原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

「脱原発テントといのちを守る裁判」報告集会 1

「脱原発テントといのちを守る裁判」報告集会
2013年5月23日(木)

午後13:00からは弁護士会館クレオAにて、満員の聴衆を集めて報告集会が開かれた。冒頭に司会の蓑口さんから本日の口頭弁論傍聴希望者は298名、法廷で傍聴出来たのは38名(うちマスコミ10名)、傍聴に入れなかった250名がデモに参加との報告があった。以下、発言順に紹介する(冒頭の数字は録画の時刻)。

00:03.10~:裁判応援団の鎌田慧さん「これは加害者が被害者を訴えるというトンデモない裁判。経産省、政治家、財界人は亡国、テントは忠国、亡国対忠国の裁判だ。経産省を粉砕するためにあそこに座り込んでいたら、経産省が迷い込んできた。まさに飛んで火に入る夏の虫。この裁判はテントだけでなく、原発の裁判でもある。そのチャンスを向こうから与えてきた。日本の原発の矛盾が見えてくる、そういう裁判にして、もう一度、脱原発の大きなうねりを作っていく、1つの大きなチャンスとして歓迎している。断固、頑張りましょう」と呼びかけた。鎌田さんは同時刻に日比谷野音で開かれている「5.23狭山集会」の主催者でもあるため、挨拶のあと、そちらに向かわれた。

報告集会で発言する鎌田慧さん
▲鎌田慧さん

00:10:12 弁護団団長の河合弘之弁護士。「脱原発のことなら、どこにでも顔を出す弁護士の河合です」とユーモラスに自己紹介。法廷で話したことの要旨をお話しされた。
・日本はチョー地震大国。世界平均の130倍の倍率で地震が発生している。世界の地震国で原発をもっているのは日本と台湾だけ。地震と言えば、津波がつきもの。原発は巨大な精密機械で、水と衝撃に弱い。だから日本では動かしてはいけない。
・日本は火力発電所の稼働率が50%。これを20%あげるだけで、原発分の発電量がカバー出来る。今、火力発電の燃料輸入のため、3兆円ほど輸入が増えている。しかし日本の国富(=全資産ー負債)は3000兆円もある。今は3兆円でも今後、自然エネルギーが立ち上がれば、その支出も減少する。放射能とCO²とどちらが怖いか。原発に決まっている。世界中の人が日本の放射能を心配している。
・経産省は原発輸出のために国内での再稼働が必要。脱原発すれば、電力会社は債務超過、倒産となるのは困る。国民のいのち、安全よりも電力会社が大事なのだ。
・自分で作った原子力ムラの構造図を使って、電力会社をめぐる金の動きを裁判官に説明した。電力会社をめぐって動く金は日本経済の6~7割を占める。わたしたちは巨大な相手と闘っている。
・原子力ムラの中核は経産省原子力部門。ここは原発原理主義者(日本は資源小国だから、自己完結型永久エネルギー構想をやらなければならないと堅く信じている)の集まり。
・その原子力原理主義者のノド元につきつけられたのがテント村だ。だからこそ、テントを守らなければいけない。テント村にいる皆さん、支える皆さん、自分たちのやっていることが実に重要なことであることに自信をもってほしい。
・放射能がどんなにそこに住む住民の生活を破壊してしまうか、飯館村について話し、飯館村の歌を朗々とした声で歌ってくれた。(00:34:38)。
・わたしたちがテントを張ったり、裁判をやったり、デモをしていなかったら、日本にはもっと多くの原発が建っていたにちがいない。ということは日々、わたしたちは勝っていたし、今も勝っている。闘い続けること自体が勝利である。

Image河合弁護士
▲河合弘之弁護士

<二人の「被告」の発言>
00:58:34 テント代表の渕上太郎さん:先ほど河合先生からお褒めの言葉をいただいたが、裁判長並びに国側の連中に、わたしはテントが存在している理由というものを断固として伝えたかった。
・あの事故がなければ、テントは必要がなかった。あったから建てた。わたしたちは確かにテントを建てたが、仮にわたしたちが建てなかったとしても、どなたか、別の方がこのようなものを建てて、国や経産省に抗議の意思を示したであろう。その証拠に沖縄には3300日を超えてテントが堂々と建っている。九州電力本店前にも760日を超えてテントが建っている。
・一昨年の段階で、鎌田さんはこのテントが「霞が関のヘソ」であり、「峠の茶屋」であると言われた。
・(脱原発を達成するまで)おそらく長い長い月日がこれからかかると思う。裁判はそのうちのほんの小さな局面にすぎないかも知れない。7,8,9月と裁判は予定されているが、3時間、わたしどもが裁判所で騒ぐ。はたして結論はどうなるのか、という問題もある。
・2011年3月11日にあの事故が起きるまで、わたしは決して反原発、脱原発の運動家ではなかった。事故が起こってから、いろいろ情報を集めたが、まだ自分でもよくわかっていない。しかし、あの事故が福島の人々を中心として深刻な被害を与えたことは間違いない。そのことをいつも心に置きながら、これからも闘っていきたい。

