原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

7.14函館市・大間原発裁判第9回口頭弁論・裁判報告集会

函館市の提訴している大間原発建設差し止め裁判の第9回口頭弁論が2016年7月14日(木)午後3時から東京地裁103号法廷(大法廷)で行われた。参議院選挙が終わったばかりだが、14日は東京都知事選の公示日で、傍聴券のために並ぶ人もいつもより少なかった。並んでも法廷に入れなかったのは10人程度だったようだ。
法廷では原告側から準備書面(17)「火山の影響の想定誤りによる危険性」が提出され、中野宏典弁護士がパワーポイントを使って説明した。
被告側からは第6準備書面「本案前の主張に対する反論」が提出された。口頭弁論はxxxx時に終了した。

午後4時からは参議院議員会館講堂で裁判報告集会が開かれた。主催は大間原発に反対する関東の会。参加者はスタッフも含めて約80名。いつもより少なかったが、内容的には充実していたと思う。

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▲司会の寺崎さん

<裁判報告会配布資料>
・準備書面(17)(予定)より以下を抜粋したもの:
目次、
第1 はじめに(1.火山事象と新規制基準、2.火山ガイドが求める評価の流れ、3.本準備書面の内容、
第2 火山の抽出に関する火山ガイドの不合理性、
第5 結語
・「今年も行ってきました株主総会へ」(大場一雄)

弁護団の先生方が進行協議のため、開会までに見えなかったので、大間原発訴訟の会代表、竹田とし子さんから7月20日に行われた第20回口頭弁論の報告を含め、函館からの近況報告があった。

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▲竹田とし子さん

弁護団からは中野宏典弁護士、甫守一樹弁護士が来てくださった。
中野弁護士が法廷で行ったプレゼンテーションを再度、行った。

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(プレゼン資料)「準備書面(17)に関する補足説明 ~火山事象による大間原発の危険性」
I.はじめに 前提知識
II. 立地評価の問題 ー火山の抽出
III. 影響評価の問題① 最大層厚
IV. 影響評価の問題② 大気中濃度
V. まとめ
▶立地評価
①火山ガイドの定めは「確立された国際的な基準」を踏まえたものとなっていない。
→ 原基法2条2項、設置法1条、炉基法43条の3の8第2項、43条の3の6第1項4号に違反。

②仮に①が言えないとしても、電源開発の申請書に記載された火山の抽出は、火山ガイドに反しており、このまま設置変更許可がなされれば看過し難い過誤・欠落に該当する。

③適切に火山を抽出すれば、「銭亀カルデラ」については個別評価すべきであり、火砕物密度流が本件原発に到来する可能性がある → 立地不適。

▶影響評価
① 最大層厚について、風向・風力を考慮したシミュレーションを行なっていないため、適切な想定となっていない。適切に想定すれば、30cmという想定を大幅に上回る100cmを超える降下火砕物が積もる可能性が否定できない。 

②ヘイマランドでの実測値はi 層厚0.5cm未満の場所で、 ii PM10測定器を用いた iii 再飛散値であり、実際の大気中火山灰濃度は、想定の3,241µg/m3を上回る可能性があるが、大気中濃度の計算根拠を明らかにしていない。

*進行係のミスで弁護士の先生に対する質問の時間をとることを忘れてしまったことをおわびしておく。
*裁判所提出書類はいずれも、函館市役所トップページにある「函館市は大間原子力発電所建設の無期限凍結を求めています」という緑色のバナーをクリックすると、「大間原発の建設凍結のための提訴について」というページになります。工藤市長の写真の右側の項目、2段目「大間原発に関わる主な経過」をクリックすると、これまでの口頭弁論についての一覧があります。7月14日提出の書面もすでにアップされています。

次に6月22日に開催された電源開発(株)の株主総会に参加した3名の方から報告があった。株主総会でのやりとりについて函館市の大場さん(報告集会不参加)から報告をまとめていただいたので、資料として配布した(*下記にその中から大間原発に関する質疑応答の箇所のみを引用しておく)。

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一定数の株主がまとまると株主提案も出来るが、電源開発の場合は反原発の立場から参加している方はまだ少数なので、それが出来ないので残念との発言があった。株式購入は100株単位で、電源開発の場合は239、400円からになるとのことだった。
当会では、当日9時から10時まで、会場のTKPガーデンシティ品川の敷地入口付近でちらしの配布を行ったが、受け取りはよかった。

