原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

函館市の大間原発建設差し止め裁判 第4回口頭弁論・裁判報告集会

3月19日(木)函館市の大間原発建設差し止め裁判の第4回口頭弁論が行われた。

<初めてのスタンディングデモ>

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▲野村保子さん提供

裁判に先立って、12時から30分間、東銀座のJ-Power (電源開発)本社前でわたしたちの意思を示すためにスタンディングデモをやった。(スタンディングデモというのは、参加者が自分の思いを記したプラカード等をかかげて、黙って立っているというスタイルの沈黙の意思表示である)。

関東の会としては初めての試みで、始める前は会社側や警察からの妨害等が入らないか、ちょっと心配だったが、成功裏に行うことが出来たと思う。
そもそも函館市から今日の裁判のために東京に来た竹田とし子さん(大間原発訴訟の会会長)、ちょうど東京に来ていた野村保子さん(同会員)と関東の会の2人でもよいからと思って行ったスタンディングだった。急な呼びかけにもかかわらず十名余の方々が集まってくれた。

わたしは大間原発反対意見広告のコピーを通行人に配り続けたが、30部を受け取ってもらうことが出来た。30分という短い時間のわりには受け取りがよかったのではないか、と思う。

終わりに竹田さんから参加者に挨拶があり、その後、全員で電源開発に向かって「大間原発はいらない!」を三唱して行動を終わり、それぞれ裁判の行われる霞が関に向かった。

<第4回口頭弁論>

裁判はいつも通り、2時15分ころから傍聴券配布、2時半から抽選発表が行われた。法廷は大法廷で、開廷は3時。30分ほどで終わったあと、裁判関係者の進行協議が行われて、次回以降3回の裁判日程が決められた。

<裁判報告集会>

裁判報告集会の会場はこれまで使用してきた講堂がとれず、参議院議員会館地下1階B104号室になった。97名収容の会議室で、席がない方も数人出たほど、大勢の方が聞きに来てくださった。
その模様はUplanさんの録画で見ることが出来る(名前の後の数字は映像開始時刻)
https://www.youtube.com/watch?v=v-A5EMHFOSg

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開会に先立って、テレビ放送の録画(「大間原発 驚きの別世界」 UHBSUPER NEWS特集、2011年6月19日放送、18分)を上映した。

報告集会は4時から始められた。司会は集会を主催する「大間原発反対関東の会」の寺崎さんが担当した。

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○最初に大間原発訴訟の会代表の竹田とし子さんが最近の同会の活動について話してくださった(0:02:17)。

函館市町内会連合が集めた「大間原発反対」の署名は14万筆が集まったこと、市民の起こしている大間原発裁判の原告が1000人に達したこと、これからも原告を募集していくことなどが報告された。
また、「バイバイ函館ウォーク」というグループがネパールやチベットの慣習に倣って作り始めた「祈り旛」を持ってきてくださり、報告集会でも会議室の前方につなげて飾ってくださった。スタンディングの時も使ったが、旛には一人一人の思いをこめたメッセージが書かれている。一つの旛自体は小さいものだが、それをいくつもつなげて飾ると、素朴な中にも皆の祈りがこもった迫力があるものになる。

○進行協議を終えて来られた海渡弁護士から本日の口頭弁論の要点の解説があった(0:15:06)。

海渡弁護士の「法廷に入れなかった方はどのくらい、いるんですか」との問いに約半数の人が手をあげた。「口頭弁論では、本案前の主張に対しての反論(準備書面7)と、本案(中味)に入ったときの争点について(上申書 (争点整理)、について若い弁護士の中野さんと只野さんがしてくれた。実質的にはそれだけだったが、今日の一番重要な点は、弁論終了後の進行協議のなかで、裁判所が「本案前の問題については判断を留保して本案の審議に入ります」とはっきりと言われたことです」(大きな拍手)。

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○河合弁護士は、まず市民が(大間原発の建設)止めに入っているのに対して、市長も止めに入ったというのは本当に歴史的に重要な裁判だと、この裁判の意義を強調された(21:06)。

「わたしたち脱原発弁護団は日本全国で闘っている。原子力ムラ、政権、電力会社は一点突破、全面展開で再稼働しようとしている。川内、高浜,大飯、伊方、玄海という順序で1つ開けたらダーっと行こうとしている。わたしたちはそれを一つ一つ止めて行って、少しでも時間を稼がなければいけない。原発ゼロの状態がもう4年も続いている。これを3年、4年、5年、10年、そこまで引き延ばしたら絶対に流れは変わると考えている。その流れを変えるのは最後は政治であり、国民の強い世論だと思う。その世論を固めるために「日本と原発」(映画)を作った。

