必要なのは60年代に宇井純さんが始めた<公害言論>のようなものを立ち上げることだという提案がなされた。

討論は7時まで続き、その後も個々に話が続けられ、堀切監督、参加者の皆さんのおかげでとても充実した時間が持てたと思う。また、いつもながらのケロップさんの用意してくれた飲み物、スナックも話し合いを盛りあげるのに貢献してくれたと思う。皆さん、ありがとうございました。
(報告:あっきい  写真:あれこれ屋)

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2015/02/12(木) 11:27:43 | |   [編集]

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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