原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

1.19 函館市大間原発裁判第7回口頭弁論・報告集会の報告

1月19日(火)午後3時から東京地方裁判所103号法廷(大法廷)で、第7回函館市大間原発建設差し止め訴訟口頭弁論が開かれた。並行した集会等があったためか、傍聴を希望して並んだ方は100余名、いつもより倍率が低く、その分、大勢の方に傍聴していただくことが出来た。

裁判報告集会
午後4時からは参議院議員会館101号会議室で、裁判報告集会が行われた。主催は大間原発反対関東の会。進行役は寺崎。参加者は約100名。今回はIWJの中継カメラが入った。
*録画はIWJのアーカイブで見ることが出来る。ただし全編を見るにはIWJの会員になることが必要。

1.弁護団から裁判の報告・解説
今日の裁判について、弁護団の井戸謙一弁護士から報告・解説をしていただいた。本日、原告側から提出された準備書面のうち、準備書面(10)「使用済み核燃料プールの危険性」(7ページ)は前回に提出されたものに誤りがあったため提出された差し替え書面。

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今回の口頭弁論のため新たに提出されたのは、準備書面(12)「被告国の第4準備書面に対する反論」(8ページ)および準備書面(13)「法律上の訴訟性について 被告国のご都合主義批判」(6ページ)の2通である。被告国からは準備書面(5)(原発関連法規および新規性基準の説明)(56ページ)、被告電源開発からは準備書面(4)(原発関連法規および新規性基準の説明)(本文209ページ、別冊209ページ)が提出された。
*これらの書面はすべて函館市のホームページで見ることが出来る。

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井戸謙一弁護士:
準備書面(12)は、原告の訴えをあくまで門前払いしようとする被告国が前回提出した第4準備書面に対する反論である。
被告国は「本件差止めの訴え」の却下を求める理由として4点をあげたが、その内2点(①、④)については前回すでに反論が済んでいる ので、今回は②「処分がされる蓋然性」、③「重大な損害を生じるおそれ」について反論を行った。

*①本件差止めの訴えのうち、「地方自治体の存立を維持する権利」(地方自治権)を根拠とする部分は、当事者間の具体的な権利義務ないし法律関係の存否に関する紛争とはいえず、「法律上の争訟」に当たらない。④原告が「法律上の利益を有する者」に当たらない。

準備書面(13)「法律上の争訟性について 被告国のご都合主義批判」では、国が辺野古新基地建設問題では、本件に対する主張とは「全く相いれない振る舞いをしている」として、これを国のご都合主義として、厳しく批判した。

金祐介弁護士:
使用済み核燃料プールの危険性」を担当したが、今後、MOX燃料を争点として準備書面を用意する予定である。

質疑応答:
続いて会場からの質問に対する弁護士の応答が行われた。質問は直接、大間原発に関連するものに限らず、福井地裁で高浜原発3号機再稼働を許可する判決が出されたこと、避難計画がクリアされていないにもかかわらず、再稼働を強引に進めた川内原発など、多岐にわたって活発に行われた。

2.竹田とし子さん(大間原発訴訟の会代表)

・福島の事故の起こる1年前にわたしたちが裁判を起こしたとき、本当にああいう事故が起こるとは思っていなかった。事故が現実に起こるんだということがわたしたちの唯一の武器。
3.11を境に状況は全く変わってしまった。わたしたちは国の言う事を受け入れない。函館市は市民も市長も頑張っている。函館にいると、大間がいかにわたしたちの生活を脅かしているか。その共感をもって、多くの人がこの裁判を支持している。
市民の起こした裁判はあと2年くらいのうちに結審を迎えることになる予定。
・1月14日の地震はちょっと長かった。この地震大国の日本でいくら安全と机上の空論で言っても、それはもう通用しない。
・大間のオフサイトセンターがあまりに近すぎてダメだという記事も去年の11月15日に出た。地盤の問題もあり、大間は本当に原発向きではないということを言っていかなければならない。
・2月6日に佐藤聡さんをお迎えして講演会が開かれる。もう再稼働はない。新しい原発はいらないと明確に言ってくださる方。その宣伝とともに、「もう原発なんていらない」という声を広めたい。わたしの役割としては現在、1000人を超えた原告をさらに増やして行きたい。

