原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

情でも理でも原告が勝ってるだろッ!大間は大間違いのガラパゴス原発

――函館市 大間原発建設差し止め裁判 第5回口頭弁論 傍聴記――

 くじ運の悪い私が112人中35人の抽選に当たり法廷に入ると、裁判所入口に並んでいた時やたら多く感じた電源開発の人らしき白ワイシャツのサラリーマンは、10人いるかいないかだった。

 14時ちょうど、増田稔裁判長・村田一広裁判官・高橋心平裁判官の3名はキッと正面を向き無表情な顔でいかにものポーズを見事にキメて、まずは報道用の撮影が行われた。

「裁判所の構成が変わりました」との増田裁判長の言葉から、裁判はスタート。

市側の訴えが(電源開発が去年12月に発電用原子炉設置変更許可を原子力規制委員会に申請したため)建設停止命令から「申請を許可してはならない」に変更したこと、また提出書面や書証の確認をした後、中野弁護士による歯切れよく明瞭な口頭弁論が繰り広げられた。パワーポイント使用が認められなかったとのことで、手元に資料がない傍聴人は細かな部分は理解しずらく、想像力で補うしかなかったのがちょっと残念だった。

 主張のなかで私の印象に残ったのは、
○大間原発が初めてづくしの原発で、世界初のフルMOX原子炉であるにもかかわらず、実験も実証もなくいきなり商業炉で発電するという安全や科学とかけ離れたものであること。 
○プルトニウムはウランの約20万倍の毒性があること。
○燃料の融点が40~60度と低く短時間でメルトダウンしブレーキがかかりにくいため、巨大事故で被害が拡大しやすいこと。
○「基準地震動の具体的なルールは時間切れで作れなかった」「揺れの計算は専門性が高いので規制側は対等に議論できず甘くなりがちだ」と当事者が述べていること。
○火山の噴火だけでなく、火山灰による漏電での電源喪失やフィルター目詰まりで冷却不能になるなどの影響が過少評価されていること。
○地震による津波のほかに、山体崩壊津波の危険性がある ・避難計画が審査基準に含まれていない ・大間原発と函館の位置関係は、福島原発と飯館村にほぼ重なる、等々。


 どれも「ええッ」な内容で、そんな原発をなんで稼働するつもりなのか、疑問と怒りが渦巻く。

 被告席にずらっと陣取る代理人らは人数でこそ原告席に勝っているが、ドッコイ情でも理でも優勢なのはこっち原告側だ。硬い表情でただそこにいるだけに見える被告側の面々は、まともな反論や自分たちの正しさがきちんと説明できるのか。

「大間原発大間違い」と書かれた(報告集会で福島瑞穂議員いわく「あまりにキタナイ」)バッグを持ち歩く海渡雄一弁護士、大間原発は「ガラパゴス原発」とキャッチーなネーミングをした中野宏典弁護士はじめ、原告側にはオールスター最強の代理人が揃っておるのだぞ~。

 傍聴した感想
○原告の函館市は当たり前のことを主張している。
○被害を受けないためには原発をやめさせるしかないってことだ。原発自体が理不尽なんだから、当然の結論である。

 過去の失敗に学び、きちんと反省して、責任の所在を明らかにし、いまの在り様を変えていかない限り、この国はまた重大事故を繰り返し、新たな原子力ムラが出現するだろう。

 私たちは、この社会や国を(構成員である自分も含め)変えていく必要がある。そのために闘っているんだと思う。裁判は、その方法のひとつ。人間の傲慢さや社会の歪みが表面化した原発事故をめぐるこの一連の闘いに、私たちは勝たねばならない。

 3.11以来、こっち(原告および支援者)側の私たちは、ずっと反省し考え込み悩んだりサボったりしつつも自分の生活を見つめなおして行動しているのに、あっち(被告)側のかなりの人たちは、命や地球を傷つけたことに頬かむりして反省もせず、これまで通りに得なこと楽なことを優先して生きてゆくのだろうか?

 正義はいつか勝つに決まってる。なるべく早いとこ、私たち世代で落し前をつけたいものだ。

(報告: ミネンコ)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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