原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

1.18函館市大間原発建設差し止め裁判 第11回口頭弁論・裁判報告集会の報告

1.18函館市大間原発建設差し止め裁判
第11回口頭弁論・裁判報告集会の報告


1月18日(水)午後3時から、東京地裁103号法廷で函館市の大間原発建設差し止め裁判第11回口頭弁論が開かれた。当日はほかにもいくつも重要な集会が重なっていたので、どのくらい人が集まるか、気になっていたが、100名余の傍聴希望者が来てくれた。
P1182388[1]

<口頭弁論>
口頭弁論では準備書面(20)「テロ等の危険性」について甫守弁護士が意見陳述を行った。

P1182409[3]

準備書面の目次は以下のとおり。

第1 テロリズム及び他国からの武力攻撃による原子力災害の危険性
  1 テロ等の発生も想定した必要な規制を行う必要があること
  2 世界でもっとも厳しい安全対策を行うべきこと
  3 原発がテロ等の標的となり得ること
  4 国民保護法等に基づく想定
第2 大間原発の立地とテロの危険性
  1 特定海域に面した原発
  2 立地についてのIAEA安全基準
  3 小括
第3 航空機衝突対策の不備
第4 信頼確認制度の不備
第5 侵入者対策の不備
第6 他国からの武力攻撃の危険性
*この書面は函館市のHPからダウンロードすることが出来る。

<裁判報告集会>
午後4時から大間原発反対関東の会主催による裁判報告集会が開催された(参議院議員会館101会議室)。会場の予約に当たっては、いつものように福島みずほ事務所にお世話になった。
今日は陳述をされた甫守弁護士のほかにも3人の弁護士が参加してくださったので、発言していただいた。

海渡弁護士
● 電源開発側は陳述に専門家を起用せず、ほとんどの場合、社員が当たっている。
また、函館地裁で進行中の「大間原発訴訟の会」(市民訴訟)は6月に結審、2018年には判決が出る見通し。
●今月20日に開催される通常国会で安倍政権は共謀罪の成立を狙っており、油断出来ない状況であることを強調された。

中野弁護士
P1182396[2]

●11月10日の市民訴訟で陳述された、「降下火砕物に関する過小評価」について紹介(詳細は大間原発訴訟の会ブログ 2016年11月11日提出「準備書面54における私たちの主張」参照)。

兼平弁護士
P1182400[2]

市民訴訟にはずっと関わってきたが、函館市の訴訟では函館から参加している弁護士は自分だけである。

甫守弁護士
●地震動について担当。石橋克彦氏が体調不良のため、(国立研究開発法人)防災科学技術研究所 の藤原氏に書面尋問をお願いすることになった。電源開発側は社員が担当している。

逢坂誠二衆議院議員(函館選出)のあいさつ

甫守弁護士
●準備書面(20)「テロ等の危険性」について解説。
・日本の場合、どの航空機事故を想定しているのかも不明である。最悪のケースを想定しておくべきである。
・航空機衝突対策
・危機意識が十分、及んでいない。
・北朝鮮の脅威は強調されているが、原発の存在を無視して行われている。
・信頼性の確認制度が必要。工作員が入らないようにするため。
・日本では原発の警備は民間が請け負っているが、それで大丈夫か。米国では退役軍人を活用している。
結論: 大間原発が弾道ミサイル等、他国の武力行使により攻撃された場合、大量の放射性物質が放出される事態を防ぐことは極めて困難である。上記国会答弁(2015年7月29日参議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」で山本太郎参議院議員が行った質問に対する安倍晋三総理らの答弁を指す)で、「このような事態を想定せずして、深刻な災害が万が一にも起こらないと言いうる程の対策を講じることは到底できず、大間原発における重大事故による原告の権利侵害の具体的危険性は明らかである。」(準備書面20より)。

竹田とし子さん(大間原発訴訟の会代表)
P1182413[2]

訴訟の会の裁判は6月に結審して、判決は来年早々に出るだろう。
3月に証言を予定していたジョン・ラージさんが来日出来なくなったことは非常に残念である。

熊谷(小笠原改め)厚子さん
P1182415[2]

地元から立ち上がらないといけないと思って町長選挙に出た(投票日:1月15日)。
原発がなくても暮らしていけることを訴えたかったが、十分に浸透させることが出来なかった。33票をいただいたが、この票を今後、大切に育てて行きたい。

藤原節男さん(原発ドン・キホーテ、元三菱重工原発技術者)
前回から始めた「原子力発電所の講座」の2回目。今日はBWR(沸騰水型軽水炉)について話していただいた。BWRは東電が後押しして、導入された。福島第一原発などに導入されたMARK-1からMARK-IIを経て現在はABWR(柏崎狩羽6号、7号)までが導入されているが、根本的な欠陥はそのままである。話を聞いているだけで、こんな欠陥原子炉を再稼働させようとしているなんて、とゾッとした。

次回口頭弁論期日:
2017年4月21日(金)15:00~  東京地裁103号法廷

(報告:あっきい  写真:M.N.)

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント(必須)
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/tb.php/590-e8548675

プロフィール

原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

QRコード

QR

福島とともに