原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

和田央子さんの福島からの報告@日比谷公会堂集会

2013年10月13日(日)に首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会の共催で「1013原発ゼロ☆統一行動」が行われました。まず13:00から14:00まで日比谷公会堂で「福島を忘れるな!!再稼働を許すな!!全国の想いをひとつに」集会がありました。そこでの福島県鮫川村焼却炉連絡会の和田央子さんの報告です。
*この書き起こしは「みんな楽しくHappy がいい」というブログから転載させていただきました。そこには他のスピーカーの方々(肥田俊太郎さん、大江健三郎さん、鎌田慧さん)の書き起こしもアップされていますので、ぜひご覧ください。

福島県鮫川村焼却炉連絡会
和田央子さん


Image2和田さん

みなさん、こんにちは。
福島県南端部、茨城県との境界にあります塙町からやってまいりました、和田と申します。
いつも福島に多大なご支援、ご声援を賜りまして心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます。

原発事故によってもたらされた放射能の被害により、今なお多くの人々が苦しめられています。
少しずつ、確実に私たちの身体を蝕んでいる、放射性物質による健康被害への不安。仕事や、気概の喪失。
長期に及ぶ不自由な避難生活、家族離散などに翻弄され、疲弊し、復興ばかりが大きく取り上げられていますが、現実は厳しく、むしろ深刻の度を深めています。

そんな中今福島は、大手メディアがほとんど取りあげないもうひとつの重大な問題に直面しています。

原発からまき散らされた膨大な放射性物質はあらゆるものを汚染しましたが、それらの処分の問題が、今私たちに新たに重くのしかかっています。

国は汚染された膨大な廃棄物を焼却によって減容化するという世界的に例のない方法で処理することとし、各地に焼却施設を設置する方針を決定しました。
県内ですでに稼働された4基を含めて、合計20もの計画が進行しています。


放射能汚染物を集めて焼却すれば、焼却灰や気体に放射性物質が何十倍に濃縮され、二次汚染と深刻な内部被ばくにつながる恐れがあるため、国際原子力上「厳禁」とされています。

環境省は排気筒から出る放射性物質をバグフィルターで99.9%除去できるとしていますが、
排ガスの排出基準や測定方法は極めて疑問が多く、「焼却炉周辺において、市民側の自由な測定をさせない」など、大きな不信を招いています。

復興の名のもとに進められる除染と帰還の促進。そしてそれに伴って増え続ける膨大な除染廃棄物。これが美しかった福島の風景を一変させています。

早急にこれを処分しなければ復興が進まない。「さもなければあなたの町は、何時まで経っても廃棄物に占拠されたままになりますよ」
環境省はこのように説明し、専門知識を持たない市町村に焼却施設の受け入れを迫っています。
これは脅迫に等しいのではないでしょうか?

そもそも私たちのかけがえのない土地や水。自身や家族の健康。そしてあらゆる大切な財産を汚染させたのはだれなのでしょうか?

なぜ汚染者の罪が全く問われないのでしょうか?

そうは言ってもあまりにも膨大な廃棄物をどこかで減容化しなければならないのだから、汚染された福島で行うのが最も合理的なのではないか。そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ある日突然自宅の裏手に放射性廃棄物線用焼却炉が設置されたと想像してみてください。殆どの人が恐怖を覚え、反対するのではないでしょうか。

和田央子さん

私の自宅から2km以内の鮫川村に突然焼却施設が秘密裏に建設されました。福島でも奇跡的に高濃度の汚染を逃れた極めて線量の低いエリアであり、関東のホットスポットよりも低い値となっております。ここで施設を稼働すれば、新たな二次汚染は免れません。

この鮫川村の焼却施設はkgあたり8000ベクレル以上もの指定廃棄物を安全に焼却し、減容化を図るための実証実験とされ、ここで得られたデータを基に、各地で焼却炉の設置をするためのモデル事業とされています。

しかし、その進め方は恐ろしいほど密室で行われました。僅か30世帯の同意だけで決定され、村民にも近隣市町住民にも知らされず、住所も非公開。公道から施設が見えないように設計し、法的に授けられた環境設備等を逃れるために施設を小型にするなど、とても国の事業とは思えないルールを無視したやり方に戦慄を覚えるばかりでした。

この焼却施設の説明会では、地権者の一人が「大切な家族を実験に使わないでくれ」と訴え、もう一人の若い父親は「かわいいわが子を避難させて離れ離れに暮らすことは堪えられない」と泣いて訴えましたが、願いは届きませんでした。

建設地区限定の説明会は初め、ビデオの取材を許されず、すぐそばに居住する私たち隣町の住民は参加を拒否され、氷点下10度以上の中、会場の外で震えながら中の説明に耳を傾けざるを得ませんでした。反対していた地権者も次々と説得され、覆されました

私たちの必死の反対もむなしく、環境省は8月に本稼働に踏み切りましたが、僅か9日目にして、地響きを伴う爆発を起こし停止に至りました。

が、絶対安全とされていたモデル事業は破たんしましたが、環境省は爆発の事実を認めず、
「ボンッ!という大きな破裂音」と称して事故を矮小化し、原因は作業員の人為ミスであるとして、更迭することで責任逃れを図っています。
そして、施設の全面的な増改築と、作業員を大幅に増員することで再稼働を目指しています。

施設に不安を持つ複数の住民はすでに鮫川村を去り、今後も増えるとみられています。

各市町村においても同様に、施設建設によって新たな避難者を生み、帰還の妨げになるとして反対する声が上がっていますが、「復興」の掛け声にかき消され、建設地抜きで進められつつあります。

爆発事故をきっかけに、私の住む塙町ではバイオマス発電施設が白紙撤回となりました。
住民の粘り強い運動の成果です。


このバイオマス発電施設は一日340トンものとてつもない量の森林除染廃棄物、そして、震災木質がれきを償却する計画でしたが、同じような施設はさらに少なくても5カ所候補が上がっています。

深刻な内部被ばくをもたらすとされる危険な施設を子どもたちが住む町に建設させてはなりません。

高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、汚染物は排出元である原発周辺において、汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます。

この環境省が進める焼却政策を許せば、福島、そして日本は、新たな放射性物質の汚染が進むことは必至です。

皆様どうかこの問題に注目し、施設建設反対に一緒に声をあげていただきますよう強くお願い申し上げます。
ありがとうございました。

*この報告の動画は三輪祐児さんによってアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=-oEnH9HxnjU


(文字おこし:「みんな楽しくHappyがいい」さんより転載、写真:YouTubeより)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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