原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

函館市大間原発建設差し止め裁判 第一回口頭弁論&裁判報告会

7月 3日(木)午後 3時から、東京地裁大法廷( 103号法廷)で函館市大間原発建設差し止め裁判第一回口頭弁論が行われた。

▼函館市と大間原発の位置関係
RIMG0146.jpg

 2時半からの傍聴券配布に200名以上の人々が並んだ。傍聴券が当たらなかった人々は引き続き、地裁前の歩道に残り、工藤函館市長、弁護団の河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士を先頭に法廷に向かう一行を拍手で迎えた。
 
▼工藤市長と弁護団法廷に向かう(録画:スーパーニュース北海道)
Image2弁護団入

▼法廷内の様子(録画:スーパーニュース北海道)
Image2ホホホ

 工藤市長は33分に及ぶ意見陳述を行ったという。そのなかで、市長はまず、提訴に至ったこれまでの経過や市長としての思いを説明し、最後に3.11以前の審査基準で許可され、建設が続けられている、建設や稼働にあたって実効性のある有効な避難計画の策定がなされていない等の理由をあげて、大間原発の建設の即時中止を求め、さらに避難計画を義務づけられる30km圏に含まれる函館市に同意権を与え、同市の同意がない限り、建設をするべきではない、と要求した。

 *意見陳述の原稿は 260703_iken_si.pdfで読むことが出来ます。

▼テレビニュースのテロップ
Image2北海道放送

 これに対し、国側も意見陳述に立ち(この種裁判では異例だそう)、函館市には差し止めを求めることが出来る「原告適格」がないと主張。Jパワー側は「大間原発は建設中のため、函館市が主張する事故などの危険性は現時点では判断できず、訴えは不適法だとした」という。

録画:スーパーニュース北海道
http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann-tanosiiburogu/archives/51930939.html

supernewsU_kuni,dengenkaihatsuhazenmentekiniara... 投稿者 soekosan

口頭弁論は1時間程度で終わり、その後、地裁内の司法記者クラブで記者会見が行われた。

▼記者会見
Image2パネル説明

録画:記者会見 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/132934

■参議院議員会館 101号室で報告会(16:30~)
▼会議室はいっぱい
RIMG0147.jpg

4時半からは参議院議員会館 101号室で裁判報告会が開催された。主催は大間原発反対関東の会(経産省前テントひろばに関わる女性たち 3人で立ち上げた会)。傍聴できなかった人を中心に約 100名が参加。プログラムは以下のとおり。

●集会の様子
 ・開会あいさつ:大間原発反対関東の会 玉中恭子さん
 ・あいさつに先立って、参議院福島みずほ議員の発言があった。
 ・全炉心MOXは何のため? -大間原発の危険性と問題点:原子力資料情報室澤井正子さん
 ・大間原発をたててはいけない10のわけ:函館在住、大間原発訴訟の会 野村保子さん
 ・小笠原厚子さん(あさこはうす)
  予定していなかったが、いてもたってもいられなくて娘と駆けつけました(メモがなくて発言内容を伝えることが出来ませ  ん)。

●弁護団による今日の裁判の報告
・河合弘之弁護士: 
 福島原発事故を受けて、函館がなくなってしまう!という危機感をもった工藤市長が2年間をかけて根回しをし、市議会 で提訴に同意を得た。提訴に踏み切らせたのは、これまで市民が闘ってきた、ということが大きい。
 自分の土地を電源開発に売ろうとしなかった熊谷あさ子さん、小笠原厚子さんがいたから、今日があると言える。
 市長の意見陳述は35分にわたった。推敲を重ねたすばらしい文章だった。一流の地方政治家の演説だった。

・海渡雄一弁護士:
  日本では地方公共団体が裁判所訴訟を起こすのは今回が初のケースだが、先日、視察に行ってきたドイツでは裁判所に訴えるのは特別なことではないことがわかった。

・井戸謙一弁護士(元裁判官、志賀原発運転差し止め請求裁判担当、弁護団の一員)
 司法がきちんと役割を果たしていれば、原発事故は起きなかった。大飯原発3,4号運 転差し止めに対する2014年5月9日の大阪高裁の判決は従来型のものだった。その後、5月 21日に出された福井地裁の判決は裁判所の矜持を示す、原発裁判のターニングポイントになるものだった。

