原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

原発事故の責任をただす! 検察審査会第2次申立て・記者会見&報告集会@日比谷コンベンションホール

11月22日(金)、福島原発告訴団は東京検察審査会に審査会第2次申立てを行ないました(第1次申立ては10月16日)。前回は台風のために福島からは参加出来ませんでしたが、今回はバス2台で約60名が来て参加しました。代表団が5737通の委任状を添えた申立てを検察審査会に提出しました。

裁判所前(検査審査会はここにある)で抗議の表明
s-Image2提出前

申し立て委任状の入った箱をもって
s-s-箱をもって


 午後2時半からは記者会見・報告集会が日比谷図書文化館・コンベンションホールで行われ、平日にもかかわらず250名以上の方が参加して満席。資料も全て配布しきって、ぎりぎりに行ったわたしは入手することが出来ない程でした。
集会は以下のように行われました。進行役は人見やよいさん(郡山市在住)。
録画:http://www.youtube.com/watch?v=Z0shLoiI34s(2:33:59)
nomorefukushima2011さんからお借りしました。
冒頭に約6分ほど、委任状提出送り出し集会の様子も収録されています。

14:00 開場
14:20 フルート演奏 鞍田東さん(いわき市)(0:10:53~)
14:30 開会あいさつ 団長・武藤類子さん(0:15:24~)
武藤類子告訴団長挨拶
 1300万人の東京都民から選ばれるたった11人の検察審査員に、私たちの「真実を明らかにしてほしい、二度と福島の悲劇を繰り返させないために責任を問い正してほしい」と言う思いを届けるには、大きな世論を喚起して行かなければならないと思います。そのために何が出来るかを皆さん、真剣に考えてみてください。
 たとえば、告訴団の冊子『これでも罪を問えないのですか』を皆さんの住む地域の図書館にリクエストしていただき、これを広めてください。
・新聞へ投書してください。これほどの大きな被害がありながら、誰ひとり罪を問われない理不尽さを。
必ず「起訴相当」を導き出し、裁判の場で罪を問いましょう
:武藤さんの挨拶の全文は「福島原発告訴団」のブログ(11月26日付け)にアップされています。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/   
資料1)「不起訴について各新聞社の社説」(9月11日~14日に掲載された東京、佐賀、北海道、琉球新報、朝日ウエブ各新聞の社説)
   2)「全員不起訴 先に結論」北海道新聞2013年9月11日付コピー

第一部「検察審査会への取り組みに学ぶ」
海渡雄一弁護士:JAL墜落事故遺族代理人・福島原発事故告訴団弁護士(0:21:30~)
 JAL墜落事故の場合、8.12連絡会は3回検察審査会の委員の方々とお話する機会を得た。その際に心がけたことは、委員の皆さんの心を揺り動かさなければならない。この事故に対して誰も責任を取らないのはおかしい、と思ってもらえるように説明することだった。
 たとえば、福島の原発事故の場合、この事故は東電がまともに仕事をしていれば、防げたのではないか。
東電は2008年にすでに15.7mの津波が来た場合のシミュレーションをしていたが、その結果を直ぐに政府には伝えず、2011年3月7日になってやっと保安院に報告した。この事実を知っている人は少ない。
隠されている事実を市民の共通認識にしていくことが必要。そうすれば、審査委員の人たちにもそれが伝わっていく。
審査会委員に対して、情で迫る。事実・法の論理で迫る。このどちらもが重要。
配布資料:海渡雄一「これでも東京電力の罪は問えないのか」、岩波書店「科学」、2013年11月号コピー)
レジメ:「検察審査会と日航機事故」日航機事故被災者家族の会 8.12連絡会事務局作成

