原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

テント撤去・原発再稼働を許すな!2.7集会

2月7日(土)午後6時半から、神田の日本教育会館8F第1会議室で、「テント撤去・原発再稼働を許すな!2. 7集会」が開催された。
主催は経産省前テントひろばとテントひろば応援団。会場には定員300名を超える方々が集まってくださって熱気がムンムン。

テントを取り巻く情勢は「迫りくる嵐」のように、テントに関わる一人ひとりに緊張感を与えているが、時にユーモアあふれる発言に笑い声もあがった。改めて参加者全員がテントの重要性を認識し、テントを守ろうという思いを共有することが出来た集会だった、と思う。

DSC06223.jpg

集会の模様はUplanさんの録画で見ることが出来る。(名前の後の数字は録画登場時刻を示す)。
https://www.youtube.com/watch?v=KkpomWETBfA

司会はテント応援団の神田香織さん(講談師)。いつもながら、場を盛り上げてくれる神田さんによって集会はテンポよく進められた。以下、発言順に紹介する。

●テント裁判「被告」の一人、渕上太郎さん(5:36)
・世論の6割は原発再稼働に反対している。しかし、その思いを行動に移すには至っていない。 この6割の方々とどう手を組んでいくのか、が課題。

●テントひろば応援団団長鎌田慧さん(16:48)
・今、テントは永田町、政府の中枢を完全にオキュパイしている。これは未曽有の攻撃となっている。
 永田町、辺野古、キャンプシュワブ、東村、九電前、川内原発の海岸など、テントは怒りで張られ、テントの地下は地下茎で結ばれている。わたしたちはつぶされてもつぶされてもあちこちにテントを張っていきます。
・「渕上」はわたしであり、わたしは「渕上」である。「正清」はわたしであり、わたしは「正清」である。そういう連帯の気持ちで頑張りましょう。

▼高松医師
医者DSC06225

●特別報告: 甲状腺がんの「アウトブレイク」(異常多発)、多様な健康障害の発生」(24:50)
大阪の小児科医、医療問題研究会の高松勇さんの特別報告。高松さんは「経産省前テントと命を守る裁判に関わる専門家意見書」作成に関わってくださった医師。

講演内容(配布資料より)
1)甲状腺がんが、明らかに「アウトブレイク」(異常多発)
2)健康障害は甲状腺がんだけでない、多様な健康障害
 双葉町の依頼を受けて実施したアンケート調査
 死産率や乳児死亡率の疫学分析など
3)WHO(世界保健機関)「原発事故健康リスク評価」(13年2月)
 「甲状腺がんが多発し、小児白血病、乳がん、固形がんも増加する」と明瞭に記述。
4)必要な対策の内容と緊急性
 1.被ばく軽減策としての避難、保養、食の安全。  
   ・今も福島は避難が必要な地域。
   ・とりわけ、妊娠期間中の避難や乳幼児への対策は効果も大きく重要。
   ・被ばく線量20mSv/ 年以下の地域への帰還政策は撤回されるべき。
   ・放射線による土壌汚染や空間線量、食品汚染の情報の公開による被ばく回避のノウハウを蓄積し共有する。
   ・保養や食の安全確保が重要

 2.甲状腺がんは今後さらなる多発が考えられ、それに備えた医療体制や健診体制の整備。
   ・著しい甲状腺がんの多発を示していることを考えれば、対策は遅らせると被害が甚大に拡大すること。
   ・甲状腺がん検診しか行われていないが、白血病等の血液がんの対策、その他のがん対策
   ・非がん疾患に関しては、出生異常、循環器疾患対策など。

 3.甲状腺がん異常多発の実態の解明とともに、広範な健康被害の実態を明確にさせ、必要な医療を求める健康診断の重要性

カンパ要請

●森園かずえさん(原発いらない福島の女たち)(58:50)

 森園SC06231

・福島をめぐる最近の情勢の報告、イベントの案内(福島原発告訴団、子どもの健康調査、鮫川村焼却炉審尋、被ばく労働、中間貯蔵施設、汚染水、賠償、県民間の格差、県外中高生の修学旅行誘致等々)。福島市の佐々木慶子さんの呼びかけで続けられている福島県庁前沈黙のアピール100回記念の集会が予定されていることも伝えられた。
 *暗い話ばかりでなく、経産省前テントがある場所にログハウスを立て、「福島原発事故忘れるなセンター」を造ったらよい、というステキな提案もしてくれた。
・2月26日には(テント裁判の)判決が出そうだという話だったが、裁判を担当している皆さんはイチエフの収束作業を1か月でも2か月でもしてから、判決を出してほしい。
 これから権力による日本の分断がますます進んで行くと思う。健康被害をはじめ、すべてがこれからだと思います。
・レベル7の事故を起こしておきながら、誰も責任を取らない原発、再稼働も原発輸出も絶対許してはいけないと思いま す。皆さまとのつながりを大切にして、砕け散ってもまたアメーバのようにつながり、生きて行きたいと思います。
・テントの皆さま、本当にご苦労さまです。体調管理をして長生きをしてください。

