原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

8月2日 テント裁判 上告棄却に抗議して記者会見

8月2日(火)、13時から、経産省前テントひろばでテント裁判の上告棄却の最高裁判決(決定)に対する抗議と今後の闘いについての記者会見を行いました。

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13時に木村(雅)さんの司会で、記者会見を始めました。

■淵上:.まず、被告の淵上さんが「最高裁決定に対する経産省前テントひろばの声明」を読み上げました。
「この決定に大きな怒りと抗議の意思を表明するとともに、経産省前テントを守り脱原発の闘いを引き続き推し進めること、私たちの意思で経産省前テントを撤去することはない」と言い切りました。また、「この決定をもって、経産省・国がどうしようと、いささかもたじろがず、粛々とテントを守り、全国の皆様に闘いの継続を呼びかけます。」と言いました。

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■大口弁護士
 最高裁判所が言っていることはテントの上告理由は、土地明け渡し民事訴訟法の上告理由に当たらない。テントは意見や不備を言うがこの裁判はそういうことは審査しない。だから上告は棄却する。三下り半の判決の典型。怒りに耐えない。原発を巡る深刻な事態はまさしく憲法違反。10万人の人がまだ福島に帰れていないという現実を全く見ない判決。最高裁が何を言おうと、テントの声明にあるように闘い続けるという立場を弁護団として支持してともに闘っていく。

■河合弁護士(テント裁判弁護団長)
僕は原発の差し止め裁判をやり、東京電力の刑事告訴を闘い等々、原発問題のあらゆる闘いをしている。テントはのどぼとけにかみついたネズミ。脱原発の闘いの中で重要な位置を占めている。そのことはこの5年間で示されている。テント裁判にも、その報告会にも人がよく集まることにも示されている。四電の前にも関電の前にも同じような人たちがいる。波及している。ここは脱原発の心の寄りどころ。撤去との闘いが流血の惨事のならないことを希望するが、ここを守っている人たちは年は取っているけれど歴戦の勇士なので、おめおめと引き下がる人たちではなく、闘い続けるだろう。
日本中から原発をなくすこと、これが私たちの最終目標。その手段としてのテントです。原発がなくなるまで私たちは闘いをやめない。

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■ 黒田さん(福島の女たち)
ここに来ると5年前の暮れにここで闘ったことを思い出す。原発問題はあまりにも多くのテーマを生み出してしまった。みんなそれぞれに闘っている。いまもあきらめずに闘っている。あの時、経産省への申し入れをはじめてしたが、10人くらいが中に入って申し入れをした。いまや経産省はそういう態度はとらない。7月11日、愛媛の女たちと福島の女たちで経産省に申し入れをしようとしたが、職員は私たちに会おうともしない。門のところに出てくることもしない。私は本当に唖然、愕然とした。
5年前、4つの要求をした。一つは原発は怖いからやめてください、二つは再稼働はありえない。絶対にしないで。三つは福島の子どもたちを避難させてください。この3つは5年たってもかなえられていない。それどころかもっと深刻になっている。避難した人たちの家賃補助を打ち切って、福島にかえれということがいま進んでいる。本当に怒っている。沖縄から「決してあきらめない」ということを学んだ。ここのテントは私たちがいろんなことと具体的に繋がれる場所。たとえここが撤去されても、いろんなところで、いろんなかたちで、新しくテントを建てて闘い続けよう。

■亀屋さん(双葉から東京への避難者)
いまは港区に住んでいる。ここになんでテントがあるのか。第一原発事故がなかったら、私たちはテントなんかつくる必要はなかった。このテントを撤去する前に福島原発事故を収束させてくれ。福島の子どもたちはひどい状況にある。来年には家賃は打ち切られる。生活できなかったら福島に帰んなさいっていうことなんです。福島は帰る場所ではない。この間、双葉町の、うちの部落41軒のうちの、51歳の旦那さんが突然死した。おとといの朝、別の、家の前の旦那さんが突然死した。何人も死んでいる。
東京に来たとき、初めて山本太郎さんに連れられてここに来た、泣いていた。このテントと知り合いになれて私は立ち上がれた。ここでいろんな人に支えられた。双葉の故郷は東電に奪われた。このテントひろばは第二のふるさとだ。ここが奪われたら私はどこをふるさととすればいいのか。こんな悲しいことはない。撤去は許しません。みなさん一つになって頑張りましょう。

■正清さん(被告)
5年頑張ってきた。何一つ問題は解決してない。また原発が安いなんてことはない。さらに原発廃棄物の処理一つとっても全く道がないのに強行している。憤る。原発をなくすこと以外にないということを確信してみなさんとともにがんばる。