藤崎光子さん:JR福知山線脱線事故の遺族(0:34:27~)
 検察、裁判所の対応のなかで、なにもかも「初めてのことで」「押しの勝負」でした。被害者の知る権利を強調して要求を通しました。裁判所や検察からは大阪のおばちゃんは押しが強いな、と思われたと思います。
皆さんもあれもダメ、これもダメ、と言われたら、わたしたちの例を参考にして「尼ケ崎では出来た!」と言って、要求を通してください。
明治以来の刑法では処罰の対象としては個人しか想定されていない。「組織罰」の法制化を求める運動をしていきたいと思っています。
(藤崎さんは若いころ法律事務所に勤めていたそうで、このプロセスでその時の経験が大いに役立ったという印象を受けた。また、これはJAL8.12連絡会にも共通するが、自分たちの経験を他の人たちにも役立てたいという姿勢が強いのが印象的だった)。
レジメ:「JR西日本福知山線列車脱線事故 強制起訴裁判に関して」遺族 藤崎光子

第二部「検察審査会に向けてやれることはなにか」
河合弘之弁護士(1:08:20~)
 今回、罪名を「業務上過失致死傷罪」に絞りました。
被告訴人の人数も絞った(東電の原子力担当役員:堤紀男、小森明生、武藤栄、武黒一郎、榎本聡明、および勝俣恒久元会長)。
審査委員は原子力についての知識がそれほどない、と想定されるため、本事件を審査委員が把握するのをわかりやすくする、誤解を避ける等の理由からこのようにしました。
事件を福島から東京に移送したということは、我々が願っていたように、自身も放射能の危険にさらされながら生活している裁判官による裁判、福島県民による審査会を開かせないようにするためであります。
不起訴という判断もあらかじめ決められていた、極めて政治的なものと言えます。強制捜査もなかった。任意聴取のみで、事故現場の検証もしなかった。
最近、小泉元総理の「脱原発発言」が話題になっています。特に自民党支持者に大きな波紋を投げかけています。
これは、我々が日々、運動してきた積み重ねがあったからこそ、彼はその頂点に火をつけたのです。彼は原発は危険だとは言っていない。最終処理場が決まっていないことに絞り、極めてわかりやすい論理です。小泉勝手連的に彼の発言を支えて行きましょう。特に女性の方にお願いしたい。
これは日本の国を放射能から解放し、子孫が安心して暮らせるようにする、救国の大事業です。これからもやることはたくさんあるが、思いつめすぎないで、日常の生活を楽しみながらうまくやりましょう!
資料 1)「検察審査会申立の対象者を東京電力担当役員6名に限定した理由について」弁護士河合弘之、保田行雄、海渡雄一
   2)「検察審査会の申立て対象を6人に限定したことについて(告訴団役員会から)」福島原発告訴団団長 武藤類子
人見:ありがとうございました。なんだか、一気に明るいムードになったと思います。

保田行雄弁護士(1:37:50~)
s-Image2保田保田

 不起訴については「東京電力福島原子力発電所における事故に関連する告訴・告発事件の処理について」という東京地検の文書が資料として配布されているので、それをぜひ読んでいただきたい。
それをどう打ち破っていくのか。文科省の地震長期予測の調査推進本部からは日本海溝でかなり大きな地震が起こりうることが提示されていました。それがいかに政府によってつぶされていったか、東電が土木学会と組みながら、いかに画策したかという事実も明らかになっています。この事実を具体的に跡づければ、東電の過失責任を問うことは充分に可能であると思います。
公害罪は1970年に作られました。人の健康に有害な物質を排出しただけで罪となる。法人も処罰の対象になる。
 戦後の四大公害裁判の1つ、水俣公害事件(1958-1960)は1976年に当時の社長、工場長を起訴し、1988年に有罪が確定した(業務上過失致死罪)。公害反対運動、社会運動の高まりが起訴を助け、長い時間をかけて有罪を勝ち取りました。
 9月3日に汚染水問題について福島県警に告訴しました。告発は10月11日に受理された。公害罪で東電の責任を明らかにしていきたい。
検察審議会と汚染水告発を車の両輪としていくことが大事であると考えています。そのために「想定外」の闘いを闘っていく必要があると思います。
資料:<東電福島原発事故「刑事告訴&告発」はなぜ「不起訴」なのか ―告訴団が暴いた「汚染水」の新事実はどうなる?>明石昇二郎、週刊金曜日2013.9.13(959号)コピー

