FC2ブログ

原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

8.02 函館市・大間原発建設差し止め裁判・裁判報告集会

8月2日に函館市が提訴している大間原発建設差し止め等訴訟の第13回口頭弁論が東京地裁103号法廷で行われた。
この日原告側から提出された準備書面は2通。

<本日提出書面 >

原告 ・準備書面(24):大間北方沖活断層の存在する根拠を明らかにする。 大間北方沖には、巨大な活断層(大間北方沖活断層)が存在することは、函館 地裁に係属している別訴(平成22年(行ウ)第2号大間原子力発電所設置許可処分 取消等請求事件(函館地裁事件))で実施された、東洋大学教授の渡辺満久氏(同事 件原告側申請)、首都大学東京教授の山崎晴雄氏(同事件被告側申請)及び電源開 発従業員の伝法谷宣洋氏(同事件被告側申請)の各証人尋問の結果等から明らか である。しかし、被告電源開発は、大間原発の建設にあたり、大間北方沖活断 層の存在を前提とした基準地震動の策定や施設設計をしていないから、施設の 安全機能が確保されているとはいえず、このような原子力発電所の設置は決し て許されない。

・準備書面(25) :大間原発の敷地内には「将来活動する可能性のある断層等」 が存在する。「将来活動する可能性のある断層等」のうち、大間原発に対する 影響を見逃すことができないものに、S-10断層、S-11断層とcF-1 断層がある。その他sF断層系、E系断層などの存在を指摘できる。原発の新 規制基準適合性に係る審査会合では、昨年1月8日から、本年3月24日まで 1年以上の時間をかけて上記断層の「将来活動する可能性のある断層等」該当 性について議論をしているが、現時点でもその活動を否定できる根拠は示され ておらず、むしろ、被告電源開発の見解は受け入れられないという姿勢が鮮明 になってきたとすらいえる状況にあり、被告電源開発は、活動性を否定できる だけの根拠を示すことができておらず、追加調査を経なければ否定できる根拠 を得られるか否かもわからない状況にある。

・証拠説明書(16) (甲D72 の 1-102)
・争点項目一覧表
*以上、弁護団発表のプレスリリースより。

・口頭弁論では望月賢司弁護士が「大間原発敷地・敷地周辺の将来活動する可能性のある断層等」について、函館弁護士会の葛西秀和弁護士作成の資料を用いて、パワープレゼンテーションを行った。結論として、以下のように訴えた。
・大間原発敷地・敷地周辺に原告らの主張する「将来活動する可能性のある断層等」が存在することは否定できない。
・それにもかかわらず、その存在を前提として対応がない。
・そのような大間原子力発電所の建設を許容する余地はなく、建設は差し止めるしかない。

被告 国 第 10 準備書面 設計基準対象施設における共通要因故障の防止に関する 考え方
被告 電源開発 なし

*これらの書面は函館市の公式サイトで見ることが出来る。
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014031100330/

裁判報告集会
午後4時からは参議院議員会館講堂にて、裁判報告集会が開かれた。主催は大間原発反対関東の会。参加者はメディア、スタッフも含めて約80名。司会は寺崎さん
集会の模様は三輪佑児さんの録画で見ることが出来る(冒頭の数字は録画時刻を示す)。
https://www.youtube.com/watch?v=eyDrjLJSq24

▼司会の寺崎さん
DSCF4925.jpg

1:10 竹田とし子さん(大間原発訴訟の会代表)

DSCF4927.jpg

・函館市は大間原発裁判の費用をこれまでは寄付で募ってきたが、4月から「ふるさと納税」の項目の1つに加えて募集を始めた。これまでのところ、総額で3600万円が集まり、大間裁判関係では729件1930万円が集まっている。
・2010年7月に大間原発の建設差し止め等を求めて函館地裁に提訴した函館市民を中心とした裁判は6月30日の第29回口頭弁論で結審となった。判決日は告げられなかったが、早くて半年後になる模様。

▼発言は望月弁護士
DSCF4929.jpg

11:20 中野宏典弁護士
・前回、函館の市民訴訟の判決が終わっているので、それを踏まえて原告側の書面提出を行っていこうと考えていたが、函館の訴訟がまだ終わっていないので、次々回(2018年2月9日)くらいまでに原告側の書面提出を終わりたい。
・国側からも書面の提出がこれから続けて行われるのではないか、という状況になってきたので、これまでに提出された国側の準備書面については次々回(2018年2月9日)までには反論を出したいと思っている。
・今日は規制委員会自体がこのままでは審査出来ないと言っている「活断層」と「火山」を取り上げて、望月弁護士が説明を行った。

