原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

大飯原発3・4号機差止め判決 緊急院内集会の気分は明るかった

 福井県民189名による大飯原発再稼働差止め訴訟の判決が5月21日に福井地裁で下りました。「大飯原発3・4号機運転差止!」
その報告集会が福井県の原告たちが上京されて、5月23日(金)午後3時~6時前まで、国会第一議員会館大会議室で、「ついに勝った! 脱原発への大きな一歩」集会が開かれました。やっぱり勝利判決はうれしい!!
一列

院内集会動画(ユープラン)
http://www.youtube.com/watch?v=46T9I5lxPvk


 集会は弁護団や原告当事者からの発言の他、規制庁役人を呼んで、原発の「安全性」についての質問時間をとった集会でした。

哲えんDSCF9063


 集会は国会議員たちの発言の後、原告団・中嶌哲演さんが次のように発言しました。
 「このすばらしい判決は樋口裁判長や福井地裁の裁判官による判決にとどまらず、とくに福島3.11以降、広範な人々の思いや願い、運動、それらが一丸となって結晶したアマルガムのような判決だと思う、私たちの共有財産です」「福井県はフクシマ以前は北部・嶺北と南部で温度差があったが、フクシマ以後は北部の人が1人、2人、3人と立ち上がって裁判に訴えていった。私も原告の一人となり提訴の陳述を行いました。」
「…この半世紀近く国策として推進されてきた原発問題をめぐっては民主憲法の根幹たる立法、行政、司法の三権分立は機能してこなかった。それどころか三権の外部の巨大な経済的利害関係に取り囲まれ、三権は国策を追認し、追従してきた。先般の大阪地裁の判決に至っては旧態依然。関西電力や国の主張を鵜呑みにしただけ。原告側の憂慮や主張をことごとくと退けたものだ」
 「原発告訴団団長の武藤類子さんは『人の罪を問うとは自分自身の責任も問うことになります。原発による大量の電力消費を受け入れていて、すぐそこに原発があるのにその危険性に思いをはせずに生活してきた。だから告訴を通じて、これまでと違う価値観を育てていくことできるのではないかと思っています』と言っていたがその通りです。」と言われた。そして、「福井から原発を止める裁判の会原告団」の声明を読まれました。

 原告団の松田事務局長は「この判決を丁寧に読んでいただければはっきりてとわかりますが、福島の犠牲あったからなんです。健康被害があって、それが放射能の日がいてはないかと言うこことすら中傷されるようなそんなに社会に対して、この判決は『人間の生命を尊重することが一番大事で、それが社会の根幹である。このことを抜きにしてこれからの日本も成り立たない』とはっきり言っているのです。

 事務局の奥出さんは「最初は事務局体制も弱くやって行けるんだろうと思ってきた。がんばってきたかいがあって、このような判決を得た。関電は控訴した。これからも気持ちを奮い立たせて事務局とし闘いを組み立てていきたい」といわれました。

奥出

木田節子さんは「松田さんに頼まれて証言を引き受けた。原発立地の人たちが声も上げずにいる中で、福島原発事故のことをわかってほしいと思います。私は集会やデモでいろいろのことを教えられた。そこでつかんだことと樋口裁判長の判決理由の一言一言がぜんぶ重なった。」と発言。

 この後、規制庁の役人への質問となりましたが、割愛します。

Image2河合

休憩後、河合弁護士が「大飯原発差し止め判決の意義」を手短に話されました。「3.11以後、私は日本中の裁判官も原発の危険がわかったはずだと思ったがそうではなかった。それで日本中の弁護士に呼びかけて、約300名で各地の原発訴訟が一緒にやれる体制、脱原発弁護団連絡会をつくった。そして、この大飯原発で勝利した。
 今回の樋口裁判長は難しい議論をやってない。地震の問題にしても、原発の屋根が弱い問題にしても常識で判断すた。「いろいろある問題については今後解決すべき問題であって、いま当裁判所が立ち入って判断する必要がない」と言っていることを指摘しました。

Image2鎌田
 
鎌田慧さんの発言「3.11福島原発事故後にこれについての判断をさけることはできない。この判決は裁判官の責務について言っている。職業倫理が問われるようになってきた。また、判決は命の問題と生活の問題を出した。いままでそういうことが経済に押しまくられてきたが、もう一度がんばろうという気持ちにさせられた判決だ。官邸前行動とかテントとか、いろんな運動が力を合わせて一緒にやっていく方向も見えてきた。フクシマの人がこれだけひどい目があっていても知らん顔している想像力のなさ、知性のなさは許せない。」

ミサオ・レッドウルフさんの発言
「裁判の傍聴に行った。私たちが官邸前で言ってきたことが判決の中にすべて入っていると思った。わかりやすい主文で、拍手が起こった。しかも憲法を絡めて判決が出された意義は大きいと思う。パソコンは持ち込んでいいというので、すぐツイートした。この判決を追い風にして川内原発再稼働阻止も闘っていきたい。官邸前行動は大飯原発再稼働反対から始まったので、この判決を希望としていきたい」

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川島弁護士は「この判決は普通の判決だ。手堅い、被告が認めている争えない事実を取り上げている。争いがない事実なので控訴審で負けることはない」と言い、笠原弁護団事務局長も「弁護団は控訴審でも平易な言葉で争っていきたい。様々意見があるでしょうが安倍政権の原発再稼働に反対して闘っていきましょう。」と言って、判決文から「はじめに」の部分と「10.結語」を紹介しました。
原告団はその日の「金曜行動」に参加し、発言もされました。

◆大飯原発3,4号機運転差止請求事件判決(部分)

1.はじめに
 ひとたび深刻な事故が起これば多くの人の生命、身体やその生活基盤に重大な被害を及ぼす事業に関わる組織には、その被害の大きさ、程度に応じた安全性と高度の信頼性が求められて然るべきである。このことは、当然の社会的要請であるとともに、生存を基盤とする人格権の公法、私法を問わず、すべての法分野において、最高の価値を持つとされている以上、本件訴訟においてもよって立つべき解釈上の指針である。
 個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。

10.結論 以上の次第であり、原告らのうち、大飯原発から250キロメートル圏内に居住する(別紙原告目録1記載の各原告)は本件運転によって直接的にその人格権が侵害される具体的な危険があると認められるから、これらの原告らの請求を認容すべきである。
裁判長裁判官 樋口英明
   裁判官 石田明彦
    裁判官 三宅由子

(報告:あれこれ屋、写真:あれこれ屋 三輪ユープラン)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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