川内原発ももうすぐいい決定が出るというところまで追い込んだ。高浜原発は関西電力が社運をかけて絶対に再稼働しようとしているところだ。再稼働しないと5期連続で赤字になって社長、会長がクビになる、だから必死。僕たちは高浜原発の仮処分の申請を福井地裁でした。福井地裁というところは非常に小さいところで、合議部という所は必ずあの樋口裁判長が担当する。3月11日に裁判長が結審を宣言したら、関西電力側が「裁判官忌避」を申し立てた。裁判長は法廷を去る際に「その理由を3日以内に提出してください」と言った。そして先週金曜日に申立は却下された。高裁でもおそらく却下されるだろう。樋口裁判長は3月31日で任期が切れるが、それまでによい判断をしてくれると思っている。(*「裁判官忌避」は立場は違うが、2月26日のテント裁判で体験済みだったので、河合先生の話もテントの場合を思い浮かべながら、臨場感をもって聞くことが出来た。皆さんも録画でぜひ、このくだりを聞いてほしい。)

このような位置づけの中で、大間原発の差し止めの意義を考えてほしい。大間原発をやめるということはプルサーマルをあきらめるということ、プルサーマルをあきらめるということは日本の使用済み核燃料がフンづまりになるということ。これ(大間原発)を続けていかないと、この計画の正当性とフンづまり状態を解消できない。

日本の原発を続ける「正当性」を粉砕することがこの大間原発の闘い。そういう意味で非常に現実的な意味があるとともに、抽象的、論理的な重要性がある。この裁判を工藤市長が起こしたということに本当に重要な意味がある。歴史的にも司法の裁判官からみても非常に大きな意味がある。皆さんが応援団として後ろから支えていることも非常に大きい」。

○中野弁護士からは、担当した法廷での弁論についての報告を聞いた(0:37:55)。

「門前払い」を主張する国側の代理人の書面は読めば読むほどいい加減な主張を行っていることがわかるような内容で、それに対する精緻な反論をさせていただいた。国側は「財産権を根拠に差し止めは出来ない」という考え方で、その根底には「あとでお金で賠償すれば済む」という考え方がある(*石原環境大臣(当時)と同じ!)。また、しばしば「公益」という言葉が自分勝手ないい方で使われている。わたしたちの権利がこういう風にして、阻まれていくのだなぁということが分かる。

3.11には「道南地域平和運動フォーラム」から呼ばれて函館市で講演をした。函館では町内会連合会が43日間に14万筆の署名を集めた。函館の人が一丸となって大間原発を止めようとしていることを感じて、胸が熱くなった」。

ここで、裁判傍聴に来ていた函館市役所で裁判関係を担当している青木さんが紹介された(0:44:17)。

○海渡弁護士から高浜原発をめぐる申立の状況について、河合弁護士の説明に補足があった。3月末には原発再稼働に関して、きわめて重要な司法判断が2つ出されることになる。わたしたちも朗報が聞けるように待ちたい。

<質問タイム> 会場からの質問に海渡弁護士が答えてくださった。
★再稼働を止めた場合、九電側から損害賠償訴訟が起こされる可能性はあるのか。その場合の裁判はどうなるのか(0:53:50)。

★最高裁事務総局が全国の地裁・高裁の行政訴訟担当の裁判官を集めて会議を開いている。3.11以後、そのような会合が2回に開かれたと聞く。それについて知りたい(0:58:14)

○大間原発訴訟の会運営委員の野村保子さんから、大間の現況についてプレゼンテーションをしていただいた(1:06:09)

○「あさこはうす」の小笠原厚子さんも来てくださったので、近況を話していただいた(1:32:16)。

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今日、19日は熊谷あさ子さんの月命日だということで、「母も一緒に」急きょ、かけつけたと言われた。

「なかなか目にみえるような形にはならないが、一生懸命やっています。今、クルマの往来も次第に増えてきているように感じる。わたしも母の遺志を引き継ぎ、こつこつとやっていきたい」。

★あさこはうすの水についての質問も出た(1:37:24)

「今は地下水をくみ上げられていない状態で、業者に頼んでも断られている。井戸を掘ろうという計画も去年秋から生まれたが、雪のため、まだ進んでいない」。

千葉県出身の斉藤美智子さんから、「上総掘り」という、人力で井戸を掘る方法が千葉県に伝わっている。それを使うことも出来るのではないか」という提案があった。

最後に、経産省前テントひろばの大賀さんに、テントをめぐる情勢についての報告をしてもらった(1:42:20)。詳しくは「原発いらない女たちのテントひろば」のブログをご覧ください。

○裁判の文書は函館市のHPにアップされています。

(原告:準備書面(6) 準備書面(7) 準備書面(8) 上申書 / 被告国:第2準備書面 /被告電源開発:準備書面3)
    
今後のスタンディングの予定:基本的に熊谷あさ子さんの月命日である19日に行うことにします
4月20日(月) 17:00~18:00
5月19日(火) 12:00~13:00
6月19日(金) 12:00~13:00
  *いずれもJ-POWER(電源開発本社前)

○今後の口頭弁論の日程:
2015年7月7日(火)   14:00から  703号法廷
    10月6日(火)   15:00から  103大法廷
2016年1月19日(火) 15:00から  103大法廷


(まとめ:あっきい 写真:ぬーさん)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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