原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

9月28日 南相馬避難解除取消訴訟(20ミリシーベルト基準撤回訴訟)第一回口頭弁論の法廷陳述報と裁判報告会について

■南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟とはどんな訴訟か。
公衆の被ばく限度年1ミリシーベルトの20倍の年20ミリシーベルトを基準とし、住民の意思を無視して、国が「避難勧奨地点の解除」を決定したことは違法だとして、福島県南相馬市の住民たちが国を相手どり「その撤回と賠償」を求めて提訴しました。
9月28日(月)14時から、第一回口頭弁論が 東京地裁101号法廷で行われました。裁判に先立って、まず、経産省前で抗議を行い、続いて、東京地裁前でアピールが行われました。
南相馬から原告33名が上京。全体で150名の裁判闘争となりました。

↓支援の会から
南相馬第一回期日_地裁前


■裁判の様子
○原告代理人の原田建治弁護士が陳述
20ミリシーベルトの基準はあまりにも高すぎること、低線量被曝の危険、健康被害の発生の予測など、将来、健康被害が起こってからでは遅い。将来に禍根を残さないように、訴えたことを主張。

○原告・菅野秀一さん(高倉地区区長)の陳述
特定避難勧奨地点は警戒区域や計画的避難区域の外側にある地域なかの「地点」をさす。その地点=特定避難勧奨地点に住む、事故発生後の1年間で積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される世帯について、国は避難を奨励した。20ミリシーベルトという数値そのものがひどいし、地点地点の数値の測定もずさん。区域内には、避難奨励指定世帯と非奨励指定世帯とが混在し、住民は分断されている。子どもを含めた20ミリシーベルトという基準そのものがあまりにも高い。
本来、地区全体が特定避難奨励地点であるので、その指定解除には反対したのに、国は2014年12月28日に解除を強行した。これは地域の実情を無視したものだ。
子育て世帯は避難するのが当然で、実際、解除になっても若い人は誰一人帰ってこない。除染しても線量は3割しか下がらない。無数のマイクロホットスポットがある。いま地区にいる者は70歳以上のものばかり。コミュニティは完全に崩壊。住民は身体の不調、病気になっている。生態系の異常、環境の変化は目に見える形。
20ミリシーベルトは放射線業務従事者の基準。公衆の被曝限度の世界基準1ミリシーベルトで国内法でもそれを取り入れた。この基準は遵守すべき。経済性を優先して放射能汚染者を切り捨ててはならない。

○女性
原発事故当時、両親、夫、子ども3人の7人家族。事故後、福島市に避難。そこも線量が高いと知り、会津に避難。さらに山形に。しかし、両親は南相馬に戻り、夫も仕事の関係で南相馬にもどり、家族は分断された生活を送った。子どもたちは避難先で病気になったり、登校拒否になったりした。2013年の1月に、結局、自分と子どもたちも南相馬に戻った。
自宅は特定避難奨励地点にあったので、地域内の仮設に入った。自宅は除染しても下がらない。自宅に行くこともできない。子どもたちに「なにしゃダメ、ダメダメダメ」。
ところが、国は2014.12.28に20ミリシーベルトの基準値を設けて、特定避難奨励地点を解除した。自宅は避難奨励地点ではなくなった。仮設住宅も期限が来たら出て行かなければならないことになった。自宅には戻れない。子どもたちを被曝させることはできない。今は仮設住宅3軒分(自分たちと親たちの)と戻れない自宅の光熱費を払っている。東電からの補償金は住めない自宅のローンで消えた。解除で補償が打ち切られる。チェルノブイリでは1ミリシーベルトを基準にして補償がされている。
一方的な解除には納得いかない。一度白紙に戻して対策・補償を考えてほしい。

■裁判の報告会(参議院議員会館講堂)
1)まず、支援の会代表の坂本建さんが「この裁判は原発事故にともなう避難を解除するということの違法性を争う初の行政訴訟です」という確認をした。そして言った。
「日本国民が強いられている年間被曝線量は1ミリシーベルトなのに、解除の基準を20ミリシーベルトにした。このような過ちを白日の下にさらし、事故以前の1ミリシーベルトに戻すことを勝ち取る訴訟です。
日本の未来そのものである子どもたちを守るための闘いであり、大きくは世界における核推進の動きへのくさびとしたい。
全ての国民が福島原発事故の被害者です」とアピールしました。

2)法廷での意見陳述者の菅野秀一さんから、意見陳述書に書いたことの説明。
3)武藤類子さん(被団連)挨拶。
「この裁判は被曝というとても大きな問題を提示した裁判です。帰還政策の間違いをはっきりさせる裁判です。」
4)水戸喜世子さん(子ども脱被曝裁判代表)
 20ミリシーベルトが許容されたら世界中の一大事。
5)弁護団からの報告
①避難政策 2014.12区には解除を決める。
 ②将来志向 今後、被災者の健康を守り、何をすべきか。
 ③地域一帯の訴えによる裁判 行政 地点指定→断絶・分断
国は却下、門前払い論 その主張に3ケ月かかるという。
→次回期日 2016.1.13口頭弁論
6)汚染の状況について(略)

(まとめ:有識者)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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