質疑応答(記者優先で)(1:48:35~)。
Q:検察審査会の進捗状況について(NHK記者)
A: まだ、わかっていません。
Q:委任状の内訳について(共同通信記者)
 5735通もの委任状が送られてきて、まだその内訳を整理するまでに至っていません。福島県内・外の内訳についてもまだ把握できていないのです。また、審査会と汚染水問題と同時に行なったので混乱が生じた面がありました。
Q:福島県警の進め方について(汚染水問題)
A:1週間前に「特捜部が設置された」という新聞報道を確認するために行ってきましたが、明確な答えは得られませんでした。生活安全課でこれまで担当の方の部下の方が対応してくれましたが、こちらから提出した書類を非常に中身をよく読み込んでいるという印象を受けました。

神田香織さんの応援スピーチ(講談師)(1:58:35~)
s-s-Image1神田
 いわき市の出身、告訴団の一人でもあります。講談で精一杯、原発とつなげていこうと思ってやっています。講談では12月は「討ち入り」をテーマにすることが多い。彼らのように割腹せよ、とは言わないが、反省して責任をとらなくては始まりません。
 講釈師、ウソをつき、と言われていますが、最近はこの国の首相がウソをつきまくっていて、やりにくくて仕方がない。これからは向こうがウソをつくのなら、講釈師は見てきた本当を語っていきたいと思っています(拍手)。
先ほどのお話にもあったように、明るく、楽しく、そしてしつこく、しなやかに、しぶとくやっていきましょう。そして呆れ果てても、あきらめないことが大事です(一同、神田さんに合わせて大声で「あきれ果ててもあきらめない」を繰り返す)。

決意表明
庄司郁子さん(三春町)(2:02:47~)
s-s-三春町庄司さん
 60年余りのこの原子力の歴史そのものが情報操作、不都合なことを隠蔽する歴史で、最初から一方的で不均衡なものであったことに余りにも無自覚で来たと思います。
今度こそ、徹底的な事故の総括、検証が行われて、二度とこういうことが起きないようにしていく、わたしたち自身の主権者としての自覚、責任が必要な時なのだということを強く感じております。
わたしたちのコミュ二ケーション力を高めて、それをたくさんの人々、特に都民の方々にそれを伝えていってほしいと切に願っております。

浅田正文さん(田村市都路から金沢市へ避難)(2:07:53~)
s-s-Image1浅田
 最も被害の大きかった福島からは検察審査会に加わることが出来なくなりました。東京の方に祈る気持ちで、お願いするしかありません。
事故直後、東京の水は飲めませんでした。今、松戸、柏そのほか関東でも大変な状況にあります。北陸にも関東地方からたくさんの方が母子避難で生活しております。
どうか、東京の皆さん、福島をあなたがたの生活に重ねてほしいんです。
太平洋の魚が食べられない。水が飲めない。外で子どもを遊ばせれられない。日比谷公園、代々木公園、上野動物公園にも行かれなくなったことを想像してみてください。
福島をご自身のこととして、審査会へぜひとも起訴するような、心ある生活者の一人として臨んで頂きたいと思います。
日本にもウソつきではない、本当に良識ある日本であることを審査会で示して頂きたいと思います。

菅野經芳さん(川俣町仮設住宅に在住)
 s-s-Image1川俣町町議・菅野さん
 6月いっぱいまで神奈川県横須賀市に避難していましたが、7月から川俣町の仮設住宅に住んでいます。
先日、町から集落ごとに線引き内容の説明がありました。そのとき、町長と1対1で2時間半ほど、復興の見通し、除染、災害の対策、この先の住居の見通しについて聞いたのですが、答えは出てきませんでした。
一番、残念だと思っているのは、避難対象者は東電の補償金が出るが、避難地区以外は対象にならないので、東電から金がもらえていい、というような声を聞きます。避難している人の心情が全然わかっていないのです。
お互い、被害者同士、足を引張ってどうするんだ、東電とは、今回の放射能被害とはなんなのか、考えてみようではないか、という提案をしているところです。
わたしたちは住めるところもある、財産もあるのに、そういう権利を侵害されている現状をお分かりいただきたいと思います。