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■江田(第一テント独立当事者)
これからどうするのか。徹底的にたたかう、その闘い方はこれからみんなできめていく。私はいま川内原発再稼働とたたかっている薩摩川内市の浜に設立されたテントで闘っている。それはこのテントのバトンを受け継ぎ発展させたもの。だからこのテント自体もこれからどういう闘いをしていくかだ。それから、全国的な原発再稼働と安倍路線とどういう闘いをしていくか。
川内原発を巡っては鹿児島県では三反園新知事が反原発派の知事登場した。川内原発を止める動きをしている。ユニークな活動をいろいろやろうとしている。ここのテントの闘いはそういうように受け継がれている。闘いは続く。敵が原発を維持しようとしてるが、新たな展望をもった闘いがイメージできる。伊方でも、ひとつひとつつぶしていく。

■寺崎(第二テント 独立当事者)
第二テントは2011年10月25日に建てられた。これは福島の女たちが上京して経産省を囲むというアクションを応援するために第一テントを建てたおじさん、おじいさんが中心になって建てたもの。そのあと、1年余は福島の人たちが中心になって運営してきたが、その後いろいろな事情があり、首都圏の女たちが担って現在に至っている。初期のころは福島の人たちを応援するという形の運動をやってきたが、最近では第二テント独自の企画もやるようになっている。いま第二テントでは去年の12月6日から「反原発美術館」をやっている。今日は終わったらぜひ中に入って見ていっていただきたい。いろんな形で闘いを広げていかなければいけないという意味で、この反原発美術館は画期的なものだと思う。
最高裁の決定がでたが、私たちは困難にぶつかったら凹のでなくてそれを起爆剤として次の段階に進むという方法でやってきた。これからもそういうふうにしたたかに、しなやかに次の行動をやっていく力を発揮していく。

■高瀬(第三テントの独立当事者)
私たちは、このテントはみずから撤去することはない。あくまでも闘う。沖縄の高江で150人の住民の部落に1000人の機動隊員を導入してヘリパットをつくる。これは弾圧以外の何ものでもない。しかも辺野古基地建設では、政府が翁長知事を訴える。伊方においても民意を無視して再稼働しようとする。まさに非道。民衆と権力の圧倒的力関係のもとでわれわれが主張し表現し反対をする。憲法21条は圧倒的力関係の下で民衆の権利を保障する、表現を保障するために、憲法が権利を保障しているもの。
反原発を主張するこのテントは憲法そのものだ。われわれは憲法に依拠した闘いだという確信をもって闘う。
最後に、9.11にお祭りをやります。詳細は追って決めます。テント建設5周年。経産省包囲祭りといったものです。お集まりください。

<記者の質問>

☆賠償金はどうなるのか?

★淵上:いままでに控訴審のとき、供託金を500万円払ったので、それは没収になる。 それから、淵上の口座と正清の口座は2000円くらい押さえられている。残りは朝日新聞によると3800万円。さしあたって、お金がないので払えません。払いようもない。動産も不動産も持ってない。払えないし払う気もない。
私を連れてってどっかで働かせるというのなら働きましょう。長生きできるかもしれない。

☆今後、強制執行があった場合具体的にどのように闘うのか。

★淵上:強制執行と言うのは本当に強制的に物理力で執行するので、この力に対して私たちは真っ向うからゲバルト的に戦えない。残念なことですが。一言で言えば、粛々とこのテントを守る、これ以上のことは言えません。

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★淵上みずから撤去するということはありません。
闘い続けるというのが原則です。いまから、これがなくなっちゃったときどうするのかとかを言うと神秘性もなくなるし面白くないのでいいたくないのですが、いろんな工夫を凝らしたいと思う。実際に撤去されたらどうなるのかというイメージ位はわいてくるので、それをみんなで煮詰めていって、もっとも効果的でやれそうなことをやっていく。来年も再来年も原発が続く限り、経産省がある限り闘いは続くと思う。この経産省が原発を推進している本当の根っこなんです。ですから、こいつらが何とかしない限り、われわれも引かない。

☆強制撤去の時、事前に知らせてくるものなのか。そのとき全国に闘いを呼びかけるのか。

★淵上:いついつ撤去するということは言ってこないと思う、突然来る。しかし、裁判所の許可が必要らしくて、経産省なりはそのための法的手続きはとる。一般的な意味で強制執行とか家宅捜索は突然くる。日の出から日没までの時間でということで、夜は来ない。
ここにはいつも何人かは泊まっているので、執行官が来たらすぐ、全国にお知らせする。新聞社にもお知らせする。それで闘いがはじまる。私たちは頑張りたいと思う。

(報告と写真:あれこれ屋 )

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2016/08/06(土) 05:32:29 | |   [編集]

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Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

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