原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

9.18 テント裁判報告集会

裁判終了後、午後5時からは参議院議員会館講堂で裁判報告集会が開かれた。主催は経産省前テントひろば、司会は乱鬼龍さん。戦争法案も山場を迎えている中での開催だったが、150人の参加があった。

その様子はUplanさんの録画で見ることが出来る。
https://www.youtube.com/watch?v=2oucIMatlYo (事前集会の録画のあと、報告集会は45:32から。文中の数字は該当場面の開始時刻を示す)

今回で控訴審は3回目、これで結審となる。弁護団の尽力で各テントから1名ずつ、「被告」の二人、弁護団からの発言のために1時間を取ることが出来たという。弁護団から事前に、発言者は時間を厳守するように、厳しく言い渡された。また、傍聴席からの拍手、発言なども控えるように、との要請もあった。でも、自然に湧き上がる感情を表現してはならないとは、裁判とはなんと非人間的な場なのか、との感を改めてもつ。

■まず、今日の裁判で意見陳述をした5人(3つのテントの関係者3人、「被告」2人)が発言。
陳述書または陳述は以下のサイトに貼り付けてあります。
http://tentohiroba.tumblr.com/ テント日誌9月25日の項 淵上太郎さんの陳述書
          テント日誌9月24日の項 江田忠雄さんの陳述書
          テント日誌9月24日の項 高瀬晴久さんの陳述書
http://tentohiroba.tumblr.com/ テント日誌10月1日の項 法廷もテントひろばだ!
                      正清太一さんの意見(森瑞枝さんまとめ)
                      弁護団長 河合弘之さんの弁論(森瑞枝さんまとめ)
寺崎明子さんの陳述書は別途。


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第一テント:江田忠雄さん(47.10)
・今日、9月18日は歴史的な日。1931年、関東軍が柳条湖事変を起こした日。 現在の状況に鑑みても非常に重要な指摘だと思ったため 、陳述の冒頭で即興的にふれさせてもらった。
・一審の裁判は裁判の体をなしていないものだった。
・テントの左右に監視カメラを設置して、テントに集まってくる人たちを特定しようとした。
 正清、渕上の2名を「占有者」とし、自分も当事者だと名乗りをあげてくれた人たちを「占有補助者」と勝手に位置付けた。
・憲法との関連も重要な争点だ。

第二テント:寺崎明子さん(53:55)
・福島在住の友人が娘を連れて避難したこと、福島第一原発で発電された電気はすべて首都圏で消費されていたことから、責任を感じ、なにか出来ることはないか、と思って第二テントに関わるようになった。
・第二テントは女性が運営しているというところに魅力を感じた。
・自然エネルギーの活用は政治のやる気次第で、もっと進めることが出来る。ドイツでメルケル首相が脱原発に政策を切り替えたのは、国民の目を意識したから。わたしたちも政府に対して監視の目を鋭くし、政治家が市民の目を気にするようにしなければならない。

第三テント:高瀬晴久さん(58:18)
・福島の人々は塗炭の苦しみを味わっている。憲法で保障されている権利をすべて奪われてしまっている。
*力強い高瀬さんの発言はぜひ、録画、陳述書で見てほしい。

正清太一さん(1:01:08)
・テントにはいろいろな人が参加している。年配の人から若い人までいる。
・経産省は自分たちのためにやったことを頬かむりして、わたしたちを訴えている。

渕上太郎さん(1:04:00)
・この裁判で国側は、原発自体の問題に一切ふれていない。
 あの事故が起きなかったら、テントはなかった。真正面から原発問題を論じなければ、テントに関わっている人の立場がない。

カンパ要請(1:06:38)

大口弁護士から本日の裁判についての報告(1:08:05)
・今日の裁判は弁護団が望んだ進行が行われ、成功だった。
 4年間テントを支えて来た人たちの声を裁判所に届ける機会として活用することが出来た。国側は虚偽の構造をデッチ上げしていることを明らかにした。
・今日、裁判長は判決期日を指定しなかった。それは高裁がいろいろな点をもう少し検討してみようという姿勢の表れと見ることが出来る。我々にも可能性があると考えられるのではないか。