片山 薫さん(東京都小金井市)
 小金井市の市議会議員をしています。これまで関東事務局の一人として参加してきました。
審査会が東京にまかされたということは、都民に重い責任が課されたな、と思っています。東京の中では、原発事故も福島の困難な状況も忘れられたような生活をしています。
これは東京が変わる大きなチャンスだと思っています。でも、東京都民だけでは出来ない。全国から力を声を寄せてもらえば、東京の人にも力になると思います。
東京には8700人以上の避難者がいることを、改めてしっかり伝えて行きながら、この運動に取り組んでいきたいと思っています。
 自分がなにが出来るか、出来ることをやっていくことが大切だと思います。
子ども被災者支援法自治体議連というものが出来ました。東京都でも無所属、超党派などでもっと議員さんの力を発揮してほしいと思っています。
福島の求めに応じながら、福島に寄り添って運動を続けて行きたいと思います。

山田はるみさん(京都反原発めだかの学校)(2:23:10~)
 関西では「京都反原発めだかの学校」という本当に老舗のグループが中心になって、告訴団の関西支部をつくっています。支部報までつくって、なかなかしっかりした形になっています。
告訴団について、告訴人1681名、検察審査会702名、汚染水683名が加わってくれて、支部をつくったなりの成果はあがったと思います。でも、関西まで行くと福島が遠いなぁと感じます。
福島から避難されている方もいらっしゃいますし、子どもたちの保養キャンプなどもしばしば開かれていますが、この会場のような熱気とか感じられることがなくて、わたしはそれを伝えたいなぁと思いながら日々活動しています。
 京都は関電の管内ですが、関電もなかなかの会社で、毎月のように広報の方と話し合いを行っていますが、意見がかみ合いません。
今は大飯原発、高浜原発の再稼働を何とか阻止したいと思って色んなことをしています。
3.11のことを忘れないように、ということで毎月11日にに関電京都支店前でアピール行動をしていますが、だんだん道行く人の反応が悪くなっている気がしています。特に首相が変わってからは雰囲気がガラッと変わったような気がします。
でも黙ってはおしまいだと思います。とにかく、声を上げ続けていきたいと思っています。

まとめと今後の予定 佐藤和良さん(副団長)(2:26:40~)
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 オリンピックの開かれる東京での審査会、これは手ごわいですね。はっきり言って。今、片山さんが全国の力を借りて、なんとか東京の検察審査会を盛り立てていかなければならないと話されましたが、その通りだと思います。
史上最大の公害である、この福島原発震災、この公害の原点はなんであるか、ということで、
今もなお被ばくさせられている。15万の人が避難をさせられ、強制的にふるさとを奪われ続けています。これは戦後最大の被害です。この被害の現実に立ち返り、被害の実態を都民の皆さんに訴える機会を多くつくって、広げていくことが基本になると思います。
そのためには、都民の目に露出する仕方を工夫しなくちゃいけない。プロジェクトチームを立ち上げて、都民に向けてアピールするようなことを考えて行きたいと思っています。
12月18日に福島県警に高濃度汚染水の海洋放出の告発の第2次申立てを行います。11月25日まで告発人を募集していますので、まだの方はよろしくお願いいたします。
検察審査会については1年くらいで決まると思います。この1年、東京に通いつめて、皆さんと輪を広げていきたいと思っています。
結局、東京も現地であることをお忘れなく!実際、東日本は等しく汚染されています。子ども支援法では対象地が33か所に限られていますが、東京まで広げなければなりません。
問題は多岐にわたっていますが、心を1つに、足をひっぱらないでやって行きたいと思います。

最後に「われらゆるがず」を全員で歌って、中身の濃い集会を終わりました。

(報告:あっきい  写真:nomorefukushima 2011さんからお借りしました)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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