17:10 望月賢司弁護士
・「大間原発敷地・敷地周辺の将来活動する可能性のある断層等」について函館地裁の裁判のために葛西弁護士(函館弁護士会)が作成した資料を使わせていただいてプレゼンテーションを行った。
*本日のプレゼンテーションについては函館市のホームページで内容を見ることが出来る。

・活断層の問題は大間に特有な1つのポイントであり、本当に深刻な問題であると感じている。
原発の周辺については北方沖海底活断層、敷地内にもシーム(S-10とS-11)断層、cF-1断層という形で活断層がいずれも存在するうえに、将来活動する可能性があるということを裁判官にわかっていただいた。
・電源開発の方は(活断層が)ないとか、あっても活動しないんだと言っているが、そうであれば、きちんと調べてそういう結論をだす、という弁護活動をすべきであろう。

会場の発言から:
27:57反原発裁判はなぜ勝てないのか。
(中野)裁判官には「冷遇されたくない」という心理が働いている。たとえば、自宅が東京にあるのに本人は次々と地方の裁判所を回されるとか。裁判官が冷遇されそうになったら、支えなければならない。
・「原発は社会にとって必要」という根強い思いをひきずっている裁判官がいまだに少なくない。
(望月)裁判官の勇気を後押しする必要がある。

40:01 マスコミの原発の取り上げ方のカラーの違いについて、どう考えるか。
(中野)応援すべきメディアは東京、朝日、毎日など。また、現地のメディアも頑張っているところが少なくない。

43:37 江田忠雄さん(脱原発川内テント在住)「原発は死の工場だ!」
・江田さんは2011年9月の経産省前テントひろばの設置当初から関わってきた。2014年9月26日からは川内原発の再稼働反対のため、東京から一緒に来た仲間たちと川内原発に隣接する久見崎海岸にテントを設営し、そこを根拠地として現地の人たちも巻き込んで、様々な脱原発の活動を行ってきた。現地に暮らしてみて感じるようになった自然との関わりのなかで見えてきたことを語ってくれた。

・わたしたちの思いは, 熊谷あさ子さんが青森県知事に出した嘆願書の中で言っているように「残された自然の豊かさを残したい」ということに尽きる。
・原発は1秒間に128tもの海水を使っている。海水は温められて海に戻される。この2年間、原発が止まったら、白くなっていた岩が以前のように黒くなってきた。
・この周辺一帯は歴史的にも非常に重要な場所である。歌人の与謝野晶子も久見崎海岸を訪れた際に、「久見崎の沙に摘みたる薬草を載せて我が船蓬莱離るる」という歌を詠んでいる。
「蓬莱」とは「仙人が自然の治癒力を与える不老長寿の理想郷」の意である。
・地元の方々の好意により、一戸建ての古民家を借りることが実現した。この家を「蓬莱塾」(脱原発川内テント蓬莱塾)と名付けた。台風時の一時避難先、テント訪問者の宿泊施設などはもとより、何にもまして重要なのは地元の方々との交流拠点としての活用である。蓬莱塾の支援を広く呼びかけている。

1:03:10 福島みずほ参議院議員
・大間原発をめぐっては函館市民の訴訟だけでなく、自治体としての函館市も訴訟を行って、オール函館で闘っている。皆で力づよく闘っていることは本当に大きい。この裁判に勝てば、30キロ圏内で(自治体の)同意権が認められる。それは日本全国の他の裁判にも大きな影響を与える。
・7月末に政府が発表した「核のごみ最終処分場」の地図をみると、大間原発は建てられる条件に当てはまる立地ではないことがわかる。川内、伊方も全部不適格。政府自体が不適切と言っている所に大間原発を建てているとはいったいなんだということです。
・裁判と、現地での運動と全国各地の運動と一緒に連携して、大間原発を止めるべく頑張っていきます。

1:06:43 熊谷(小笠原改め)厚子さん(あさこハウス)

DSCF4931.jpg

・地元の人の思いにふれたいという思いから、大間町民になって7か月がたった。
・犬5匹のほか、多くの動物に守られながら元気に暮らしている。
*あさこハウスの様子を写真で説明しながら、話してくれた。

1:16:45 野村保子さん(フリーライター、「大間とわたしたち・未来につながる会」代表)
・自著の紹介
『大間原発と日本の未来』(寿郎社)
『原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし』(クレヨンハウス)


次回口頭弁論期日:
2017年11月8日(水)午後3時

電源開発本社前スタンディングデモ(いずれも16時半~17時半に行います)
2017年9月19日(火)
2017年10月19日(木)

(報告:あっきい  写真:あれこれ屋)

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント(必須)
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/tb.php/620-dce76241

プロフィール

原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

QRコード

QR

福島とともに