福島からの発言(1)。

双葉町から避難している亀屋幸子さん(1:18:43)
・台風が来て、第一原発が一番心配だった。
・テントが無くなってしまったら、わたしはどこに行けばいいのか。

法廷でしめくくりの発言を行った河合弁護士(1:21:02)

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遅れて来られたため、発言が前後した。いつものことながら、これからも頑張ろう!という気持ちにさせられる発言だった。

・川内原発の再稼働が始まってしまったが、目の前のことに一喜一憂しないことが大事。
 我々は正義の闘いをやっている。勝つまでやるのだから、負けない。
・脱原発をするには、ちゃんとヴジョンを持って戦略を持って闘わなければいけない。
 再稼働を何とか止める。少しでも遅らせる。少しでも再稼働する基数を減らす。自分たちのやれることは全部やる。いわば総力戦。
・ドイツではなぜ、脱原発が出来たか。人々が自然エネルギーに対する信頼感を持っているからだ。日本でも自然エネルギーに対する信頼感をつくっていけばよい。
・「日本と原発」の映画に続いて、今度は「日本と自然エネルギー」の映画を作ろうと思って、デンマーク、ドイツに行ってきた。
・自然エネルギーをブレークスルーさせる時代をみんなで作りましょう!


福島からの発言(2)

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黒田節子さん(1:34:34)
5人の陳述について、メモをもとに心に残った点を紹介してくれた。

橋本アキさん(1:38:58)
・3.11前は裁判など、自分には遠い存在だったが、現在テント裁判を始め、3つの裁判に関わるようになった。
・「原発いらない福島の女たち」は今年もカレンダーを作るので、よろしくお願いします。

木幡ますみさん(1:42:09)
・テントから力を与えられている。今度の町議会議員選挙に出たいと思っている。

古川さん(1:43:20)
・事故当初は「福島を忘れない」という声が多く聞かれたが、だんだんに聞かれなくなった。そのときに、テントがあそこにあることが心強かった。福島は終わっていないどころか、もっと悪くなっている。
・福島の人たちが、あのときは大変だったよね、と笑顔で言えるようになるまで、テントはあそこに建っていてもらいたい。

続いて、前双葉町町長で、国と東電を提訴した井戸川克隆さん(前双葉町町長)(1:45:05)

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・今日の陳述を聞いて、本当のことを遠慮なく代弁していただいたという気持ち。
・この事故は経産省が起こした。起こしておきながら、まず一番先に始まったのは情報統制。原発基本法では、何よりもまず知らしめることが最優先とされている。それを破ってしまっている彼らは犯罪者。よくも原告になったと思う。
・わたしは事故を予期しながら、町の政治を司どってきた。機会があるごとに「事故を起こすなよ」と言ってきた。それに対して答えは「絶対、起こしません」だった。
・福島県、大熊町、東京電力は3者協議を結んでいたが、事故対策については隠していた。これも犯罪に近いものだと思う。皆さんにはもっと知っていただいて、それを発信していただきたい。
・あのテントがなぜ、出来たのか。経産省がだらしなかったから出来た。(裁判で)負ける理由はない。彼らは加害者だから、彼らのいうことを聞く必要はない。
・若い人がどんどん死んでいる。それは伏せられて、放射能の影響はないなどと言われている。避難訓練、避難計画の中で一番大事なことを彼らはやっていない。
・国、電力会社、県と双葉郡の4町は協議をすることになっているが、わたしたちを除いて、これまでずっと会議をしていた。
・事故以来、税金を払っている皆さん方がすべての費用負担をさせられている。その皆さんが声をあげれば、国は負けるでしょう。わたしは常に住民の立場で対応してきた。これからもそうする。
・わたしも裁判を起こした。皆さんの裁判を逆手に取った裁判です。次回は11月12日に第2回の公判が行われるので、ぜひ傍聴に来ていただきたい。


 最後に、供託金500万円返済の一部にとして発案されたテントTシャツチームが目標としてきたカンパ金100万円の贈呈が行われた(1:59:30)  淵上さんは深々と頭をさげた。

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これをもって裁判集会は終了した。

(まとめ:あっきい 写真:あれこれ屋)

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原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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