00:45:49 正清太一さん:35年前、当時、社会民主連合という政党で、日本の政党として初めて原発をやめるべきだという方針を決めた。菅直人君もメンバーの一人だった。
3.11の事故が起こったとき、お前は今まで何をやってきたのか、と感じた。54基も原発が建っていたことも気がつかなかった。
・3月末から8回被災地の支援活動をした。湯本、四倉、広野、小名浜、南相馬と、敬老施設、児童施設を回った。5月29日に南相馬に行く途中で飯館村を通った。人がまだまだいっぱい住んでいて、これは大変だ、と「民友」、「新報」などローカル紙に電話をし、これから福島に行くから話を聞いてくれ。とにかくガイガーカウンターが鳴りっぱなしだと伝えた。それからしばらくして、飯館村が大変な被害を受けたことがわかった。そのあと、風が南に廻って、福島、郡山へ、そしてさらに西にまわって茨城、栃木、埼玉県の奥の方、多摩に放射能が流れてきたことが、あとで分かった。
・これは福島、日本だけの問題ではない。世界の問題だ。わたし共は福島を廻ってきて、政府はなにもやっていない、特に被災民に対して具体的に何もやっていないことを見てきた。これを皆さんに訴えなければ、というのがあのテントの出発点だった。あのテントが出来てから、南は沖縄、人は北海道から多くの方がたがおいでになった。話をして、頑張るぞ、と帰っていかれる。テントを絶対につぶしてはいけない。皆さん、ともにがんばりましょう。

<当事者参加者の発言>
00:54:06 橋本あきさん(郡山市在住)わたしは専有当事者として自ら表明した。東電が事故を起こしたくせに、対処の悪さから、この、国民の怒りの象徴とも言えるテントが出来てすごくありがたかった。経産省の敷地の片隅に、この非常事態を知らせるテントがあって、何が悪いのか。わたしたちは堂々と訴えているのだから、悪いことはなにもしていない。2011年12月末に初めてテントに来て救われた思いがした。
・郡山では脱原発を訴えに耳を貸してくれない。東京に来てわたしたちは泣いているのではない。福島の現実を訴えに来ている。
・不法占拠しているというなら、わたしたちもテントのまわりに鎖が張り巡らされていることで精神的苦痛を受けている。鎖を不法にまいていることを逆に訴えたいくらいだ。
・郡山市は子どもの運動不足解消のため、体育館にフワフワハウス、サイバーホィール、
エアトラックなどを揃えた。そういうものがあること自体が異常だということをわかってほしい。今、子どもたちを守らなくては、日本の経済なんて成りたたないんべぇと思う。
・先日、ヤブロコフさんの話を聞いたが、郡山は放射能がモスクワの2~3倍もあり、危険と言われた。今までの生活をしてはいけない。再稼働は狂気の沙汰だ。知識は知恵と勇気を与えてくれる、と言われた。これを聞いて、わたしはちょっと気を入れ替えて、また、このテントを通していろいろ教えてもらいたいと思っている。

裁判所前で決意を語る橋本あきさん
▲裁判所前で決意を語る橋本あきさん

01:02:35亀屋幸子さん(双葉町から避難、港区に在住)
・原発から1.2キロの所に住んでいた。12日から地獄の生活だった。3月28日に港区のお世話になるまで、26、27日と芝公園で寒いなか、車の中で寝た。それから1,2か月、泣いて泣いて精神状態がおかしくなった。そのときたまたま「テントひろば」を知って訪ねて行った。テントの人たちはみんな温かかった。わたしたちの言葉を聞いてくれたし、情報もあったし、同じ被災者に会って励まされもした。テントひろばがなければ、自分は立ち直ることが出来なかった。テントはわたしの第2のふるさとだと思って今、頑張っている。
・テントひろばは何か悪いことをしたのか。なんで撤去されるのか。テントひろばを撤去する前に、福島第一原発を撤去してください。テントひろばは日本全国、北から南まで、みんな集まってくれて、色々な情報も集まってくる。その人たちの心が鎖でつながっている。日本だけでなく、世界中からも集まってくる。テントひろばをぜったいに撤去させないでほしい!

発言する亀屋さん
▲亀屋幸子さん

次いで、テントと関係の深い以下の団体からの連帯のメッセージ(字数の関係で内容は省略します。是非、録画を見てください)。
01:08:10 たんぽぽ舎代表 柳田真さん
01:12:52 再稼働阻止全国ネットワーク 小川さん
01:17:40 福島事故緊急会議 国富さん

01:23:40 大口弁護士から今日の口頭弁論および今後の進め方についての説明。
01:36:35 閉会

<続く>
(まとめ:あっきぃ、写真:あれこれ屋)

コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
2013/06/04(火) 13:45:48 | URL | 特技の一覧  [編集]

コメントの投稿

  • URL
  • コメント(必須)
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/tb.php/86-2d1b0a7d

プロフィール

原発いらない女たちのテントひろば

Author:原発いらない女たちのテントひろば
「未来を孕むとつきとおかのテント行動」を引き継ぐ新ブログにようこそ!

「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」は
東京・霞が関の「経産省前テントひろば」を拠点とした、女性による脱原発・反原発のアクションです。
 年齢もバックグラウンドも様々な女たちが、福島原発事故に対して立ち上がった「原発いらない福島の女たち」につながろうと集まって来ました。
 それ以来、つねに新しい仲間を迎えながら、「原発を止めたい」「子どもたちを守りたい」という思いのもとにテントを拠点に多様な活動を続けています。
 生きること、暮らすこと、命をつなぐこと。小さく、ささやかなものへの眼差しを大事にして、「原発」という強大な構造を変えて行けることを固く信じて。
 このブログはもう一つの「テントひろば」。誰にでも開かれた、語らいと学びと交流の場です。世界中の女たちに呼びかけます。
「強く、そしてしなやかにつながっていきましょう!」

QRコード

QR

福島とともに