●函館訴訟弁護団のメンバー紹介
・兼平 史弁護士:2児の母親でもある。
・望月弁護士:以前に河合弁護士、故熊谷あさ子さんと訴訟に取り組んだ。
・中野宏典弁護士:以前は函館に住んでいたが、現在は山梨在住。3.11以前は原発に関心はなかった。ふつうの人の立ち位置で活動している。ギターを片手に歌を歌っている。  7月19、20日の大マグロック、現地集会にも参加予定。

●会場からの発言:
・小笠原厚子さんの友人
 さっきの発言で厚子さんが涙されたのは、「あさこはうす」の名前を使って、お金を集めたり、選挙に利用したりなどの行為が絶えなくて、厚子さん親子を大変苦しめているということからです。「あさこはうす」を応援したい方は必ずご本人と話してください。善意を悪用する人を知ったら、とめてくださるよう、お願いします。

・千葉勝郎さん
 わたしは、見てもらえればわかるように、車椅子の左右に反原発のステッカーを貼って、一日15キロくらい徘徊しています。皆さんも出来ることをなんでもして原発を止めましょう。

・ピーター・ハウレットさん:(バイバイ大間原発はこだてウォーク、函館在住)
 今日の裁判、感動しました。工藤市長は函館市民を代表して、わたしたちが心配している状況を本当にわかりやすく、そして世界のだれが聞いてもわかるように話してくれました。それを、あれだけ切実な思いで語っているのに、国が却下させようとしている、 とんでもない状況が起きています。
 大間原発は人類が作ったもっとも危険な施設のトップ10に入ると思います。プルトニウムを年間6.5tも使う施設はほかにありません。人類の分かれ道と言ってよい、それくらい危機的な状況にあるのが大間原発です。これを止められるか、止められないか、 で日本の未来が決まる。それくらい大変なことなんですよ。ぜひ、皆さん、止めましょう。
 「バイバイ大間原発はこだてウォーク」から皆さんにお願いです。函館は遠いんです。 これから裁判は東京で行われます。毎回、わたしたち、大勢ではこられません。皆さんにわたしたち、頼るしかないんです。あの傍聴席をぜったい100%いっぱいにしてください。 お願いです。そしてわたしたち、力を合わせて、絶対、大間を止めましょう!
 大間を止めれば、核燃料サイクルも止まるんです。日本の原子力の矛盾が大間を止めることによって止められるんです。お・ね・が・いです。傍聴席、いっぱいにしてください!

 今日の報告集会のエッセンスのような、ピーターさんの発言で、報告会は閉会した。 (18:20頃)。
 今日、法廷では 3人の裁判官も真剣に工藤市長の陳述に耳を傾けていたという。今日のスピーカーの方たちのお話でわかったように、大間原発の建設を停止させるということは、日本の原子力政策を変えさせていくことにつながっている。これからも皆で注目していきたい。

△第2回口頭弁論は10月 29日(水)15:00から東京地裁大法廷にて行われます。
 第3回口頭弁論予定は12月 25日(木)、15:00から
 第4回口頭弁論予定 2015年 3月 19日(木)、15:00から


△新聞報道・北海道新聞 7月4日朝刊一面:大間凍結「函館市民の総意」 東京地裁初弁論 市長が陳述
 二面:自治体の「原告適格」争点 大間原発訴訟 裁判所の判断注目
 道南版 「思いの丈 100%話せた」大間原発差し止め訴訟、
     工藤市長 陳述で熱弁 「国の主張 理解得られず」
     原告団一問一答 一人ひとりの力が必要 市民団体が報告集会
 
・朝日新聞 7月 4日朝刊:「事故なら自治体崩壊」大間原発訴訟 30キロ件の函館市長
             保育園長 「どこに逃げれば」

・毎日新聞 7月4日朝刊:<青森・大間原発>建設差し止め訴訟 「建設は横暴」、北海道函館市長が陳述
   ──第1回弁論

・河北新報ONLINE NEWS 7月 4日:大間原発訴訟第 1回弁論 国・電源開発 争う姿勢
・日本経済新聞Web 7月3日:大間原発差し止め訴訟 口頭弁論、函館市長「同意ない建設」批判

(まとめ:あっきい 写真:あっきい ,録画より)

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原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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