●青柳行信さん(九州電力本店前テントひろば)(1:16:05)

青柳DSC06234-001

・福岡の九州電力本店の玄関のまん前で2011年4月20日にから抗議のテントを張り、今も張り続けています。これを見られた渕上さんが、これはすごいな!と思い、東京に帰ってさっそく、仲間の皆さんとテントを張って、経産省前の伏魔殿の一角を闘いの砦として、ずっと続けていて、わたしたちも力を得ています。
・テントを張った2011年4月20日から毎朝、5000人の方にメール情報を送り、1回も休むことなく、情報交換をしてきました。
*現在は毎朝10時に仲間と軽トラックで九電本店前に乗り込み、テントを張り、夕方にはまた撤去して車にのせて帰るという形で抗議行動を続けている。2014年1月14日にテント1000日の記念日を迎えた、経産省前テントひろばの先輩である。
九電前テントひろばの様子は以下の映像で見ることが出来る。
「原発とめよう!九電本店前ひろば」
https://www.youtube.com/watch?v=x2IoKh1LaCU

●ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)(1:33:30)
・きのう、135回目の金曜官邸前抗議を行いました。このところ、大体1000~2000人の参加で安定ラインを保っています。各地50か所以上で、同時行動を行っています。反原発運動が続いているということを可視化するという意味もあり、続ける 必要がある限り、続けて行きます。それはおそらく、テントと根底に流れている共通の精神ではないかと思っています。
・当面、川内原発再稼働阻止が課題になっているわけですが、とにかく、あきらめないで、出来ることはやっていくということだと思います。
・テントも不利な状況にあるわけですが、とにかく最後まであきらめないで、一番いいのはやはり、世論がもりあがり、報道でとりあげていただくということだと思います。
*その後、川内原発に反対する久見崎海岸で目撃した、渕上さんの猫に対する愛情の美談を披露してくれた。

●河合弘之さん(映画「日本と原発」監督、テント裁判弁護団団長)(1:45:55)
・脱原発を本気でやる人はこの映画を見ないとダメです。日本の原発の論点、争点を全部選びだしてある。闘って勝つためにはパッパと言い返さないと勝てない。この映画を見て、まず勉強してほしい。
・現在の原発をめぐる訴訟は、差し止め訴訟(とりあえず川内、高浜)、株主代表訴訟、刑事責任追及の訴訟などが行わ れている。テント訴訟はこれに勝ったと言っても、原発が止まるわけではないが、日本の脱原発運動の象徴的意味をもっている。
・今、原発が止まている。これを5年、10年と続ける。そうすれば、国民が原発はいらないことを身体でわかる。そこまで持っていかなければならない。司法によって止めている間に、世論を変えていく。そして、長期的に原発推進をしない政 党に政権を変えていく。これがわたしの脱原発構想。
・テント裁判は危機的状況にあるが、まだやれることがいろいろあります。こうして皆さんが集まってきてくださることも、こ の闘いが決して負けることの何よりの証拠です。
・東京がダメなら、大阪があるさ、大阪がダメなら、名古屋があるさ、というしぶとさが必要。しぶとく、めげずに、ねばりづよく、We shall overcome!

テントひろば応援団で今日、参加出来なかった広瀬隆さん、再稼働阻止全国ネットワーク「伊方の家」八木健彦さん、応援団の落合恵子さんからは心のこもったメッセージが寄せられ、それらは配布資料として配られた(録画の最後に収録されている)。
・広瀬隆さんのメッセージ(2:01:21)
・八木武彦さんのメッセージ(2:01:37)
・落合恵子さんのメッセージ(2:02:12)
・ちらし:川内原発再稼働反対(2:02:20)
・ちらし:テント撤去の判決強行を許すな(2:02:26)

参加者の感想:
●裁判が急に結審?されてしまい、2/26の判決を控えているという緊張感と不安の中、参加しました。小児科医の高松勇先生と、福島の森園さんの発言からは、福島の人たちの置かれている状況が心身ともにさらに深刻であることが具体的に伝えられ、とても重く受け止めましたが、それでも、淵上さんをはじめ皆さんの明るく、力強く、まっすぐで、そして冷静な姿勢に触れることができて、これからも前向きな姿勢を忘れないで過ごして行こうという気持ちになりました。
皆様、ほんとうにお疲れさまでした。(すもも)
 
●どんな形でもテントはたち続けると確信
 九州電力本社前で毎日軽トラックで運んだテントをたてて抗議している環境問題からスタートした青柳さん。こんな素晴らしい、経産省前テントの大先輩がいた事を知りませんでした。九州電力本社のガラスドアにそれが写り、あたかも店内にテントがあるかのように見えるという。
 私は彼が嫌がらせにめげず、あの手この手で抗議している報告に元気を貰いました。わたしたちも、アメーバのように、しぶとく政府が嫌がる存在でありたい。私たちは負けていない。(世界 民子)
 
(報告:あっきい 写真:あれこれ屋)

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント(必須)
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/tb.php/352-8b79c3d3

プロフィール

原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

QRコード

QR

福島とともに