原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

テント裁判関係 最高裁に提出した寺崎明子さんの上申書

昨年10月26日の高裁判決「控訴を却下する」に対して、テントひろばは直ちに最高裁に上告しました。最高裁から「上告理由書を提出せよ」と言ってきました。最高裁に上告した被告・正清さんと淵上さん、それと第一テントの江田さん、第二テントの寺崎さん、第三テントの高瀬さんが当事者参加者として控訴に加わりましたが、この5人と弁護士の方たちの上告理由書を1月4日に提出しました。
第二テントの寺崎さんの上告理由書=上申書 テントひろばニュース第69号にのったものです。

           上申書                 寺崎明子

 2015年10月26日、東京高裁の第24民事部(高野裁判長ほか)は今年2月の地裁での不当判決を丸呑みにしたといえる判決を言い渡しました。それは、高裁での裁判長の態度などから、少しはまともな判決が出されるのではないか、というわたしたちのほのかな期待を真向から裏切るものでした。
 テントの第一の意義は、原発に反対する人々のさまざまな思いを霞が関の真ん中で、国の原発政策を牽引してきた経産省の一角で可視化していることにあります。今、福島原発事故をあたかもなかったかのように見えなくするための施策が国の主導で、次々に打ち出されています。たとえば、緑豊かな福島の自然、それを完全に除染することなど到底、不可能です。それにもかかわらず、年間20ミリシーベルトという、3.11以前であれば放射線業務従事者にのみ適用されていた、高濃度の放射線許容量を一般住民にも適用し、除染が終わったから帰還せよ、という「特定避難勧奨地点の解除」があげられます。

 この4年間、何度、国や県の理不尽な施策に対して改善を求める署名をしてきたことでしょうか。実務に当たる役人たちは目先のことしか考えず、次々に人権を無視した、ひどい施策を実行に移して行きます。20年後、50年後の福島を考えたら、到底なし得ないような非情な施策ばかりです。
 テントひろばは各地で繰り広げられている無情な政策に反対する人たちの心の支えになっていると自負しています。さらに福島だけでなく、全国の原発立地で、再稼働に反対する人たちともつながっています。

12月5日から第二テントでは「経産省前テントひろば 反原発美術館」がオープンしました。
「・‥脱原発を願い、原発再稼働・原発輸出を止めたいと願う市民たちの声を、今まで以上にアピールするために、テントのうちの丸ごと1棟(「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」通称:第二テント)を、美術館としてオープンすることになりました!脱原発のメッセージを社会に発し続けてきたアーティストの方々の作品が、テントに直接描かれ、または大胆に飾られ、さらに強力な反原発のメッセージとなって放たれます。この美術館は、テントが国家権力によって彼壊される最後の瞬間まで存続し続けます‥・」(案内ちらしより)。
 ここには、わたしたちのテントに対する現在の思いが凝縮されています。

 専修大学の内藤光博先生(憲法学)は憲法21条の「集会、言論、出版その他の表現の自由は、これを保障する」という条項について、「エンキャンプメント(テント設営および居住)の自由」という概念を用いて、テントひろばの活動の重要性を主張されました。
アメリカ合衆国憲法では「連邦議会は、…・平和的に集会し、苦情の救済を求めて政府に請願する人民の権利を制限する法律を制定してはならない」という条文があるそうです。
 経産省前にテントひろばがあることの何が問題なのでしょうか。原発を推進する経産省の敷地の一角(しかもポケットパークという公共の使用に供された空間)にテントがあることは、外国から来た人々の目には、日本は反対意見の表明にもしっかり場を与えている、開かれた国だという印象を与えこそすれ、その反対はないのではないでしょうか。

 わたしは小学校の社会科の授業で、三権分立ということを習いました。しかし、思い返してみれば、「砂川判決」はいうまでもなく、これまでも国の政策に反対する多くの裁判が敗訴しています。日本は三権分立の国ではなかったのか!何度も苦い思いをしてきました。今、「日本を取り戻す」というキャッチフレーズの元で、安倍政権は日本を戦前の社会に引き戻そうとして、憲法を無祝した政治を行っています。そういう中にあっても、最高裁判所は「すべて裁判官はその良心に従い独立してその職権を行い憲法及び法律のみに拘束される(日本国憲法第76条3項)という態度を断固として貫いていただきたいと願ってやみません。 以上

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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