原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

突然の「結審」! 12月3日 テント裁判・第9回口頭弁論

 12月3日(水)午後3時から第9回テント裁判が東京地裁103号大法廷で行われた。

 その結果は(少なくともわたしのようなごく一般的な傍聴者にとっては)思いもしていなかった「結審」だった。
あとから考えてみると、今日、「結審」は最初から決められており、それに向けて万全の体制を整えて、訴訟指揮が行われていたのだ!その兆候はいろいろなところで見られた異常な裁判だったと思う。

2時から地裁前で事前集会が行われた。

テントひろば

地裁前DSCF0728

そこで、本日の法廷では当事者参加を求めていた43人のうち、6名が法廷の柵の中に座れることになったこと、双葉町からの被害者、亀屋幸子さんが15分間、陳述できそうだと告げられ、わたしたちは素直に喜んだ。
事前集会の様子はUplanさんの録画で見ることが出来る。
https://www.youtube.com/watch?v=MlHus8j3d3M&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

 わたしが行ったときにはすでに大勢の方が傍聴整理券のために並んでいた。

傍聴に並ぶ

Bさんは「やたらと裁判所職員が多いと感じた」そうだ。2時半から傍聴券の当選番号が発表になった。幸いにも当たったので、そのまま中に入った。
103号法廷の前にはすでに大勢の人が待っていた。普通は傍聴券を係員に渡したら、すぐに入廷出来るのに今日はなぜ、待たされるのだろう、とふしぎに思った。

 本裁判の状況は、10月16日にテント占有者のうち43名がテント裁判への当事者申立を行った。
それに対して国=経産省は申立の却下を求め、仮執行付きの判決を下すよう、求めている。

午後3時開廷。
被告側の当事者参加者の陳述書等、書類の提出に手間取って、いたずらに時間が流れていく。
「法廷内でも係員がいつもより多く、書類確認の時も、裁判長は辛抱強く待っていました。いつもなら次回までに揃えてと言うのに」(Bさん)。
結局、3時17分から弁論が始められた。事前集会で告げられたように、「法廷内に当事者参加者6名を入れる」という、11月27日に行われた進行協議の合意に基づいて 柵内に福島からの当事者4人と第一テントの2名が座った。

 河合弁護団団長は「原子力ムラにおける経産省の役割」について言及、大口弁護士は「国・経産省側の「占有者は渕上、正清」とする主張は間違っていることを事実を出しながら補足、長谷川弁護士は準備書面16に関して、国・経産省の「テントが建っている土地は国の土地だから入るな」ということについて、そのエリアの性格、1日2万円の賠償金を請求しているが、そうした損害計算が間違っていることを述べた。青木弁護士は国・経産省が原発=安全として国策を進めてきたことの誤りを述べた。
 そして福島原発事故被害者の亀屋さんが原発事故当時のことから、テントと自分の関わりについて述べた。法廷内の大部分の人が聞いていて、涙がこみあげてくるのをおさえきれなかったと思う。期せずして傍聴席から拍手が起こった。いつもなら苦言を呈する裁判長が何も言わなかった(裁判長のせめてもの思いやり?) わたしの隣の人が全国中継して聞かせたいと言った。

 その後、一瀬弁護士が経産省の出した書類の内容、テントが立っているエリアについて糺した。「もともとテントのある場所は、ポケットパークと名付けられていて、通行許可証がいる場所ではなかった」事実をあげ、その点の認否を経産省側に迫った。
これはこの裁判の核心を突く質問だから経産省側は明確な返答はしえないだろう、と思った。経産省側が答えるのを避けた。裁判長が「その点については裁判所の判断にまかせるということでよいですか」とたずねたのに対し、経産省側は異議を唱えなかった。
裁判長が合議すると言って(何を合議すると言ったのか、よく聞きとれなかった)、3人の姿は背後の扉の向こう側に消えた。
 5分ほどして戻ってくると、裁判長が「被告側代理人の2点にわたる請求を却下します」と言った。全部、言いきらないうちに長谷川弁護士が「忌避!」と叫んだ(そうだ)。
 続けて、裁判長は「本日で結審します」と言ったので、法廷内は一瞬、あまりのことにあっけにとられたが、すぐに抗議の声があちこちからあがった。閉廷をきちんと告げることもなく、裁判官らが逃げるように引っ込むと、傍聴席と原告・被告席とのあいだを仕切る柵の前に傍聴者を威嚇するように衛視が10人くらい、どやどやと入ってきて並び、退廷を迫った。

 法廷から出ると、そこにもガードマンが並んでいた。
わたしたちがよほど、「乱暴狼藉を働く」と思っていたのだろうか。
この過剰警備ぶりについて、M.I.さんがメールで次のような情報を伝えている。
「昨日のテント裁判、私は入れず裁判所を離れたが、妻が遅れて3時15分に103号法廷に到着。すると廊下と法廷入口に柵が並べられ「傍聴人以外は立入禁止」が貼り出され、ガードマンが4人ほど立ち、対面の101号室前に職員が連絡をしあって待機していたという。妻が柵はだれの指示かを問うと、Gマンは分からないとし、職員が「裁判官です」と答えたという。『右翼の襲来を気にしているの?』と聞くと、「そう思っていただいた方がいい」と言ったので、さらに、『テントを襲った右翼が来ると思うの?』と聞くと、「そうですね」と対応したという」。

 つまり、この日のスケジュールはあらかじめ予定されており、それに応じた警備も用意されていたのだ。後ろに引っ込んだ5分間のうちに打ち合わせたように指令を出したのだろうか。裁判所にとって「想定外」だったのは、思いのほかおとなしい被告側傍聴人の反応だったのではないだろうか。

 5時からは参議院議員会館講堂で、裁判報告集会が開かれた。メディアがどこも来ていなかったので、Kさんが東京新聞に連絡してくれた。残念ながら、取材には来られなかったようだ。

総括

●報告集会の模様はUplanさんの録画で見ることが出来る。
https://www.youtube.com/watch?v=MlHus8j3d3M&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

翌日(12月4日)にはさっそく地裁前で抗議行動が行われた。
1回目は12:00から12:40まで。その後、13:00からテント前で記者会見が行われた。メディア関係者が8人ほど、そのほかテントに関心をよせる人々も集まってきた。17:00からは本格的に降り続く雨の中、この日2回目の抗議行動が行われた。

「テント日誌」にも12月7日付けで複数名による裁判傍聴記がアップされているので、ご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/

(まとめ・写真: あっきい、あれこれ屋)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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