3. 佐藤眞一さん(東海第二原発再稼働反対取手駅前行動委員会):
毎週金曜日に取手駅前で行っている東海第二原発再稼働反対行動の報告。1999年9月30日に起こったJCO臨界事故は、作業員2名が死亡、住民ら667人が被ばくした国内初の臨界事故だった。そのときに教訓を得た対策をやっていれば、3.11福島の事故は起きえなかったという発言が印象的だった。
佐藤さんは毎月19日に東銀座の電源開発本社前で当会が行っている「大間原発いらない!スタンディング・デモ」に参加してくれている。
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4. 小笠原厚子さん(あさこはうす):
大雪のため、きのう、(娘と一緒に)東京に来たが、今日は迷ってしまい、裁判には出られなかった。
去年、おととしといろいろあって、人間不信に陥ってしまい、おとなしくしてきた。
今年は申年。申年は騒ぐ年と言われてて、わたしも一皮むけて、今年はにぎやかにやろうと思います。
函館から離れてだいぶたつが、今年から地元に根をおろして地元から発信したいと思っている。3.11のあと、自分は何ができるだろうかと悩んだが、大間で少しづつ地道に動いてきた。地元の人もわたしから声をかけなくても声をかけてくれるようになった(大きな拍手)。ホントに手ごたえを感じている。これはちょっとグッドだと思い、地元の人ともふれあい、これからも地元から発信していきますので、皆さんのご支援をよろしくお願いします。
これまでいろいろあったいやなことを吹っ切ったような、明るく元気な発言で、参加者から大きな応援の拍手が送られた。

5. 増山麗奈さん(画家、ジャーナリスト):
・ドイツに行って廃炉の状況を視察し、ドキュメンタリー映画を作った。廃炉は雇用創出の機会でもある。
・「サダコの鶴」という映画を作って、今、上映会を各地でやっている。
・今夏の参議院選挙に社民党候補として立候補することになったので、応援をよろしくお願いします。

6. 経産省前テントひろば:正清太一
7. 再稼働阻止全国ネットワーク:沼倉潤
8. 福島原発被害東京訴訟のお知らせ:伊藤かつみ
9. 1.30福島原発事故刑事訴訟支援団「発足のつどい」のお知らせ
4、5は予定していなかったが、急きょ、発言が申し込まれたため、閉会は予定より15分オーバーして5時45分に終わった。

●裁判に先立ち、12時から13時まで東銀座の電源開発本社前で、月例のスタンディングデモを行った。デモ開始時は4,5人だったが、後からかけつけてくださった方もいて参加者は10名以上になった。

報告集会配布資料:
・参加者カード
・準備書面(10)、(12)、(13)
・佐藤眞一さんレジメ「東海第二原発は、本当は危なかった」
・工藤市長新春対談(函館新聞1月4日付け)
・大間関連新聞記事
・伴英幸「再処理から撤退し 青森の自立に向けて」講演レジメ(2015年4月12日)
・地質調査計画の概要について(電源開発)
・福島原発被害東京訴訟(ちらし)

●今後の裁判の予定
4月20日 15:00
7月14日 15:00
10月18日 15:00

■1.19 スタンディングデモの報告
裁判に先立って、1.19スタンディングデモを行った。
羽田から直行してくださった竹田とし子さん(大間訴訟の会代表)もデモの終盤に来てくださり、電源開発に向けて、大間原発を止めるよう、力づよいスピーチをしてくださった。その後、竹田さんに音頭をとってもらい、シュプレヒコールをしてデモは終了。報告集会準備のため、霞が関へ向かった。


(報告:あっきい 写真:N.M., あっきい)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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