最後にあさこハウスを応援する永井さんから今年、あさこハウスを訪ねたときの報告があった。今回、小笠原厚子さんは見えなかったが、永井さんの詳細な報告によって多数の動物たちと元気に暮らしている小笠原さんの様子を知ることが出来てよかった。

先日の参議院議員選挙で再選を果たした福島みずほさんも途中から出席してくださった。福島事務所には会場の予約等でいつもお世話になっている。福島さんにはこれからも国会で市民の立場に立った鋭い質問をしてほしいと思う。
函館選出の衆議院議員逢坂誠二さんも集会始めから、途中まで参加してくださった。

次回口頭弁論は10月18日午後3時からとなった。
毎月熊谷あさ子さんの月命日前後に行っている東銀座の電源開発本社前スタンディングデモは今月はお休み、8月は19日(金)に行う予定。

*参考資料 <電源開発株主総会の報告(大場さん)から大間原発関連の質疑応答の抜粋>
no600(質問者の番号、以下同じ) 
① 大間原発のコストはこれからいくらかかるか。何年後に利益がでるか。
② 再処理拠出金は
③ 経産省の行政レビューの影響は。
永島副社長
①大間原発は必要な発電所と考えている。工事費は追加を含めて精査中。原価はひかえる。
②再処理を着実に行うためにできた。役割分担の議論を見守ってゆく。
③フルMOX補助金の見直し。フルMOX技術開発で補助金を受けている。大間原発への影響はないと考えている。
no588
①大間原発は地域の理解が得られていない。函館市も提訴。中止すべき。
②コスト。安全対策もいれると1kw200円という試算もある。
③再生可能エネルギーの項。太陽光のことが一つも書かれていない。
永島副社長
①安全対策の観点から中止を、とのことだが、資源の少ない日本では重要な電源。温暖化対応。エネルギー基本計画でもベースロード電源。フクシマの教訓をふまえて、新規制基準や最新の知見で安全な発電所をつくる。
②耐震、テロ等、しっかり対策する。国からも確認を受ける。競争力がないのではとのことだが、国の試算によると他の電源と遜色ない。函館市については、HPでの公開、適時情報提供、説明をさせていただく。
内山副社長
③再生可能エネルギー、いろいろ取り組んでいる。風力中心に取り組む。
No318
①安定供給というが、川内原発が稼働してはいるが他の原発が動かなくても電力は不足していない。
②大間原発の進捗率は。コストを答えられないのか。
永島副社長
①資源の少ない日本で~。温暖化にも有効。プルトニウムを使うサイクルの中核を担う。
②進捗率とのことだが、運転開始が未定。現在、規制委員会で審査中、内容が確定していないので、公表していない。
No357
①大間原発に反対。即刻やめていただきたい。人間が処することができないもの。
北村社長
①フクシマをみれば不安を理解できる。教訓、反省を活かして新たな安全を考え、継続できるかが問われている。エネルギー自給率が1割に満たない。石炭、石油も輸入。風力、太陽光を増やしていこうとしている。トラブル、故障がないとは言えない。災害も被害を受けることがわかった。大きく放射能を拡げてしまわないようにしないといけない。これば、新基準でもあり、事業者が取り組まねばならぬこと。
当社の技術陣がフクシマのようなことはやりませんと言ったら、やめた方がいいと思う。コントロールが大変。万が一失敗したらフクシマになる。こわいと痛感した。
対策を、一次的、二次的、~5次的対策と深めていって、人類共通の利益とするよう頑張っている。
No20
①役員が「大間原発はやめられるならやめたい」と発言した。理由は費用。大間原発建設費の他に、大間町役場新庁舎建設の補助、大間町商工会の新会館建設費の補助なども求められている。これまでにいくらかかっているか。
②『にゅうぽけっと』に「被曝線量の低い発電所の建設」と書かれている。いつ、だれが、どれだけ被爆するのか。
③昨年、裁判の数をきいたが答えなかったので、その後文書で質問した。大間原発に関わる2件と回答がきたが、全ての裁判の開示を求めている。
渡辺副社長
③有価証券報告書に記載している。
(会場から)
(他にないのか聞いている)。
浦島常務
②安全な発電所に取り組む。法令の年間1ミリを下回る。
北村社長
①「やめられるものならやめたい」と言ったと報道されている。役員全員が、審議し、意見を出して意思決定をしている。大間原発は役員全員がその必要性を認識し、新基準を守ってつくり、動かしていく。あの記事は、全くあずかり知らぬこと。私としては~。

(まとめ:あっきい、写真:あれこれ屋)

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
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