原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

大石又七さんの話 @9.23さようなら原発全国大集会で

●9・23さよなら原発全国大集会・亀戸集会

▼福島の怒りを発言する橋本あきさん(福島の女たち)
橋本カッ

発言者のうち、第五福竜丸乗組員だった大石又七さんの発言内容をご紹介します。

▼大石又七さん
Image2大石さん

司会:今日、9月23日は60年前の太平洋ビキニ環礁で事故に遭った第5福竜丸の無線長だった久保山愛吉さんが亡くなった命日なんだそうです。大石又七さんもやはり第5福竜丸の乗組員だった方です。「生存者」と言ってよいのでしょうか、お話の聞ける貴重なチャンスだと思います。
    
大石又七
皆さま、こんちにわ。平成の時代に昭和の事件の話になりますが、なぜ、この話をしているか、というと、福島の原発事故とビキニの水爆実験の事故がつながっているということをずっと、これまでわたしは伝えて来ていましたけれども、みんな忘れてしまった。研究もなにもしないで、今日に至った。福島の事故が起こったら、学者もお医者もあわてふためいている。その辺のことをちょっと一言、皆さんにお伝えしたいと思います。
わたしはちょっと身体が不自由になりましたので、原稿をしたためて来ましたので、それを読ませていただきます。

 福島原発事故で、隠されていた内部被爆の恐ろしさがにわかにクローズアップされて来ました。内部被爆はすでに今から60年前、アメリカ軍はビキニ環礁で広島型原爆の約1000倍と言われる、巨大な水爆実験を行い、大量の死の灰を太平洋、太西洋にまき散らした、その時から始まっているのです。
実験当時、太平洋では1000隻に及ぶ日本の漁船が延縄漁をしており、27シーベルトもの恐ろしい放射能を浴び、内部被爆をしています。やがて欧米の人はガンなどを発病して亡くなっていきました。太平洋にあった放射能は雨や雪にまじって降り始め、海に落ちた放射能は魚たちが食物連鎖で濃縮して人間の口に入って行きました。世界中から爆発的な反対運動が沸き起こりました。
 ソ連と原発より強力な水爆の開発競争が始まっていたアメリカは驚き、核実験の妨げになると言って、日本政府にマグロに付着している放射能は身体にほとんど影響がないことがわかったと言って、日本の反対運動に圧力をかけてきました。日本政府はその言葉に従って事件発覚後わずか9ヶ月で政治決着に移り、同時に反対運動を握りつぶしました。

 握りつぶした結果、どうなりましたか。ヒロシマの時の原爆の数十倍もの威力をもった核弾頭は世界中に17,000発も出来上がってしまい、今は人類を脅かしています。同時に437基にも及ぶ原発も造り続けられて来ました。これは2010年の調べです。そして漁師たちは政治決着と同時に被爆者でなくなり、現在に至るまで保障も援助も一切受けていません。その後、核実験に対する反対運動はタブーとなり、マグロ被爆の勉強も研究もそこから半世紀以上もストップしたままです。そのため、政治家も御用学者と言われる原子力ムラの科学者たちもビキニ事件当時と同じことを言いながら右往左往しています。少しも進歩していない。

 この時、日米政府は宣伝のため、大変な大金をかけていました。これは福島原発事故の責任問題を考える重要な要素になります。誰が、なぜ、この核兵器に匹敵する原発を地震大国である日本に導入したのか。反対する人たちも大勢いたのにその人たちを押しのけて、時代の波に乗り遅れると言って、導入した政治家は大勲位とかいう勲章をもらって、原発導入の責任は取っていません。

 わたしは被爆者としてビキニ事件を調べているうちに、アメリカから当時の重要な資料が出てきて、いろんなビキニ事件の政治の裏側が見えてきました。アメリカの国立公文書館から出てくる資料はみな驚くような事実です。忘れられて行く、この大事なビキニ事件の内容を知らない現在の人にも未来の人にも伝えなければ、と思い、事細かく調べて、本にまとめました。今日、持ってきています本などを読んで、本当のビキニ事件と放射能の本当のこわさをぜひ知ってください。核兵器の放射能も原発の放射能も同じものです。恐ろしい放射能を抱え込んでいる原発も核兵器もぜったい反対です。
*音声が聞き取れない部分があるため、割愛部分があります。ご了解ください。

大石又七さんの著作から:
『ビキニ事件の真実 ーいのちの岐路で』2003年、みすず書房
『これだけは伝えておきたいビキニ事件の表と裏 ー第五福竜丸・乗組員が語る』2007年,かもがわ出版
『矛盾 ービキニ事件、平和運動の原点』2011年、武蔵野書房

(まとめ:あっきい 写真:Uplanさん せんちゃん)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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