原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

福島の女たちと男たち 石原環境相・環境省に対して怒りの抗議(その2)

■ 首相官邸前に移動して、福島原発事故への抗議と、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回しろの声をあげた。

▼ 集会では、外国人特派員協会で訴えたうのさえこさんがその報告をして、アピール文を読み上げた。
Image2うのさえこ



▼また、北村さん(男性)が福島の現状を訴えた。さらに次々に発言があった。
Image2北村

○北村さんの発言
 「福島は二つの大きな悲劇に見舞われている。一つは福一の原発が爆発して膨大な放射性物質がぶちまかれたこと。二つはつぶちまけられたその放射性物質の処理の問題。
特に問題なのは大熊町と双葉町に中間貯蔵施設を建てる問題です。環境省のぺーぺーの役人が来て「説明」する。地域の住民が切実に現状を訴えても「全員が反対したらどうするのか」と聞いても、「国が決めていることを説明するだけです」と言うだけ。「そうですか」「そうですか」と言うだけ。「説明したので進めさせてもらいます」という。聞く耳を持たない。
 
  他方で、いま焼却炉の建設が進められている。都路村では400トン、飯館村では5トンと120トンの2基。霊山町にも建てるが、霊山町の焼却ガスは飯館村に流れていき、落ちる。その飯館村では帰還が進められている。
環境省は福島を2次汚染させるなら、県民を全員避難させよ。東電も国も、いままでどれほど多くの人たちを殺してきたか! 生活が破綻し、悲惨なめにあわされ、死んでいる人も多いのだ。悲劇がこれからもっと大きくなる。皆さん、この福島の現状を訴えてください。全国、全世界に訴えてください。」

○武藤類子さんの発言
「福島の女たちは集団的自衛権の行使容認の閣議決定にも反対です。即刻、撤回してください。
この3年間、苦しみの中に生きてきたわたくしたちにとっても憲法の解釈改憲は許し難いことです。
いまの福島の現状は深刻です。日々、私たちは生きる権利が狭められている。福島を観察すればこの国の人々がいかにないがしろにされているかがわかります。
私たちの世代は放射性物質を若い人たちに背負わせなければならないことをしたのです。その上、集団的自衛権を認めるわけにはいかない。この70年間、殺されないで、殺さないできた国を変えさせてはむいけない。安倍さん、絶対に撤回してください。」

Image官邸

このあとも怒りの発言が続き、最後に官邸に向かってシュプレヒコールを行い、午後5時過ぎに、一日かけた抗議行動を終えた。福島のみなさんは帰路につかれた。

■環境省前で、神田かおりさんが朗読された詩二編。

●「福島県いわき市から東京に避難している11歳児童の訴え」 (2014年5月6日、夢の島平和行進会場)原水協通信より

ぼくは、原発事故の次の日に、福島を離れてから、一度も自分の家を見ていません。

2年生の3月に、急にぼくは東京の子になりました。家も学校も友達も、楽しかった事が急にみんな消えて、ひなん所から知らない学校へ行く生活が始まりました。弟も、ぼくも、泣いたり吐いたりしながら、ただ、しなければならないことをがんばりました。

ぼくたちは、くいきがいひなん だから、ばいしょう金がほとんどもらえないので、みんなたいがい貧乏です。

そして、ほとんどの子が、お父さんと離れ離れの生活をしています。

お父さん達が福島で働かないと、ぼくたちは避難を続けられないからです。原発事故さえなければ、ぼくらはみんな、自分の家で、家族そろって普通に暮らせたはずです。

ぼくも、1年半はお父さんと離れ離れでした。たまにお父さんに会える日はすごく嬉しかったけど、お父さんが帰るたびに、弟が布団にもぐって泣くので、すごくつらかったです。ぼくも弟と同じ気持ちだったから。

ぼくのお父さんは、一人で福島の家に残ってがんばったけど、心と体が壊れて、仕事を辞めて東京へ来ました。やっと一緒に暮らせるようになったけど、今でもいろいろ大変なことがあります。

広島や長崎の原爆のことは、話には聞いたけれど、まさか69年もたって、自分の家の上にも同じ様なものが降ってくるなんて、そして、その見えない毒が、ぼくたちの生活をめちゃくちゃにしてしまうなんて、夢にも思わなかったです。

ぼくたちは、原発事故でたくさんのものを失いました。自分の家や家族の笑顔や、たくさんの楽しい事が、みんな消えてしまいました。
こんなことを二度と繰り返してほしくないから、どうかぼく達が政治を動かせる日まで、この国を守っていてください。そしてぼくたちに、原爆も原発も無い、安全な未来を渡してください。ぼくたちは、それを引き継げるように、一生懸命勉強してついていきます。

よろしくお願いします。

●滋賀県大津市に避難されている青田恵子さんの詩
 『一万円』   青田恵子

宮城県に五人で避難していた二ヶ月  当座の物品購入費用代  一万円の賠償請求したんだわ

東京電力さ郵送したらば 二、三日して速達が来たんだわ  さすが東京電力やるごと早(は)えごどと思って
開けて見たらば 一万円の領収書つけてよこせって 戻さっちぇ来たったの

レシートなんと どっかさ失くしたべし 失くしたならば買った店の名前 ゆってよこせって 買った日付もゆってよこせって
そだごと今さらわかんねー。 思い出せねー。 やっぱしくれたくねえんだ一万円

一万円くれてやっからあれ出せこれ出せと  はじめっからねえのわかってゆってくる  おめぇらだって二年も前の買物
覚えてっか?

ダイヤモンドやマンションでねえんだよ 茶碗5個 湯呑み5個 皿5枚 たわしにスポンジ ほいちょ(包丁)にまな板

自衛隊から水もらうのに並ばねばなんねえし  その日その日 生きんのに精一杯で  そだ領収書どころでねがった

ゆくゆく賠償さ必要になっぺなんて  そだごとまで考えらんにぇがった 座卓もねえ 畳さ 新聞紙広げて
テーブル替りにしたんだげんちょも 紙コップから 初めてセト物の茶碗で 「お茶っこ」した時は うまかったなぁ

五人で二ヶ月間の日用品だよ 下着も着替えも何にもねかったんだよ

一万円とは  ずい分少なく見積もってやっちまったもんだ 領収書出せなんて おどすもんだから
こっちから東電さオマケして安くしてやったんだ  どこまで欲深であさましいやつらなんだ

ああ! いらねえ いらねえ 一万円なんと いらねえわ
そのかわり ”3・11”の前の福島さ 戻してくいろ

早春の阿武隈の峰より注ぐ あの オレンジ色の残照に包まれた  オラのふる里を 返してくいろ

((まとめ:あれこれ屋 写真:あれこれ屋、動画カメラマンの作品)

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原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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