原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

第二テントで「大間原発の話を聞く会」を開く

●襲撃された第二テントを修復し、函館の「大間原発訴訟の会」の野村さんのお話 


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10月13日(水)に野村保子さん(函館在住)が東京にこられたので、第二テントで大間原発についてお話していただいた。
野村さんは1994年から大間原発訴訟の会を中心に活動をしているフリーライター。

 当日は雨の降る中を予想以上に多くの方々が参加してくださり、大間原発に対する関心の高さを感じた。日曜日のテント襲撃事件を心配してきてくださった方もいらしたと思う。出入りがあったが、常時10人ほどの方が野村さんの話に耳を傾けた。
思いがけない差し入れもあった。新宿駅にあるカフェ・ベルクの副店長さんが亀の形に焼いた大きなパンをもってきてくださったのだ(残念ながら、写真は暗くてうまく撮れなかった)。

ベルク

●野村さんのお話

野村さんの話は多岐にわたったので、まとめるのはむずかしいが、以下のような点が中心になった。

ありちゃん

・1976年、大間町商工会が大間町議会に要請したことをきっかけに、大間原発建設が決定した。
建設申請は1999年に許可されたが、工事は2008年5月まで着工されなかった。最後の地権者、熊谷あさ子さんが土地を手放さなかったからである。そのため、事業者Jパワーは設計を変更して、再申請を行なった。現在、燃料庫は「あさこはうす」のすぐ傍に建てられている。敷地は広大なのに、なぜ、あさこはうすに隣接して建てられたのか。嫌がらせ以外の何ものでもない。

・この地域は霧が発生しやすい。航空機が近くの横津岳(1166.9m)に墜落したこともある。米軍の三沢基地もある。霧が発生した時に、近くを飛ぶ飛行機が大間原発に追突したら、と思うとぞっとする。

・現在、日本にはプルトニウムが6.5tあり、これは長崎に落とされた原爆(プルトニウム爆弾)が7kgということから考えれば、とてつもない量である。
大間原発は世界初のフルMOX原発で、発電のためというよりも貯まりすぎたプルトニウムを消費するという目的がある。
 MOX燃料というのはウランとプルトニウムを原料として作られる(混合酸化物燃料)。両者は核分裂の速度が違うので、非常な危険が伴う。

原子炉を冷やすために毎秒91tの海水を必要とする。そして冷却後、水温が7度上昇した温水が海に流される。
原発は13ヶ月ごとに約3ヶ月にわたり定期検査を行う。海水を吸い込む直径3mくらいの管に貝がびっしりついており、それを手ではがしていくという作業をしている。

・1994年に「ストップ大間原発道南の会」が立ち上がり、同会が母体となって170名の原告団が2010年7月に「大間原発訴訟」を函館地裁に提訴した。その後も原告の募集を続けており、原告は現在、900名を超えている。10月17日に第14回の公判がある。

・大間町は人口6000人で、闘いきれていないという状況がある。
対岸に住んでいて出来ることは何か、一人一人が自分で考える機会にしたいと思っている。

 野村さんは2012年に『原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし』(クレヨンハウス刊、1200円+税)という子ども向けの本を出した。
原発の知識がほとんどない初心者向けの本を紹介してほしいとの参加者からの声に、子ども向けなので、予備知識がなくても読みやすいと同書を勧めてくださった。

 会場には野村さんの友人の方など、テントは初めてという方も何人か参加してくれた。
うれしかったのはHさんという若い女性の参加。彼女は大学卒業後、1年間、資源エネルギー庁で働いていたことがあり、テントに来る勇気がなかったそうだ。午後2時から4時までの会だったが、その後も参加者の交流が続いた。これを機会に大勢の方にこれからもぜひ、テントを訪れてほしいと思う。

参考:野村保子さんのブログ「大間原発止める道」 http://ooma.exblog.jp/20288595/

(報告:あっきい  写真:あれこれ屋)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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